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[38本目]ライブハウスのイベントを続けている

アレのせいでライブハウスが大変な状況になって半年を超えた。一時期は完全にイベントが開催できない状況に追い込まれていたけど、最近はイベント数自体は以前に近い数に戻りつつある。ただ、以前のように満員のライブハウスで全力でコールアンドレスポンスに応えるフロアは一切観られない。今でも定員は半分以下だし、整然と並んだフロアのお客さんはマスクをして基本的に大きな声を出すことは無い。

ライブハウスにとってはドリンク販売による収益が生命線だったりするけど、単純にお客さんの数が少ないことに加え、今の状況だと追加ドリンクの出る数も圧倒的に少なくなっている。相変わらずライブハウスにとって厳しい状況が続き、閉店してしまったハコも少なくない。

2017年からライブイベントを開催し始め、2020年1月に下北沢MOSAiCで行われたイベントが12回目だった。そして、3月16日に開催する京都nanoのイベントでラストとなるはずだった。が、アレが急拡大している最中で、イベントを延期することとなった。延期日程は6月14日、その頃ならアレも収まっている、そんなことを考えていたけど結局イベント無観客ライブ配信のみでの開催となったけど、結果的にリアルでイベントを開催するのと変わらない数の人に観てもらうことができた。予定ではこのイベントが最後になるはずだったけど、まさにライブハウスが苦境に立たされている状況。ここでイベントを辞めるわけにはいかなかった。イベント開催前に今後も続けることは決めていたけど、この日のイベントを現場で観てその気持ちはより強くなった。

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イベントの翌日6月15日、同じく京都にある木屋町DEWEYに行き、夏のイベント開催を相談に行く。すぐにイベントの開催が決まり、8月29日に14回目となるイベントを開催することになる。この頃になるとお客さんを入れてのライブイベントも再開されつつあり、このイベントもかなりの少人数ではあるけどお客さんを入れることになった。

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ライブハウスのステージで音がなり、フロアにはその音にココロ震わされるお客さんがいる。そのことが、いかに価値があることなのか、もちろんそのことは分かっていたはずだけど、一度失われたからこそより強くそのことを感じることができたんだと思います。

そして、12月5日にもイベントを開催します。前回と同じく京都の木屋町DEWEYです。

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下北沢にいるのになぜ京都でイベントを開催するのかとよく聞かれるけど、単純に出演してもらいたいアーティストが京都に多いから。そして、京都のDEWEYとnanoという二つのライブハウスが、配信についてとても前向きだから。前向きという簡単な一言で片付けられない話だけど、アーティストや自分のようなイベンターに負担をかけること無く配信をするシステムができあがっている点が大きい。2回連続DEWEYで開催したけど、2021年3月16日はもちろんnanoで開催します。

ライブハウスでのライブ配信については、また改めて書きたいけど、今はとにかくイベントを開催し続けること自体に意味があると考えている。一時期アレの主要因かのごとく報道されまくったライブハウスだけど、今はほとんど取り沙汰されることもない。お客さんは全員マスクをしていてキャパシティも大きく減らし、ステージと客席の間隔も広めに取っている今のライブハウスはちゃんと気を使っていて、リスクが高い場所は他にたくさんある。もちろんリスクがゼロというわけじゃ無いけど、それはどの場所も同じだと考えている。

ライブハウスや音楽に救われてきた立場として、今自分ができる事はライブハウスで音楽を鳴らす事だ、微力ではあるけどとにかくイベントを続けたい。

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