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問題行動を減らすために注意をしたら、問題行動は減るのか?就労支援

就労支援に限らず、子育てにも当てはまる事だと思います。
(この考え方はABA(応用行動分析)を元に考えられたものです)

成人とは言え、つい先日まで、支援学校に行っていた方もいるので、このような場面はあるのではないかと思いましたので記事にしました。

1、問題行動とは

・作業とは、全然関係ない事を話し出す
・突然、ミスを繰り返す
・泣く
など、作業する上で相応しくない行動を問題行動としていますが、皆さんはこのような場面に遭遇したらどのように対応されてますでしょうか?
(子供の場合は、下の子がかまわれてばかりいると赤ちゃん返りをして、親の注意をひく行動です。)

2、対処


問題行動が起こった時は、支援員はすぐに気がつきます。
そこで、対応に入るので一旦その問題行動は解決の方向に進むことが多いです。

しかし、根本的なキッカケを取り除けた訳ではなく、この問題行動は繰り返される事も多くあります。

3、問題行動を起こした事で得られる事は?

利用者さんの中には、注意を引くために問題行動を起こす。という事が簡単な方法として、染み付いてしまう方もこちらの対処方法次第ではいます。

その場合、(見極めは難しいのですが、概ね、大した事でなくても、問題行動が出るようにエスカレートしてきます)問題行動が起こったときに、対処しない。という選択をします。

これまでは、「どうしたの?」「何かありましたか?」と声をかけて話を聞く事が対処方法として取られてましたが、よくよく話を聞くと、思い違いなどから、そのキッカケは周りも配慮が困難なケースなどがあります。

4、ではどうするのか?



この場合は、基本は対処しない。という選択をします。

利用者さんの欲しいものが、【快適な作業環境を求める 〈 支援員と話がしたい】だからです。
もちろん、環境には配慮が必要な場面もあるので、初めから対処しないという事はないのですが、注目行動の為の行動と見られる場合には、対処する頻度や時間をすくなくします。

5、その後起こる事

その場合、急に対応が冷たくなったと、本人は別の問題行動で注目を引こうとする場合があるので、ここは、辛抱の時で、危険を伴わない場合は、しばらくは引いておきます。
そして、本人もずっとそうしてる訳ではないので、落ち着いて正しい行動をとった時に、初めて関わりを強く持ちます。
利用者さんの意識に問題行動したら関わってくれる。という事から、正しい事をすれば関わってくれる。という認識を持っていただく為です。

6、支援員に求められる事


 この時支援員の見る目、判断力が必要です、普段できている事に注目するのはとても難しく、できない所に目が向くからです。

注目される事がその利用者さんにとっては、嬉しい事の場合はこのような対応をしています。
ただし、そうではない場合もあるので、その方にとって、何が嬉しい事かを支援会議で共有し、小さな気づきを日々話し合う事が利用者さんと事業所の成長につながると思います。

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