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詩:03 「何者にもなれないとしても」


読めない小説
見れない映画
聞けない音楽


なにもできずに終わる日々
ひとり過ごす部屋でなにを待ち続ける?


皆の言う誰かには含まれない自分
何者にもなれないと気付いたのはいつ頃か

なにかあったわけじゃない
なにもないただそれだけが怖い

そんなことを思いながら通り過ぎる日々に
今、なにを思う?


積まれた本がこっちをずっと睨んでいる
救いだったはずのあの曲を聴けなくなって
どれくらい経った? 


憂鬱な休日に空き缶だけが積まれた部屋
壊れた仮面の破片が空っぽな部屋に散らばる


何者かになりたいと思いながら今も生きている

学生の頃書いていたメモが出てきた。
今も昔も思っていることはあまり変わっていない。良くも悪くも

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