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楽しく安全にそとあそび!!

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そと遊びでの安全を中心に、こどもの安全とか、気付いた事いろいろ
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#安全教育

恐怖(怖さ)は、克服しなくてはいけないのか?

最近だいぶなりを潜めてきましたけど、まだたまにお見掛けすることもある 「恐怖を克服してこそ、その次がある」 というスポ根系ドラマや小説で聞きそうなセリフですが、はたしてこれはほんとでしょうか? 恐怖という感情は、本来、自身を守るための本能的な感情であると考えられます。経験、学習によってこれをある程度克服することはできるかもしれませんが、結果、大きな危険を身近なものにしてしまうという一面も存在します。 もちろん新しい事やたまにしかしない事については不安感、恐怖感などが出て当

現実に即して、引率者の資質と、運用基準を考える。

時事のものとして少し遅れた気もしますが、那須の雪崩事案について様々な方面から様々な方が様々な意見を発信しています。 部活動という枠について言えば、「冬山登山一律禁止」というところに食いついている方も少なくないようで、ちょっと僕も思うところを・・・。 実はこれって、構造的に、管理者についても問題というか課題があって、「主催者、引率、顧問としての資質がどんなもんだ?」ということから考える必要があると思います。 「顧問で部活は変わる」というのはわりと保護者的にさほど驚くことで

3.11からの安全運用思考

今回ちょっと堅いです・・・。 津波警報に見る僕らの安全運用に対する認識ってどうなってるんだろう??? 確かに普段の(というのが適切かどうかはともかく)気象警報発令時でも普段と何ら変わらぬ海況条件で安全に潜れるという場所(状況)が存在するのは事実。 注意報・警報発令くらいじゃ、世のマリンスポーツオペレーター。 いちいちお仕事休んでられません。 てのが実際のところ。 例えば波高4Mとか5Mの予報で定期航路も欠航。それでも風裏、波裏では海水面は平穏だったりして、安全に潜れ

「飛込み」についてのスポーツ庁長官発言に思うこと。

いったい何年前のネタだよ・・・。 と、いまさら感満載ではありますが(笑) 小学校での水泳授業や海水浴場のライフガードや、なにより本業の海のお遊びやさんであるところの屋久島マリンサービスYMSの中の人として、この思いは以前より全く変わらないどころかいよいよ思いを強くするばかり。なので以前のブログよりちょこっと書き直して再度投稿でございます。 学校のプールでの飛び込みについて、「1メートルのプールでも飛び込みの練習はできる」「なんでもかんでも危険だからと全面禁止し、もやしっ子

「経験に裏打ち」と「今まで大丈夫だったから」は全然違うよ。

「経験に裏打ちされた〜〜〜」と言うのは、とても大事。 だけど「今まで大丈夫だったからそれが正解!」というのとは全然違う。 「経験に裏打ちされる」というのは、いままで(できれば理論や考察や技術によって論理的に組み立てられて)やってきたことに対して、反省や検証を繰り返し、新たに能動的な運用(今時のはやり?で言うならPDCAサイクルってやつ?)をされたものが、その後の経過として適切だったということで、いままでなんとなく繰り返しやってきて、たまたま結果的に失敗しなかった(失敗が見え

そとあそびの前に、自分の安全基準を見なおそう。

もちろん「絶対安全」で「事故ゼロ」が理想なのは間違いありません。 とはいうものの、完璧ということはありえません。なにしろ遊びに出ること自体がリスクのある環境へ飛び込むことなわけですから、万全の準備をしていても起こるときは起こるのが事故。 まあ、基本的には「あそび」ですから、無傷で帰ってくるのが当然といえば当然ですが、そこは冒険になったりアウトドアスポーツになる「そとあそび」。 たとえば、競技性スポーツでは、多少の怪我(あと故障ともいいますね)は許容されている節、あるいは