【乳がん】一年経過した
半年ぶりの定期通院。
去年の3月に乳がんの手術してから、先生に一度も手術した部位を直接視認で診察されたことがない。
別に見せたいわけではないけど、そんなもんなのかなぁとも思う。実際に見ても身体の内側だからあんまり意味ないのかな?
手術が2023年の3月だったので、もうとっくに一年経っている。いつの間に。
というわけてこの一年で感じたことをまとめてみる。
私の選択した治療は部分摘出➕放射線治療➕ホルモン療法だった。手術後2ヶ月くらいで放射線治療は終了して、ここからホルモン療法がスタートしている。
ホルモン療法といっても、私がやることは毎日一回、決まった時間に薬を一錠飲むだけ。たまに忘れる。でも、これを5年から10年続けないといけない。
私が飲んでいる薬はタモキシフェンという名前で、人によっては長期間服用すると子宮内膜症や子宮体がんの確率が上がるらしい。乳がん再発防止のために飲む薬で子宮体がんの確率が上がるのって、なんだかやるせないな、と思った。
タモキシフェンの副作用は他にも倦怠感やほてり、のぼせ、月経異常などがあるらしい。私も飲み始めてから一日数回急にどばーと汗をかくようになった。私はこれを「フィーバータイム」と呼んでいる。月経が半年に一度くらいになったのは、隙あらば銭湯にいきたい身としてはややありがたい。倦怠感はがんになる前から常に疲れてるからあんまり自覚症状はない。
この一年、周囲の人で「実は私も乳がんになった」という人がたくさんいた。巷で流行ってんのかな?と思うくらいたくさんいた。がんと聞くと背筋が冷たくなるけど、乳がんに限って言えば生存率は他のがんに比べたら高い。ステージ1で10年生存率は98.1%とものすごく高い。(しかもこの1.9%はがん以外の死因も含まれると先生が言ってた)がんになっておいて言うことでもないけど、私はラッキーだったのかな?と思う。
手術したら、部分摘出とは言え胸の形が変わるのではないかと言うのが個人的に結構大きな心配だった。銭湯でも全摘出された方の胸しか見たことがなくて、「部分摘出するとどう言う形になるんだろう?」と不安だったけど、今、私の胸の脇に腕に隠れる形で10cmくらい縦に切った傷とドレーンの痕が残るのみで、形はほぼ変わらなかった。真正面から姿勢を正して鏡を見ると、気持ち切った側の乳房が小さく見える…かも?くらいの程度。多分、銭湯でも誰にも気づかれたことはない。私が部分摘出の方をお見かけしたことないと思ったのは勘違いで、もしかするとこうやって全然わからない形で手術された方に出会ったことはあるかもしれない。
「背中から脂肪を持ってきて切ったところを埋めますから」と先生が言っていた時はピンと来てなかったけど、目立たない手術痕にしてくれた先生に感謝。
まとめると、乳がんになって手術した患者ではあるけど、一年経った今、私の生活は手術前とほとんど変わってない。ありがたいなあと思うと同時に、あと10年、この毎日が続けばいいなと思う。一日いちにちを大切に生きようと思うのでした。
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