【コラム】 個性は大文字で表す（特体）

個性とは、「これがなくなったら二度と同じものは現れない」という＜一回性＞の認識である。

英語では、個性は大文字で表す。

たとえば人名は、この世に一回しか現れない個性を表している。だから、Michael Jackson のように、大文字で表す。

駅の名前 Tokyo Station（東京駅） や、通りの名前 Midohsuji Avenue（御堂筋）,   曜日 Monday が大文字ではじまるのも、それぞれの個性を表しているからである。

英語の文を大文字で書きはじめるのも、「この文は、この文章のなかで一回だけ現れる個性的なものだ」という認識の表現である。

時間の流れのなかで、その日は一回しかないから、すべての日付は個性の表現である。ただ、数字には大文字がないから、 "April 16, 2017" のように月名だけが大文字で表記される。

看板の文字が大文字になるのも、それらが表すものが「そこにしかない」個性的なものだからである（☞臨独体）。

the FBI のように、組織の一部などに the がつくもの（☞準独体）もあるが、これも「一回だけ存在するもの＝個性は、大文字で表記する」という原則のあらわれである。