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正しい努力
『努力』ということについて考えてみたいと思います。
よく、『努力は嘘をつかない』といいます。ですが、私は、この言葉は、少し説明の足らない言葉だと思っています。
野球のダルビッシュ有選手が「努力は嘘をつかないって言葉があるけど、頭を使って練習しないと普通に嘘つくよ。」とツイートしたことがありますが、私の感覚はこちらに近いです。
予備校教師でタレントの林修先生も「努力は裏切らないっていう言葉は不正確だ。正しい場所で正しい方向で十分な量なされた努力は裏切らない。」とおっしゃっています。「十分な量」というのは一つポイントです。何事をなすにも『絶対量』は必要です。
では、『正しい方向』とはなんでしょうか。それは、会社においては『新しい価値をより多く生み出すことに繋がるか』ということです。売上げは会社が生み出した価値につきます。そして、その売上げから給与、賞与が出てきます。
逆に言えば、努力無く会社の商品やサービスに価値がつくこともあります。ブームのようなものです。お金が支払われるのは、あくまでも生み出した価値に対してであり、その背景の努力や頑張りに対してではありません。(努力や頑張りに共感してファンになってお金を払ってもらうという方向はあります。これは、ブランディングが得意とする方向ですが、このはなしは別の機会)
また、『正しい方向』というのは、『自分に向いているかどうか、特性が活かせるかどうか』もあります。携わった年数が長いのであれば『実績が活かせることかどうか』ということもあるでしょう。「自分に新しい知識を得る時間があるかどうか」も重要です。
元外交官の佐藤優さんが40歳を過ぎたビジネスマンに「ロシア語はどうやったら学習できますか?」と聞かれたら「40歳過ぎたら新しい語学を覚えることより、通訳を雇えるぐらいまでビジネスを大きくする方が効率が良いから、自分のビジネスに力を使いなさい」というそうです。
私は、これは、正しい努力への導きと思います。
『努力をすれば必ず報われる』と思っていると、努力して報われないときに、ひがむようになります。そして、方向が正しいかどうかを検証しない、つまり『努力している自分』を変えないで変化を拒むようになります。これが、一番、人間の成長を止めてしまいます。
努力は量が必要です。そして成長には努力が入ります。だからこそ、正しい努力をしていきたいと思います。
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