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綱引き


運動会や体育祭、あるいは何かのイベントで、
紅白や東西に分かれて、
大勢が、その力を競い合う
綱引きは、壮観な眺めである。

どちらが勝つか、
引く力の大きさを競うものと
単純に思いがちだけれど、

勝敗は、引っ張る力の大きさだけではなく、
もう少し複雑である。

というのも、
どちらも互角で持ちこたえ、静止している間は、
引っ張り合う力が釣り合っていると言えるが、

作用反作用の法則から、
引っ張られれば、こちらも同じ力で引っ張っていて、
動かない時も、あるいは、等速で動いていても、
両者は、同じ力で引っ張りあっている。

そして、
手を緩めるか、それとも、
踏ん張っている地面との摩擦力が、
引っ張られる力に抗することができないと、
どんどん引きずられ、負けてしまう。

だから、勝つためには
引っ張られる力に抗する摩擦力を大きくする工夫がいる。

そのために、総勢の体重を重くするか、
スパイクを履いて滑りにくい靴にするとか・・・・

しかし、それでは不公平になるから、
体重も同じく、靴も同じものにし、
地面も一定の床にするなどして、条件を整え、

真の意味で、引っ張り合う力の大きさを競うものにしたら、
本来の綱引きになるだろう。

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