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楽しく安全に海あそび!!

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海遊び、水遊びにかかわる安全について、屋久島のダイビングインストラクターが気付いたこと伝えたい事いろいろ。
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#屋久島

インストラクターは体験ダイビングとファンダイビングどっちをしたいのか?

あえて言えばってことで・・・・。 あくまで印象だけど・・・。 生き物が好きな人はファンダイビングガイドがしたい。 人が好きな人は体験ダイビングがしたい。 って感じだったりなのかしらと。 まあ、けっこう無理筋(ということにしておいてほしい)な話なのは承知で読んでいただきたく。 体験ダイビングっていうのは、どうしても同じこと(ダイビングの説明部分とコースとか・・・。)の繰返しになることが多く、しかもその行動範囲が大きく制限されます。 (もう四半世紀以上前に「えのきださん。

いまさら水中スクーターの理由

安全っていうものを突き詰めていったときに屋外アクティビティだとどうしても「機動力」を避けて通ることはできません。まあ、ことが起きてからが特にそうなんですけど、「なにかあったら素早く回避しましょう」とか、「撤収しましょう」とか。あるいはレスキューの速さだったりそういうこと。 ボート(船上に人員が必ず残っている状態で)が付近にいればそのリスク回避能力は高くなります。バックアップ要素が存在しているという意味です。 具体的には緊急時のマンパワーであり、船による機動力であり、船上であ

ライフジャケット。「装備がずっと安全」って訳ではない。

今回は、ちょいと問題提起。 水遊びには大変に心強い安全装備。ライフジャケット。 昨今、ホームセンターやら通販やらでお手軽に手に入るようになり、しかもお値段もお手頃。 そりゃ普及も進んできます。とても良いことだと思います。 が・・・。 じつは何年か前から、こういうのを何回か耳にしたり目の前で見たりしましてね。 「ブチっ!」って、股がけストラップ(ベルト)やフロントバックルのストラップがちぎれちゃう。 なんてこったい! このライフジャケット! 以前、親子スノーケリング

「DPV。 水中スクーター」 で楽しく安全に遊ぼう!

数年前から模索しておりました、うちのスタイルに即した水中スクーター運用。まあ一般のマニュアル的なものもないわけではないんですが、正直それだけでは物足りない感じも否めず、特にウチの運用においての最適化を考えて、あれやこれやといろんなことを試していました。一応、満を持して(笑)昨シーズンよりレギュラーメニューとして運用しています。 そして、トップウォーターシュノーケリングにも、引率者器材として、状況の許す限り持っていくようにしてます。もともとスクータースノーケリングもシュノーケ

そとあそびの前に、自分の安全基準を見なおそう。

もちろん「絶対安全」で「事故ゼロ」が理想なのは間違いありません。 とはいうものの、完璧ということはありえません。なにしろ遊びに出ること自体がリスクのある環境へ飛び込むことなわけですから、万全の準備をしていても起こるときは起こるのが事故。 まあ、基本的には「あそび」ですから、無傷で帰ってくるのが当然といえば当然ですが、そこは冒険になったりアウトドアスポーツになる「そとあそび」。 たとえば、競技性スポーツでは、多少の怪我(あと故障ともいいますね)は許容されている節、あるいは

あくまでもYMS的 三つの安全

開業当初から基本スタンスは変わることなく。安全というのは譲れない一線。同じ行動、同じプログラムでもより安全にその上でより楽しくというのが身上。 その安全という言葉を相当拡大解釈(意訳)しながらYMSのサイトにアップしたのが2005年ころかな。 本人的に、この3つの安全はYMSの根幹をなす部分なので、あえてここにも置いとくことにします(笑) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー YMSは現地型ダイビングサービス(ダイビングショップ)と

体験ダイビングのスタイル

体験ダイビングって、実はとても奥が深いと思っている(ハマっている?)屋久島マリンサービスの榎田です(笑) 始めて水中で息をするっていう、ある意味最高に料理しやすい(ひどい言い方してます。スイマセン)ゲストを連れていくアクティビティ。引率者のプライドと技術がもっとも生々しく反映されるアクティビティであるともいえます。 やりようは実に多彩。お店や担当者の方針や性格、あるいは技術、あるいは地域性だったり、一括りにするにはあまりに幅広い。それでも全部まとめて「体験ダイビング」とい

ガイド(指導員)はよき手本でありたい

海を楽しむ、生き物に親しむという観点から、ガイド中に生き物とあそぶ、ふれる、よる、という動きをお客さんにもしてもらうにあたり、まずガイドが先にやっちゃうというのは、「先に遊んでるみたいでいかんよなあ」と以前は思ってたりしたわけですが。 「こうやったらいいよ」「ここまでならやっても大丈夫よ」っていう手本でもあるじゃん。と気づいたころから、率先してウミガメに接近してみたり、並んで自撮りしてみたり、魚の群れにまみれる位置にあらかじめ行ってみたりするようになりました。 「ガイドのや