離れる日記03
朝10時開始ということは9:30に霞ヶ関駅に着いておけばいいか。先日の電話で印鑑とスケジュール帳を持参くださいと言われていたので前日のうちに準備した。
霞ヶ関に着いた時に「あ、そういえばなんか封書みたいなのが届いてたけど持ってくるの忘れた」と気づく。でもまぁ受付番号があればなんとかなるだろうと手荷物検査に向かう。まるで空港のような金属探知ゲートをくぐりロビーへ。
案内表示をみたけど分からん。どこへ行けばいいんだ。受付カウンターみたいなところにいたおじさんに「10時から調停なんですが…」と伝えると「その番号なら17階だよ!」と言われる。ありがとうおじさん。
17階にあがると申立人待合室はこちらという表示があった。なるほど待合室を2か所にわけて顔を合わさないようにしてるのね。とはいえ僕の相手は「学校行事で来られない」らしく今日は心配ない。
提出した書類でどんなことを書いたか、iPhoneで撮った写真を見返す。10時頃になると次々と調停員がやってきて、申立人たちは曖昧な表情で部屋を出て行く。しかし僕の名前は10分経っても呼ばれない。
こりゃフロアを間違えたか、1階に戻ってもう一度確認するかと思いはじめた時人の良さそうなおじさん(60代後半?)が呼びに来てくれた。
もう一人の調停員も同世代の女性。品が良く、聡明で、きっと大声で罵り合ったりしないんだろうなと思った。簡単な説明のあとに、どうぞお話しくださいと促される。提出した書類は僕も覗けた。
行きの電車内で相手を非難しすぎるのも、自分が被害者ぶるのもよそうと決めたが、なかなかうまく話せない。たぶん半分も伝わってない。時系列もめちゃくちゃだ。話しながら思ったこと。
「つまりは妻からの無視や無関心に耐えられなかった」
「3人揃ってごはんを食べるというフツーのことを求めていた」
「会話がない意思疎通できないみたいな理由で子を見捨てていいのか…」
次は1ヶ月後。子どもに電話してみたら?手紙でも書いてみたら?と二人から言われたので、やってみるか。何を伝えればいいのか分からないけど。連絡を取ろうとしている、君を忘れてはいないという意思表示を。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?