12/4 - 大人になること

昨日のうちに書こうと思っていたのだが、バースデー・オタクのもとにも睡魔は平等に訪れる。抗うすべはないのだ。昨日21歳になった。0時を少し過ぎたころ、ぽつぽつと送られてくる友人たちからのメッセージを見ていた。僕は人の誕生日を覚えるのが本当に苦手なので、毎年これを見るたびにすごいなあ、と思う。振り返るとなんだか常にせわしなく動いていたような気がする1年だったが、それなりに充実していた。次の1年はもっと楽しくなるよね、ハム太郎。

大人になるということに対してそこまで嫌な感じはしない、というようなことを前に書いた記憶があるが、あれからひとつ歳をとった今の僕に言わせると、嘘だ。実感がないだけだった(見事な予防線だ)。僕は大人になるのが心の底から本当に嫌で仕方がない。社会的にも、生物学的にも。この先僕が適当に人生を過ごし、特にクリエイティブでもなんでもない職種の適当な会社で適当な仕事をしながら年功序列的なあれで適当な地位に就き、適当な責任を負いながら適当に60歳まで過ごすことを想像すると気持ち悪い汗が出る。調子が悪ければ吐き気さえする。社の利益(笑)とうんちしか産むものがない人生なんて、死んでいるのと変わらない。準備期間の長い自殺じゃないか。だから僕は生きるために音楽をつくっている。職業として、のような話ではなく、生きているということの証明として。

と、色々書いたが、とくに感慨深い年齢でもないのでこれといった具体的な抱負も正直ない。曲書いて、ギター弾いて、おいしいもの食べて、夜中まで友達と意味わからん話をして、気づいたらまた1年経ってたらいいな。全然関係ないが、この前自販機で買ったオニオンスープが壊滅的にまずくて逆に笑顔になった。そのくらいの温度でやっていこうと思う。今はEPの録音とミックス作業を進めながら、少し気が早いが春の歌を書いている。モニターヘッドホンを新調したので音を聴くのが楽しい。それじゃあ今後ともよろしくお願いします。風邪には気をつけて、なるだけ元気で。つづく

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