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弊社で、男性役員1名が育休に入りました-産育休は地域社会への出向研修-

 本日より、弊社男性取締役1名が、育休を1週間だけですが取得します。ちなみに、先週、私も、娘が熱が出たので、朝、保育園の迎えのため1時間ほど出社を遅らせました。

 世の中では、育休・産休に注目が集まっていますが、本人の通入院であったり、あるいは親の介護であったりも、同じくらい大切なことだと思っています。どんな理由であっても、大変なときには、その大変さに寄り添える会社でありたいと思っています。

『休む理由を問わないこと』が産育休の普及を進める 


 もっといえば、大変なことでなくても良いと思います。

 本人にとって大切なことがあり、自由選択の範囲であれば、なるべく自由に使える会社でありたいと思います。

 打ち込んでいるスポーツの大会だったり、趣味の発表会だったり、好きな歌手のライブやコンサートだったり、あるいは、お子様をどこかに連れて行く予定だったり、地域の活動であったり、色々あるかと思いますが、社員のなるべく広い経験は、なんらかの形で会社にも活きると考えています。

 当社は、研究機関に半年から数年、会社を離れて出向する制度があります。主には研究者、技術者職が技術の研鑽や共同研究、学位取得のために出向して、会社に技術や知識や人脈を持って帰ってもらっています。

 このように、当社は、中小企業の中では、比較的長期に会社を離れる出向や派遣になれている会社ではありますが、私としては、研究機関への出向同様、

『産育休は、”休み”ではなく、地域社会への出向研修期間』

ぐらいには、捉えたいと思います。

 そして、現実に、当社がここまで行くのは難しいと思いますが、有給をまとめて消化して、『1ヶ月ワールドカップを見に海外に行ってくる』が出来るようになれば、『産育休』もとりやすくなる。これは多くの会社で同じではないかと思います。

 休む理由を問わないことが、『産育休を特別なものにし過ぎない、色んな休みの中の1つの形態に過ぎない』ことにつながり、結果として、取得の罪悪感のようなものを減らし、社会の改善に繋がっていくのだと思っています。

産育休に対応出来る会社はレジリエンスがある

 また、仮に何らか避けられない事故があったりしたとき、やっぱり、1人2人欠けた状態でも仕事は進めなければいけない、「この人しかこの仕事がやれない人」が、不運にも仮に通勤途中で事故に巻き込まれたり、あるいは急病で今日から突然1週間入院になったりしたら、その状態で仕事を回さなければいけません。

 ですので、「どんな理由であっても、融通の利く形で休みが取れる会社」は、裏を返せば、「非常事態に強い会社」ということが出来ます。

 当社くらいの会社の規模なら、2人はキツくても、1人の急な欠員ならなんとか会社を止めずに回せるようになっているぐらいが目標ではないかと思います。交通事故や予期せぬ急病など、いつ誰がそうなるかは分かりません。これは、コロナの発生で、より強く思うようになりました。いつ、自分が感染、あるいは濃厚接触者となり経過観察のため待機になるか、分からない世の中になっています。

 急な欠員への対応力は、これからの企業の生き残りにおいても重要な要素になると思います。

まとめ

 休みの事情はそれぞれにそれぞれの大変さだったり、価値観だったりがあり、そこに『良い休みの理由』『悪い休みの理由』というものはありません。その上で、『急な欠員への対応力』は会社の力であり、日頃から意識を持って積み重ねていきたいものです。

今日の話はここまで

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