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复旦大学オンライン語学留学記

大家好,ymndです。2021年3月1日から7月2日まで中国大学オンライン語学留学特別奨学金を受けて复旦大学のオンライン語学留学に参加していました。今回はオンライン留学の様子について紹介できればと思います。

中国大学オンライン語学留学特別奨学金について

中国大学オンライン語学留学特別奨学金は、HSK日本実施委員会が募集を行う授業料全額支給型の奨学金です。推薦状発行料金が必要となりますが、教科書代や課程の途中で受けるHSKの受験料もカバーされています。HSKまたはHSKKを受けたことがある方で年齢や国籍の条件を満たせばどなたでも応募できます。非常に太っ腹な制度で、第一回で申込まれた方の合格率は全世界平均で約95%だったようです。

しかもこの奨学金、受入大学つきです。自分で別途大学を探す必要がありません。オンライン留学は興味あるけどどこに行けばいいか分からないという方も安心です。

そして今、第二回【特別奨学金】中国大学オンライン語学留学が募集中です。申込締切は2021年7月12日(月)ですので、ご関心のある方はぜひお申込みください。

授業期間について

授業期間は1学期で、2021年3月から7月までの4か月でした。授業は平日毎日の午前9時〜11時(日本時間)に実施されます。45分が2コマという構成で間に10分の休憩がたまにありました。中国の祝祭日(端午節や清明節など)に重なった場合は土日に振替となることもあります。

クラスについて

クラスは初級(HSK2級~3級)、中級(HSK4級~5級)、高級(HSK5級~6級)が用意されています。1クラスは15人程です。复旦大学では中級と高級は更に一班、二班のように分かれていました。クラスは申請時の希望を加味して割り振られますが、開講1週目はお試し期間としてクラス替えができるようになっていました。私は背伸びをして中級二班で受講しました。

試験について

授業は上期と下期に分かれており、それぞれの期末に試験があります。また下期の途中でオンラインで実施されるHSKを受けなければなりません。

授業について

授業はすべてオンラインで行なわれます。日々のコミュニケーションはWeChatで、授業はVooV Meetingです。教科書は梧桐中文でダウンロードできました。

科目は精读、口语、听力の3つにより構成されています。精读は3コマ、口语と听力はそれぞれ1コマです。授業はすべて中国語で進行します。正直、すべてのコマが精读であり口语であり听力ではないかという気持ちになりました。

先生の中国語は基本的にめちゃくちゃ早いです。最初は英語による補足説明も若干ありましたが気がついたらなくなっていました。画面共有によりコンテクストが分かるのが幸いでした。また授業後に先生が講義の録画をアップロードしてくれるので復習がしやすいです。

精读

精读は、教科書をもとに文法や語彙を学んでいきます。教材は北京語言大学出版社の拾级汉语 精读课本の5級と6級です。伝統や社会に関わるトピックが取りあげられている楽しいテキストです。授業は次のような流れでした。

1日目: 語彙と文法の説明、課文1の前半を精読
2日目: 宿題の確認、語彙と文法の説明、課文1の後半を精読
3日目: 宿題の確認、課文2の精読

課文は生徒が読み上げ、先生が発音の確認を行います。その後、先生が文章のうち分かりにくい表現やその章で重要となる文法事項を説明してくれます。分からない場合は適宜質問すると先生が懇切丁寧に回答してくれます。躊躇なく聞いていきましょう。聞かないとすぐ次に進みます。

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ノートはこんな感じでとってました。最初の方は手書きで頑張っていましたが、Notionに移行しました。入力するためにピンインを覚えなければならないため良い練習になりました。

単語の意味を調べる際は百度での検索の他、现代汉语词典を常に机に置いて参照できるようにしました。また用例を知るために物書堂を活用し、小学館 中日・日中辞典(第3版)と超級クラウン中日・クラウン日中辞典を引いていました。

口语

口语は、議論とプレゼンテーションを行います。短い文章を読んだ後それについて先生からどう思うか質問されます。単語や文法を知ってるのと使うのることを学びました。思った以上に言葉が出ず同じ単語を繰り返してしまいがちです。先生やクラスメートの言い回しをメモして真似をして少しずつ覚えていきました。

プレゼンテーションは3~5分程度で何回か発表するチャンスがあります。たとえば你喜欢的话题というお題が与えられ次のような発表を行いました。

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听力

听力は、物語調の文章を聞き回答していきます。物語の内容の正誤判定などです。雰囲気で聞けているつもりでも、内容を仔細に聞く段になると何もかもが分からなくなります。問題文を読めばあとは類推できるかも?とんでもない。発音を理解していないと新出のテキストに太刀打ちできません。

最後に

コミュニケーションでは発音が重要であることを痛感しました。先生に質問をしても発音が正確でなければ何が分からないかを伝えられません。また授業で聞き取った内容も聞いた音と単語が結びつかず誤った理解をしてしまいます。留学前にもっと発音の復習をしておくべきでした。

オンライン留学は毎日宿題があり、覚えることが多く、朝も早いので大変です。予習も復習も欠かせません。土日も次の週の授業に向けて準備が必要になります。一日どっぷり中国語漬けです。

留学開始当初は大丈夫かな、レベル高すぎてついていけない気しかないと悩んでいました。しかし、修了した今明らかに力がついたという実感があり、次また参加したいというモチベーションが高まっています。

大学生のときにHSK4級を取得した後、長らく中国語に触れていない状態からのスタートでしたが授業終了時にはHSK5級を取得できる能力がついていました。

参加すればなんとかなります。もし悩んでいる方がいらっしゃればぜひ応募してみてください。

本オンライン留学は周りのサポートがあったからこそ修了できたと思います。このような貴重な機会をくださったHSK日本実施委員会、复旦大学の先生方、クラスメート、快く留学を応援してくれた会社、チームメンバー、友人、そして家族に深く御礼を申し上げます。

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