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抽象表現を具体的にする事をワインで学ぶ

美味しいでは人には伝わらない

「このワイン、めちゃくちゃ美味しいですよ。」と言われるのと、
「このワインは、赤系果実の香り、程よい酸味があって、喉越しがよく、ほんのり胡椒のようなスパイスのようなニュアンスがあって、葡萄の特徴が良く引き出された美味しいワインですよ。」
と言われるのでは、印象違いませんか?

好き嫌いはあるのですが、少なくとも比較対象には後者が適してます。

具体的表現が必要と思ったワケ

昨日は、ワインイベントで飲食ブースでの出店をしました。
あいにくの雨ということもあり、ワインショップ店内での出店でしたが、隣の飲食店とめちゃくちゃ近いこともあり、色々話も盛り上がりました。
売り方の工夫だったり、人材について、経営について、話題は多岐に渡りました。

私の修行時代は「見て覚えろ」「こんな感じで」「センスで」と今思えば、伝わりにくい表現が中心でした。今は動画でもレシピが公開されたりとかなり具体的なコンテンツに溢れています。
ワインを人に伝えるのも、自分の仕事を人に伝えるのも、具体と抽象は使い分けないと伝わらないと思います。

仕事は具体的に伝えたほうが理解してもらいやすいです。
抽象的表現が必要だと感じるのは、だから面白い!のような目的を伝える時。楽しさや充実感、達成感は具体よりも抽象の方が共感できる幅が広いです。

ワインの表現について

単に美味しいだけでは、何がその美味しさの根幹となっているかが分からないので、〇〇があり、〇〇だから美味しい。
とその理由を示すのが、具体的表現となります。

ワインの表現方法(赤ワイン)
・外観 透明度、赤の色味(紫系、レンガ系、チェリー系)
・粘性 グラスの内部の滴る液体の濃度を見る
・香り まずはグラスを回さずにワインから自然に上がってくる香り
    次に空気に触れさせて立ち上がってくる香り
    ベリー系、スパイス系、カカオ、干草、樽など
・味  アタック、口当たり、酸味、タンニン、余韻など

などがあります。

仕事と、ワインの表現

仕事が楽しいときも、行き詰まったときも具体的に何が原因となってそうなったのか?が分かれば、その分野について伸ばす。(あるいは回避)を選ぶことができます。

ワインを人に伝えるのも、仕事で楽しくなるのも、結局は自分ではなく他人が喜んでいるというのが、自分も楽しく感じるのだな。

という、のが昨日ワインイベントで、ふと思ったことでした。

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