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母親の不調㉒ ~抗がん剤治療1

6月13日に抗がん剤を点滴した母親は、
2日後に38度超えの発熱をしたそうです。
薬を飲んだら、1日程度で解熱したようですが。
これは薬剤熱というものなのでしょうか。

ネットで調べると(情報源がネットしかないです)
10日~2週間後くらいになると、副作用で白血球が減少し、感染症を起こして発熱などが起こる、とありました。
まだその段階ではなさそうですが、
ただでさえ体力が落ちている高齢者にはほんとに怖いです・・。

一昨日、血液検査とレントゲン検査があり、
血液検査は問題がない、と言われたようです。
(問題がないというのが、どの程度なのかよくわからないのですが)
レントゲン検査の結果は、
「何も変化はありませんでした。また来週頑張りましょう」
と先生に言われたようです。
どちらも悪くなっていないだけ良かったと思いました。(母親はレントゲン結果に少しがっかりしていました)

昨日は、洗濯物を受け取るために、
面会に行きました。
母親は、酸素吸入をしてもらっているようで、
酸素ボンベを手押し車代わりにして、歩いてきていました。
ナースステーションで検温をしたら、なぜか私の体温が37.3度あり、
万が一、なにかを母親に移すと大変なので、ほとんど話さず顔だけ見てすぐに帰りました。
(そのあと、自宅で計ったら、6.1℃でした)

不調になってから、母親は半年以上便秘に悩まされていましたが、
今もまだ便秘があるようです。
体力がなくなっているので、
トイレでおなかに力を入れると、酸素が足りなくなるようで、
酸素を付けたり外したりしているようです。
便秘のままだと、おなかが張って食欲がなくなるし、
排出しようと思うと酸素が足りなくなるし、
体力筋力が衰えていると、なかなかバランスが難しいですね。

昨晩はだるくて夕食が食べられなかったようです。
その分、今朝は朝食をしっかり食べられたとメールがありました。
(私が心配するのをわかっているので、
悪い時の報告はなかなかしてくれません)
筋力が落ちても困るので、今日は少しでも歩くように伝えました。
まだまだ長丁場なので、体力筋力はこれ以上落ちないとよいのですが。 

去年の夏くらいから、母親がずっと
右の背中が痛いと言っていました。
手術で肺を取った影響じゃないのか、と思っていましたが、
冬~春にかけて体力が急激に衰え、その原因がわからなかった頃、
母親は、
「背中が痛い。こんなに痛いのはおかしい。これは絶対何かの病気だ」
とよくこぼしていました。
そのたびに私は
「これだけ検査をしても何も出ないのに、勝手に病気だと思い込むのはやめなよ」
とたしなめていました。

でも今月、癌が転移していると告知されたときに、
「この骨の部分にも癌があります。
背中に痛みはなかったですか?」
と先生に尋ねられました。
去年からずっと痛い痛いと言って、病院でも何度も訴えてきた部分でした。

1年近く前から、母親の体には変異が出てきていたのに、
あれほどいろいろな先生に診てもらったのに、なぜ今まで気づけなかったのか。
もう少し早ければ、何か違っていたんじゃないか。

昨日、病室に戻っていく母親の小さな背中を見て、
そんなことをふと思い出しました。
もう考えても仕方がないのですけどね。
できればこういう後悔の種になる記憶は、
母親や私の脳みそから削除したいです。
今できることを精いっぱい乗り切っていくしかないですね。




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