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料理人1年生の仕事(20代でしておく事)

 私が20代の頃は20年前なので今の働く環境とは随分変わったと思いますが、仕事の身につけ方は、今も昔も変わらず普遍的なものもあると思いますので、少しそれについて書き留めたいと思います。
個人的な意見ですので、勿論反対派もいるとは思います。
また経営者になるとスタッフには言えない事もありますので思う事を吐露してます。

1、若手だからできる事


料理長になくて、若き日の自分にあったもの。これが一つだけありました。
「体力」です。
今では、睡眠時間を削って働くのは、全く推奨されてませんが少しでも先輩やシェフの仕事を見て身につけたいと思っていたので、前日に飲みに行っても、朝一で、自分の仕事を進め、先輩の使う機材を準備して、少しでも技術を習得する時間を捻出します。
 教えてもらうのが当たり前ではなく、教えてもらうためには、何を準備すれば良いか?を考え行動する。

就業規則が厳しい今ですが、飲食業で自分のお店を持つ時には、8時間の労働では納得いくものを作るのが難しいので、それ以外の時間を使う事があります。
その為にも、若いうちから人が見ていない所で努力する事が、近道です。

私は、朝イチ行って言われる前に動くので、失敗して怒られる事も多々ありました。(前日に確認しておけばよかったと何度か反省しました。)

2、とにかく数をこなす


 身につける技術はたくさんあります。調理スキルだけに限らず、食材の目利き、先輩やお客さんとのコミュニケーション、危機管理、在庫管理、掃除、衛生管理、雑務などなど。
 働き始めの時は、下積みなので、自分が理想としている姿と現状ではギャップがあり、正直楽しい。と思える事は少ないかも知れません。
ただし、仕事は全て自分のしたい事だけができる。という所に行き着くには人を掌握できる技術を含め人間力と経済力が必要なので、それを身につけるという事が必要になります。
 その為には、考えずにできるまで基本的な動きを身につける。その間に人を見るという事ができると良いです。

これには、基本の型と数をこなす事が私には必要でした。
センスのある人は初めからできると思いますが、私は調理技術がほとんどなかったので、基本を繰り返し身につける必要がありました。

3、とにかくやってみる

当時、指示される仕事の内容や、先輩や上司から言われる内容は理不尽とも取れる事もあり、納得ができずに口ごたえしたり、説明を聞きたくなったりとありました。
 煙たがられる事もあり、説明を聞いても納得してない仕事もありました。が、後になると、「なるほど」こういう理由から、あの時言われたのだ。と判る時が何度か来ました。

山登りと似ていて、山頂まで登ってみないと見えない景色があるのに、どんな景色か聞いて想像しても分からず、とにかくそこまで登ってみたら判る。
百聞は一見にしかず。という事が仕事を身につける中でも起こります。

自分の納得は一旦横に置いておいて、「取り組んでみる」という行動が一歩上に登るという事に繋がります。

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