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母親の不調⑰ ~原因がわかりました

昨日は、病院の検診でした。
循環器科の術後検診を受けてから、
呼吸器外科でPET検査の結果を聞きました。

循環器科では、K先生に
血液も心電図も、特に異常はないと言われ、
アブレーションはうまくいったのだとわかりました。
そうすると、この不調はすべて他から来ているのか・・と
覚悟をしなければと思いつつ、不安でいっぱいになりました。

母親は、歩くのもままならず、車いすで移動し、
座っていられないので、待ち合いの長いすで横になって待ちました。

呼吸器外科のT先生の診察で、
PET検査で、皮膚と骨に肺がんの転移が見つかったと言われました。
転移なのでステージ4だそうです。
外科的な手術は無理で抗がん剤治療になるので、
この後に呼吸器内科の診察を受けるよう言われました。
あとどれくらい生きられるのか、と母親が質問しましたが、
「医師によって、伝えることがばらばらだと混乱するので、
呼吸器内科の先生が言われることを聞いてもらったほうがいいですよ」
と言われ、明言は避けられました。

転移・・ステージ4・・
去年からずっと病院にかかって検査をしていたのに、
なぜ今までわからなかったのか・・。

午前中、病院で受付をした時に、
事前に聞いていない呼吸器内科の診察が入っていました。
それを見て、いやな予感はしていたんです。
外科的に無理な状態だったから、先生がオーダーをされたのかな、と
うすうすは感じていました・・。

呼吸器内科の先生は、胸水で最初に診察を受けたN先生でした。
先生は、丁寧に挨拶をして、どこにどのように癌が見つかったのかを
説明してくれました。
選択肢は、抗がん剤治療か緩和ケアだそうです。
緩和ケアだと、数か月から半年だと言われました。
抗がん剤治療をしても、それより長いかどうかはわからないということでした。
母親が抗がん剤治療を自分で選んだので、来週から入院して
治療してもらうことになりました。

胸水がかなりたまっているようで、息苦しさやだるさは
そこから来ているそうです。ただ、抜いてもまた溜まるということでした。
抗がん剤が効けば、胸水や、息苦しさなどの症状も
解消されるということでした。

様々な悪い想像をしたうえで、診察に臨んだつもりでしたが、
母親はさすがにショックを受けていました。
午前中から、心電図やCTの検査、長い待ち時間を挟んで
循環器科の診察、呼吸器外科の診察、呼吸器内科の診察、
そして入院の説明、抗がん剤の説明と夕方まで続いていたので、
ショックもありながら、母親の疲労がピークを越えていて
もう倒れるんじゃないかと思うくらい疲弊していました。

抗がん剤の効果が出ることをもちろん祈っていますが、
これほど弱っている母親が、抗がん剤に耐えられるのか、という
心配もとても大きいです。

母親が、何年も生きられない、下手をしたら年を越せないかもしれない、
という事実に、大きなショックを受けましたが、
これからの現実的な問題をどうするかが頭を占めていて、
昨日は、自分でも「あれ?」と思うくらいに落ち着いていました。
母親がいなくなる前に、お葬式や、相続のことなど、
事務的なことについては全く頼りにならない父親に代わって
いろいろと確認しておかなければならないと思ったからです。

ショックがあとから来るのがわかっているだけに、
自分の落ち着きがとても怖いと思いました。


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