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本から「学ぶ」のでなく「思い出を作ろう」

先日、後輩に読書を続ける、本をたくさん読むコツを聞かれた。


多分、本から『学ぼう』とすると、しんどくなる。
本と『思い出を作ろう』と思うと楽になる。

『学ぼう』とするから、読み飛ばしちゃいけないとか、ちゃんと理解しなきゃいけないという意識が働いて辛くなる。

読み終わった後にチェックテストに合格しなきゃ読んだ意味がないみたいな感覚になるのは国語のテストのイメージも強いのだろう。

だから、『本と思い出を作ろう』でいい。思い出には、正解はない。読んで感じたことが全て。


この本の、この文章が心に残ったな。そんな文に一つでも出会えたのなら、『その本と思い出を作った』でいい。

『難しくて、読み通せなかった』としても、あなたと本との思い出。あの時難しい本読んだなあ、という思いが残ったら、それで読書したことにしていいんじゃない?

最初から読まなくても、『パッと開いたページの挿絵のイメージが残ってる』とか、『目次見て、この章だけがピンと来たから読んだ』でも、『思い出』なら、本のどこで、どんなことを感じたって、間違いじゃない。

それこそ、本の内容さえ忘れてても、『あの時、コンビニの駐車場で時間潰してる時に読んだな』という思い出が残ってれば、それでいい。

友達と付き合うのと同じ。たわいもない雑談しかしないこともあれば、雑談がいつのまにか真剣な相談になったりするように、気になったこと、本に引き込まれていくようなことがあれば、読む精度を上げて精読して読めば良い。

引き込まれなかったら、自分にとって、その本との思い出は、軽い雑談だったということ。それは自分の感覚で決めれば良い。

大丈夫。食事だって、いちいち食べたものを全部は覚えてない、人生の中で思い出せる食事って、そう何回もないけど、体は食べたもので出来てるのと同じように、


明確に思い出せる座右の書みたいなのは数冊でも、体の中に一旦入った文章は、あなたのものの見方や思考に、何か痕跡を残してる。

その積み重ねで、あなたの思考が出来上がっている。

さあ、本と思い出を作ろう。

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