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【熱中症警戒アラートとは!?】何がそんなに危険なのか!近年、異常な暑さが続く中よく目にする熱中症警戒アラート!一体どんな警告なのでしょうか。何がそんなに危険なのか!わかりやすく解説します。

『ん???』

ある日、テレビを見ていると

画面の左上に何やら赤い表示が!!!

【熱中症警戒アラート】




今日は、熱中症警戒アラートが発表されているみたいです。

『これからとっても暑くなるのかぁ??』





今年は、記録的に早い梅雨明けに

6月とは思えない災害級の暑さ・・・

猛暑日の連続です。

本日は、そんな危険な暑さから身を守るために

『熱中症警戒アラート』について知っていきましょう。




さぁ、今日から

その時を生きのびるために一緒に

防災について考えていきましょう。




本日のラインナップは

ご覧の通りです。




【熱中症警戒アラート】とは、

熱中症の危険性が極めて高くなると予測された際、

暑さへの注意を呼びかけ、予防行動を促す

ための情報発信です。




熱中症にかかる危険性が極めて高いので、

いつも以上に積極的に、

熱中症予防に努めましょうという情報です。





令和3年4月下旬から

全国を対象に運用を開始しています。





始めに、こちらのグラフをご覧ください。

【熱中症による救急搬送数】です。

暑い夏となった2010年、2013年は、救急搬送数が5万人を超えています。

年齢層別では、

65歳以上の高齢者が最も多く

全体の45パーセントを占めています。




次に【年次別男女別熱中症死亡数】のグラフを見てください。

熱中症死亡数では、1994年以降、年平均492人に増加しており

これは、夏期の気温が上昇していることが

関連していると見られています。




以上のことから

近年、熱中症による死亡者数・緊急搬送者数は

著しく増加傾向にあります。




気候変動等の影響を考慮すると

『熱中症対策』は、極めて重要な課題です。




令和2年度からは環境症と気象庁が連携して

より効果的な予防行動へ繋げるための

情報提供を実施しています。

それこそが【熱中症警戒アラート】なのです。




それでは、【熱中症警戒アラート】について

詳しく見ていきましょう。




【熱中症警戒アラート】は

暑さ指数33℃になったら発表されます。




それでは、この暑さ指数とはどのようなものなのでしょうか。




暑さ指数は、温度と同じ『℃』単位で表されます。

暑さ指数は、

人体と外気との熱のやり取り(熱収支)に着目した指標です。




暑さ指数は、

『気温』『湿度』『輻射熱』の3つを基に算出されます。

気温と同じ単位ですが、気温だけでは決まりません。

暑さは、『気温』のほかに『湿度』『輻射熱』の

色々な温度が組み合わさって決まります。

そして、それらを数字に表したものが【暑さ指数】なのです。




それでは次に

暑さ指数を出す時の、それぞれの比率を見ていきましょう。




気温・湿度・輻射熱のそれぞれの比率は

気温→1

湿度→7

輻射熱→2

1:7:2で表されます。




比率を見てみると

『湿度』が重要な指数になっていることがわかります。

どうして『湿度』が7割も占めているのでしょうか。




それは、

単に気温が高ければ指数も上がるというものではなく、

『湿度』が人体に与える影響を強く加味して発表されているからです。




湿度が高い場所では、

汗が蒸発しにくいので

身体から空気へ熱を放出する能力が減少してしまいます。

そうなると、熱中症になりやすくなるのです。




気温が同じでも湿度が高い方が

熱中症になる人が多くなるということです。




【暑さ指数】は、

熱中症の引き起こしやすさの目安にも使えます。

次の表は、暑さ指数が示す

その日の活動の目安です。




暑さ指数が21℃以下であれば

熱中症になる危険は少ないです。


暑さ指数が21℃から25℃になると

注意レベルです。

すすんで水分を取りましょう。


暑さ指数が25℃から28℃になると

警戒レベルです。

積極的に水分補給をし、

激しい運動をする時は30分ごとに休憩が必要です。


暑さ指数が28℃から31℃になると

厳重警戒レベルです。

激しい運動は中止して10分20分おきに

休憩しましょう。


暑さ指数が31℃以上になると

危険レベルです。

運動は原則禁止になります。

室内で過ごし、暑さを避けましょう。




そして、

暑さ指数が33℃になると

熱中症警戒アラートが発表されるのです!!!




熱中症警戒アラートが発表されたら

いつも以上に

熱中症に気を付けようということでした。




それは、

危険な暑さから身を守るということです。

いつも以上に水分補給と休息をしっかり取りましょう。

身の周りの人の様子もいつもより少しだけ気にかけてあげましょう。




それでは、

アラート発表時の熱中症予防行動の例を見ていきましょう。



1つ目は、

不要不急の外出は避け、昼夜を問わずエアコン等を使用するということです。

どうしても急ぎの用事がある場合以外は、

外出を控えましょう。


2つ目は、

高齢者・子ども・障害者に対して周囲の方々からの声かけをするということです。

高齢者や子ども、障害者、また持病のある人や肥満の人は

『熱中症弱者』です。

こまめな休憩や水分補給が必要で、

喉が渇く前からより積極的に

時間を決めて行うことが必要です。

(水分量の目安は1日あたり1.2リットルです。)



3つ目は、

身の回りの暑さ指数を確認し、行動の目安にすることです。

熱中症警戒アラートの発表単位は、都道府県ごとです。

天候や暑さの予測は急に変わることもあるので、

暑さ指数をしっかり確認して行動することが大切です。



4つ目は、

エアコン等が設置されていない屋内外での運動は、

原則中止・または延期にしてください。

部屋の中で、エアコンやクーラーを使って、

涼しく過ごしましょう。



5つ目は、

やはり喉が渇く前にこまめに水分補給をするなど、

普段以上に熱中症予防を実践することです。




熱中症警戒アラートの発表は

その日の朝5時と

夕方17時です。

17時発表のものは翌日の予報になるので、

次の日の行動の目安にしましょう。

発表の後に、天候が変わっても、

発表の追加や変更はありません。




また、

熱中症警戒アラートの発表状況は

・ニュースや天気予報

・環境省や気象庁のサイト

・熱中症警戒アラートの配信サービス

・環境省公式アカウントのLINEサービス

で知ることができます。

ぜひ、チェックしてみてください。




近年、熱中症による搬送者は増加傾向で

2018年(平成18年)には

『災害級の暑さ』と呼びかけられました。

こうした事態や今後の気候変動の影響を踏まえ、

熱中症への予防行動に繋げましょう。




自分の命は自分で守るのです。

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