2/11 - 機材とけみおの話


 この前なにかの折に偶然目に入って思い出したんだけど、『どこまでいっても渋谷は日本の東京』っていう言葉、何回見ても新鮮にヤバすぎる。Excelの循環参照みたいな事?初めて触れた時の衝撃が一切先細りせず持続しているような感じがする(そういうの普通ハヌマーンとかだろ)。

 他の人のケースも知りたくなったので、あなたの「何回見ても/聞いても新鮮にヤバいもの」を教えて欲しい。いつもの質問箱に送っていただければOKです。面白いのがあれば次回以降の更新で取り上げます。


 じゃあ質問箱。

 他人のエフェクターボード、まじで好き。一曲も聴いた事ないけど使ってる機材は知ってる、そんなバンドが誰しもあると思います。ない?そうですか。

 浮気性なので中身はコロコロ変わるのですが、現時点ではこんな感じです。写真がこれしかなかった。僕がギターを弾く時は基本裸足なので、他の人は靴のせいでスイッチの間隔が狭くてうまく踏めないらしいです。

 ギターの信号は右下のOne Control White Loop(2ループの切り替え/ バイパスのスイッチャー)に入った後、Wren and Cuff Your Face 70'sを単独でループに逃がしています。ビンテージ志向のファズあるあるなのですが、別のペダルの後ろに繋ぐとインピーダンスの都合で機嫌が悪くなってしまうためその対策です。ただこれによってどんな音を出していても一発でファズに切り替えたり、逆にボードを丸ごとバイパスしたりできるので便利です。
 もう一方のループは青線→JRM-OD→ワウ→DD-6→Ruby Stone→ループボックス(Shred Master)までをまとめています。その後はMS70CDRのLアウトからkilobyte、Rはチューナーに使ってます。
 青線はコンプレッサーです。ギターのコンプにありがちなのですが、レシオとスレッショルドを”SUSTAIN”みたいなパラメータでひとまとめにされるのが嫌なので1176と似たコントロールのこれを使っています。『掛けていることがバレないようにすべし』が信条です。
 JRM-ODはjan rayのクローンです。実は本家を触ったことがないのですが、サチュレーショントリムの位置も便利だし割と満足してしまっています。筐体による音の違いがもっと確信を持って分かるようになるまではこいつで修行します。青線と一緒に常時オンになっています。
 ワウは型番を忘れたのですがjim dumlopの一番普通の機種です。あまり出番が無いくせにやたら重くて最悪ですが、レッチリのギターを弾かなければいけない瞬間というのが誰の人生にも必ずあります。ない?そうですか。いつかバディ・ガイのシグネチャーモデルが欲しい。
 DD-6の位置で分かる方は分かると思いますが、僕は凛として時雨のおたくです。歪みとディレイペダルを併用する人が『望遠鏡』あるいは『DISCO FLIGHT』のような付点八分のフレーズを演奏するときは、シグナルがクリーンのうちにディレイを掛けてからウェット音ごと歪ませるのが吉です。あとこのサイズでディレイタイムを液晶で表示してくれる(欲を言えばそのプリセットを数個保存して呼び出せる)機種があったら教えてください。
 僕は凛として時雨のおたくなので当然ruby stoneも使っていますが、これはローミッド寄りにフォーカスされたpremiumというモデルです。無印よりもモチモチしてるから好きです。
 Shred Masterは高校のときRadioheadの衝撃にぶん殴られてメルカリで買って以来一度もボードから外れた事がありません。僕より年上のペダルで全然現代向けの音じゃないし録音に使う度ブツブツ文句を言いながら各種チャンネルストリップやEQを挿しまくっていますが、ギターの音が一番うるさいバンド音楽をやっていくという意地で使い続けています。換えが効かないので直接踏んで壊さないようループボックスに入れています。
 最後尾の空間系ふたつは常に使用できる状態にしたいのでループに入れていません。マルチストンプもかなり長いこと使っていて、高校の頃初めてのバイト代で買った機材なので変な思い入れがあります。kilobyteはローファイなディレイが欲しくて最近導入しました。発振させるためだけのスイッチが付いているので最高です。

 中身の紹介はこの辺にして、ボードを作る上で常に考えているのは「ディレイは歪みの前に置くべし」「ケーブルは自作するべし」「緊急避難の手段を作っておくべし」といった所です。ディレイは前述の通り、ケーブルの既製品は高いくせに長さも30cmや50cmで決められているものを買うしかないのですが、だったら自分で作ってしまえば見栄えもコスパも良いです。そうして気持ちが大きくなり、浮いた予算を普通に上回る機材を購入してしまう悲しき運命(さだめ)……。
 マルチエフェクターが隆盛を誇っている現代、殊更ちいちゃい箱をパチパチ繋いでいる逆張りクンにとって接触不良をはじめとする機材トラブルは死活問題です。周りの人はquad cortexやら何やらを使っている中、スタジオで1人だけ「音が出ない!」など騒ぎ始めようものならその時点で身長が何センチあろうと人権を含めあらゆる権利を手放すことになりかねません。人としての尊厳を保つため、不測の事態の際にも最終手段としてボードをバイパスできる手段を作っておくのが大切です。あと普通にアンプ直の方が音良いことあるし。ふざけるなよ。

 機材の話、長(なが)!!!!!!!!!!

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