本屋を散歩

先日

こちらの記事で、

「共感出来る商品やサービスにしか出会わない社会」が来てるかも

と言う話を書いた。それを防ぐためというわけではないが、私は、定期的に『大型書店(ビルで5階建て級)の全ての廊下を歩いて、陳列されている全ての本に目を通す』と言うことをしている。

分野を広げるためであれば、図書館でも良いのだが、(そして、図書館でも同じことを定期的にはしているのだが)図書館は、ある種『俗っぽいもの』や『今が旬のもの』、『公共図書館で扱うにはジャンルがニッチすぎるもの』にはやや弱い傾向があり、大型書店の方が入れ替えの鮮度という点では軍配が上がる。

私の地元には、30万都市では珍しく、5階建ての大型書店が駅前に健在であり、数ヶ月から半年に1回、数時間をかけて、上から下まで全ての廊下を見て回っている。

Amazonのオススメも、かなり精度が高いのだが、Amazonのオススメはいわゆるセレンディピティには向いていない。ビジネス書中心の読書の人が、宇宙物理学だったり、あるいは、幼児教育の本だったり、あるいは、陸上競技のトレーニング法の本だったり、あるいは、若いアイドルが書いたエッセイに出会ったりするようなことはないだろう。

何も全部の情報を生真面目に追わなくても良い、目に飛び込んできたものをそのまま受け取る。タバコの副流煙を吸うように、背表紙から漂う副流煙に浸る感じで流してみていけば、目が自動的に単語単語を拾っていくので、なんとなくぼんやりと自分の記憶の奥底にそれが残っていく。多分、それで充分に目的は果たせる。

世の中には、こんなに知らないことがある、ということを知るために、この方法はオススメ。

ただ、せっかくだから、時間を潰してもらったお礼に、本屋さんで見つけて興味を持った本があったら買ってみましょう(というより、全部の書棚を見て買いたい本が1冊もないってことは有り得ないので、あとはお財布のリソースとご相談になると思います)。

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