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43歳で推し活を始めたら、新しい自分に出会えた話

私は最近、人生の中で一番と言ってもいいほどイキイキしているなという自覚がある。なぜなら、43歳にして推しに出会ったから。この出会いが私の人生を一変させた。「なんて大げさな」という声が聞こえてきそうだが、これが本当なのである。これから推しについて書く機会が増えると思うので、手始めに推しの紹介と、推し活で得られたことなどをツラツラと書いてみたい。

私の推しはBE:FIRST。推し活にハマったきっかけ

私が推しているのは、BE:FIRST(ビーファースト)という7人組のボーイズグループだ。朝の情報番組『スッキリ』でオーディション風景を放送していたので、ご存知の方もいるのではないだろうか。

私も去年の春頃、なんとなく見ていた『スッキリ』で彼らの存在を知った1人。当時はオーディションの真っ最中だったので、誰が次の審査に進むのか毎回ドキドキしながら見ていた。オーディションの中盤にはみんなのことが大好きになっており、1人脱落するたびに泣いてしまう自分がいた。夫から「氷のように冷たい女」と言われるほど他人のことで涙を流さない私が、である。これには自分でも本当に驚いた。もしかしたら、20歳そこそこの彼らに親心のようなものを感じていたのかもしれない。

回を追うごとに審査は進み、ついにBE:FIRSTのメンバー7人が決定した。それが2021年8月13日で、3日後の16日には『Shining One』という楽曲でプレデビューを果たす。メンバーのことはオーディション中から応援していたが、BE:FIRSTを推す生活はこの日からスタートした。

ちなみに、こちらがプレデビュー曲の『Shining One』だ。よろしければ。

43歳で推し活を始めたら、いいことだらけだった!


43歳で始まった本格的な推し活。ようやく1年が経った程度だが、得られたことがたくさんある。いくつか紹介させてほしい。

1.幅広い年代の仲間ができた

一番に思い浮かぶのは、やはりBESTY(ベスティー)と呼ばれるファン仲間ができたことだ。プレデビューの頃は1人でひっそりと応援しており、Twitterに流れる情報をただ見ているだけだった。

でも、1人だとなんだか寂しい……。

ワクワクする時間が増えるごとに寂しさがつのり、11月3日の正式デビューに合わせて応援用のアカウントを作ろうと決意した。そこでポツポツと愛をつぶやき始めたところ、多くのBESTYが声をかけてくれたのだ。

みんなのマネをしてプロフィール欄に「アラフォーです」と書き込んでいたので、同世代のBESTYがたくさん話しかけてくれた。さらにプロフィールを読んだうえで、20代、30代の若いBESTYもよく絡んでる。今や年齢を問わず全員がタメ口。たまにジェネレーションギャップを感じることもあるが、同じ推しを愛する者同士でワーワー騒いでいる。

若いBESTYは画像の編集も手慣れたもの。「すごい!それどうやるの?」と聞くと一から十まで教えてくれるので、私の画像編集スキルも少し上がるという思いがけないメリットもあった。

2.生活に張り合いが生まれた

好きなことをしていると、やはり生活に張り合いが生まれる。そもそも私には中学生の頃から30数年追いかけているバンドがいるのだ。でも応援している期間が長すぎるせいか、好きは好きだけれど長年連れ添った夫婦のように落ち着いてしまっているのが正直なところ。ほかにも気になる俳優さんやアイドルはいたが、どっぷりハマることはなかった。

そこに突如としてBE:FIRSTが現れる。彼らに出会ってから、とくにBESTYという仲間ができてから、私の生活はガラッと変わった。今は売り出し中のため共有量が多く、とにかく情報についていくのに必死。仕事をしている間に迷子になってしまうが、そんなときはBESTYが助けてくれる。

彼らの音楽を聴き、映像を見て、ラジオや雑誌での発言に泣き笑いする。そして、それを仲間と共有し合う。仕事も趣味もそれなりに充実していると思っていたが「こんなにも幸せな世界があるなんて……!」と自分でもビックリしている。

3.自分をちょっと好きになった

推し活を通して、自分をちょっとだけ好きになった。もともとTwitterはライターの仕事用として使っている。有益なことは何もつぶやかないアカウントなのだが、周りを気にして自分が思っていることさえも素直につぶやけないでいた。

そんななか「推しへの愛を思いっきり叫べる場が欲しい!」ということで、推し活用のアカウントを作ったのだ。タイムラインにはBESTYの愛の言葉しか流れてこないので、私も遠慮せずに暑苦しく叫んでいる。嬉しいのは、そんなつぶやきにもみんなが反応してくれること。共感してくれたり同調してくれたりするおかげで、私の自己肯定感も少しずつ上がっているように感じる。

推し活をすることで、まさか自分まで好きになるとは思いもしなかった。自分の気持ちを吐き出すのって最高に気持ちがいい!

推し活に年齢は関係ない!

途中でも触れたが、今は幅広い年代のBESTYと交流している。この前は「70代で初めての推し活です」とツイートしている方がいて。それを見た同世代はもちろん、若いBESTYもみんなで大歓迎していた。

しかし、なかには「私みたいなおばさんが応援しているのは恥ずかしいよね」とおっしゃる方もいる。Twitterも続けていいのかわからない、と。それにはみんなで「推しを応援するのに年齢は関係ないよ!」と大反対する。

そう。自分が好きなものに年齢は関係ないのだ。これは推し活だけでなく、何に対しても共通することだと思う。一度きりの人生、人目を気にして我慢するのはもったいない。

推しとの出会いは突然だ。そこでとことん夢中になってみると「こんな自分がいたんだ!」と気づくきっかけになる。

うん。推し活って、いいぞ。

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