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[59本目]そして、京都の大学に行ったものの

[55本目]なぜ京都の大学に行ったのか】の続きです

で、京都の立命館大学に進学して大学生活がはじまる。理工学部だったからクラスの9割は男子だけど、そもそも高校時代は完全に男子クラスだったからちょっと新鮮。でもって、最初から入るサークルは決めていたので、早速入会の手続き。入会したのはI部写真研究会、当時は夜間もあってI部とII部が別れてた。高校で3年間写真部にいたからわかってるつもりだったけど、使ってる機材が色々違ってて最初は慣れなかった。というか、高校時代は部室=暗室だったからなぁ、、、。

学部のクラスはまあ理系だからある程度想像できるような奴らばっかだったけど、サークルの方は男女比も同じくらいで自分以外全員文系さらに出身地もバラバラでそもそも思考回路が全然違う。これ、自分の大学生活においてめっちゃ重要なポイントだったと今でも思っている。様々なシーンでぶつかったけど、ある意味一番自分の浅さを知った時間でもあったからなぁ。

で、遠距離になった彼女とは手紙でやりとりしつつ夏休みとかには地元に帰って会っていたわけですが、衝撃的な展開を迎えます。え、京都の大学は受けない? 地元の大学を受ける?? やー、来たねーーー、いや全く予想もしてなかった展開ですよ。しかも、めっちゃライトに言われたし、、、ええええ、俺何のために京都の大学に来たの?みたいなー。とは言っても、京都の大学じゃなきゃ絶対にダメだーとか言うのはちょっと違うし、まあ行きたい大学が変わったんだからしょうがないよね、と。ちなみに彼女が京都で行こうとしていたのは京都○育大学で、今でもそこの出身者が現れるとちょっと挙動不審になります(結構たくさん出会ってる)。で、実際に彼女が行った○○○○大学出身者には未だ出会ったことがないけど、出会ったらこれまた挙動不審になるだろうなぁ(大学に罪はないので完全伏せ字)。

彼女のことはなによりも好きだったけど(彼女の言葉だけで京都に来ちゃったわけだし)、大学生活はかなり楽しかった。大学の授業は1回生の時はまだ楽しくなかったけど、2回生からは最新のコンピュータ環境が整っていたしプログラミングとかの実習があったり、後に自分の仕事にもあるインターネットにも容易に接続できる環境だったから。さらにはサークル活動もめっちゃ楽しくて、そっちのつながりが飛躍的に拡がって大変なことになり始めていたし、、、。2回生の頃から京都市内の大学の写真系の団体で集まって、いろいろはじめてたんだよね。あと、関関同立写真連盟なんて団体もあって、大阪や神戸にも行くようになっていたから。学生時代から年に1回は大阪の日本橋で写真展をやってたなぁ。

と、まあかなり充実した大学生活を送り始めて2回目の冬を迎えた頃、突然彼女に話があると言われて名古屋に行くわけです。当時はお金がなかったから、普通電車とかでよく往復してて、この日も2時間半かけて行きました。で、何なのかと思ったらなかなか用件を言わずに泣きっぱなしという訳のわからない展開。結局、その日はなにも話してくれずに時間切れ、そのまま京都に帰るというよくわからない事態に。で、京都に帰ってから電話が来て、やっぱり話があるから明日京都に行くとか言われて、再び会うことになった。

そして、今度は京都で会ったんだけどやっぱりなにも話してくれない、、、もうどうしたらいいのかわからなくて、なんか京都を巡ってた気がする、うろ覚えだけど開業前の梅小路公園でやってたイベントとか行ってた気がする。結局時間だけ過ぎて全然前に進めないから、じゃあうちで話そうってことになってぼろアパートで話を聞くことに。なぜかよくわからないけど、うちに来たらすんなり話をしてくれて「別れて欲しい」と。え、好きな人でもできたの?と聞いたら「よくわからない」とか、、、何じゃそりゃって感じなんだけど、詳しく話を聞くとまあまあ腹立たしいことになっていたみたい(彼女ではなく、相手が)。まあ、ちゃんと話をしてくれて、残念ながら別れる以外の選択は考えられないと結論に至り、別れることになったわけです。そこまで、6時間くらいかかったけど。

初めての彼女だったしすんげえショックだったけど、サークルの先輩とかがめっちゃ心配してくれて、めちゃくちゃ酒を飲まされたりしたなぁ。ホント、サークルに入っててよかったよ。学部の友達とか、絶対にそんなの付き合ってくれなかっただろうし、、、。でも、彼女がきっかけで京都に来たことは本当に意味があって、今でも京都に行くのはあの時京都の大学に来ていたからこそなんだよね。

自分の人生の中でもしあの時ちゃんと彼女の話を聞いてて、ホントは京都の大学じゃないかもしれないってのを確認してたら、愛知に大学に進学していただろうな。でも、そう考えるとめっちゃ恐ろしい。愛知のあの大学に進学してたら、たぶん未だに愛知からは出られない人生だっただろうから。関西にもましてや関東に対しても一線引いてたのかもしれないと思うと、やっぱ京都に行ったのは正解だったんだろうな。そういう意味では感謝しかないわけです。まあ、彼女がどうってことより、自分の判断と行動力に対してってことなんだろうけど。

写真は全然関係ないけど、2年前に行った京都水族館。梅小路公園にまさか水族館ができるとか、大学時代には絶対に想像すらしていなかっただろうな、と。

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