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【ライフジャケット】ライフジャケットの必要性を今一度、確かめ水難事故から命を守りましょう。

人は誰でも溺れる

誰も溺れてはならない

7月25日は  【世界溺水防水デー】

2021年4月、国際連合の第75回総会において、

世界的な溺水防水防止に関する決議が採択されました。

溺水を主題に決議が採択されたのは初めてのことであり、

大変歴史的なことだそうです。

日本でも、夏が近づくと

悲しい水辺の事故のニュースを多く耳にします。

正しい知識を持って、正しい行動を起こせば事故は無くなるはずです。

日本ライフセービング協会は

この悲しい事故を少しでも減らせるように

水辺の安全教育【ウォーターセーフティー】の普及をしています。

【世界の溺水の数字

年間約235,600人が溺水で命を落としています。

これは毎日650人

1時間あたり26人が溺水しているということです。

世界中で

1時間に26人が溺れているという計算になります。

国内の溺水の数字は以下の通りです。グラフ

警視庁の水難事故数を見てみましょう。

海・河川・湖沼池・用水路・プール・その他の死者・行方不明者数は1,612人です。

内訳 死者・行方不明者は735人

水難事故で約45パーセントの方は命が助かっていません。

あなたはこの数字を見て何を思いますか?

さぁ!今日からその時を生きのびるために、

一緒に防災について考えていきましょう。

さぁ、今日から夏休み!!

子どもたちは、川に遊びに行くみたいです。

ちょっと待った!!!

水難事故の多くは息ができないことによる溺死です。

水中・水上では頭を水面より上に出して呼吸を確保することが最も重要になります。

膝下程度の川だとしても、流れや、深み、増水する恐れのある場合には注意が必要です。

しかし、あるものを着用することによって、

いざという時、

命が助かる確率があります。

それが【ライフジャケットです!!!

ライフジャケットを着用することで溺水の危険度を大きく下げることができるのです。

【ライフジャケットとは】

落水した際に体を水面に浮かせるための救命具です。

装着することで頭を水面上に保ち呼吸を確保するとともに、

体力の消耗を抑えたまま救助を待つことで生存率を高めることができます。

【ライフジャケットの正しい着方】

川での活動に必需のライフジャケット。

正しく着用しないと効果が見込めません。

3ステップでパーフェクトに着こなしましょう。

それでは、一緒に見ていきましょう!

まず、1、着る

自信の体格やサイズに合ったライフジャケットを着ましょう。

大人は大人用。子どもは幼児用・子ども用です。

常時水に入る活動には固定型が向いています。

2、締める

ファスナーを締め、サイドのストラップベルト等で確実に体にフィットさせてください。

子どもはフィットしにくいため、股下ベルトを確実に締めましょう。

流れのある川ではこのフィッティングが重要です。

3、ずり上がり確認

自分自身または他の人に垂直方向にライフジャケットを引っ張ってもらい、ずり上がらないか確認しましょう。

ずり上がるようであれば再度ベルト等をよく締めましょう。

『どうでしたか?簡単でしょう!

ライフジャケットを正しく装着して楽しく遊びましょうね!』

『はいっ!』

それではここで、子どもの場所別死者・行方不明数のグラフを見てみましょう。

川や湖沼池で起こる水難事故の子どもの死者・行方不明者数は全体の61.4パーセントを占めています。

海で起こる水難事故の子どもの死者・行方不明者数は全体22.7パーセントとなっており、

川や湖沼池は海での事故数よりも圧倒的に死者・行方不明者が多いのです。

次に子ども場所別死者・行方不明数のグラフとライフジャケット着用率のグラフを比べてみましょう。

死者・行方不明者の数は、河川や湖沼池で多い割合いを締めているにも関わらず、ライフジャケットの着用率は河川や湖沼池で低いのです。

【それではまず、川の特性を知りましょう】

1、水がある

水難事故の死因で大きな役割を占めるのが、息ができないことによる溺死です。

当たり前のことですが、私たちは水の中では息ができません。

水面から出るのは体の数パーセント程度。

海水と比べて川の水は浮きにくく、

肺に空気を満たした状態で浮いていられるのは、

体の数パーセント程度にすぎません。

助けを呼ぶために声を出せば肺の空気が抜けて、さらに手を挙げてしまうと、

頭がより水面下に沈み込んでしまいます。

強い流れや複雑な流れのある川では、人間の浮力だけでは、限界があります。

しかし、ライフジャケットさえ正しく着用すれば、

頭部が水面から出て常に呼吸ができるようになります。

さらに手も自由になるため、助けを呼ぶこともできます。

ライフジャケットがあれば、救助の時間が稼げるのです。

強い流れや複雑な流れのある川では、人間の浮力うあ泳力だけでは限界があります。

川に近づく時は必ずライフジャケットを着用しましょう。

川の特性

2【流れがある

川は水の流れる道と言えるでしょう。

学校のプール等と違い川では、水が流れます。

音もなく静かに見える場所も油断は禁物です。

ほんの数秒で手の届かないところまで流されてしまいます。

流れる水から受ける力は、水の流れる速さと受ける面積で変わります。

膝下程度の川でも、流速が増せば、大人でも簡単に流されます。

水の流れと強さは想像を上回る

人が歩く程度の流れ(流速1m)でも、

1秒間に1mずつ流され、あっという間に移動してしまいます。

さらに、水面下で何かに引っ掛かると、強くて重たい水の力に押さえ付けられて

一人の力ではどうすることも出来ず、起きあがれ無くなることもあります。

流れの速い渓流では周りの人が気づき、

助けようとしても

下流や川底に流され対処できなくなります。

【いざという時の対処法】自分が流されてしまったら

数秒で陸上から手の届かない場所に強制的に移動させられるのが【川です。

次の3つのことを覚えておいてください。

1・立たない

2・元いた場所に戻らない

3・流れの穏やかな場所へ

①立たない

流れのある場所では、浅くて足がつきそうでも、

立たずに浮く、または泳ぎましょう。

浮くためにもライフジャケットは不可欠です!

これは、フットエントラップメント等の瞬時に危険となる事象を避けるためです。

もし、川底の石の間等に足がはさまれ転倒すると、たとえライフジャケットを着用していても、

動水圧で水中に体が押し込まれ水面上に顔を出したり、脱出することが非常に難しくなります。

このような事故は、歩いて渡れそうな浅い場所で発生することが多いです。

むやみに立ち上がるのは危険です。

②元いた場所に戻らない

流されて、元いた場所に戻ろうとすると、流れに逆らうことになりリスクが増します。

無理に戻ろうとしないでください。

③流れの穏やかな場所へ

流れの穏やかな場所を見つけて移動しましょう。

水の流れる速度は、

中央が一番速く、岸辺に近づくに連れて穏やかになります。

流れの力を利用しながら、

クロールや平泳ぎ等で一気に泳ぎましょう。

また、

足を下流に向けて、膝からつま先を水面まで持ち上げた背泳ぎの姿勢で移動します。

両手でバランスをとり、岩窓にぶつかりそうな時は避けましょう。

いかがでしたか?

川や池は、海水浴場やプールと違ってライフセーバーがいません。

そのため大事故に発展しやすいのです。

大人は子ども達から目を離してはいけません。

子どもだけで水辺に近づくのも止めましょう。

ライフジャケットは水難事故を防ぐ強い味方!

水に落ちたら落ち着いて浮き身の姿勢をとりましょう。

大原則は『浮いて、待つ!』です。

ライフジャケットを正しく装着して

安全に水辺遊びを楽しみましょう!

自分の命は自分で守るのです。

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