銭湯でぶっ倒れた話
この話は、書くかどうか迷ったのですが、注意喚起の意味も込めて恥をしのんで書くことにします。生来のうっかり八兵衛ぶりも起因しているとは思いますが、わりと頻繁に銭湯に通う人にも起き得ることなんだとご認識いただければぶっ倒れた甲斐があります。
倒れた経緯
2月のめちゃんこ寒い日で、私は朝から「今日は銭湯にいく!」と心に決めてました。夜21:30くらいに帰宅して、いそいそと銭湯へ。
気温が低いせいか掛け湯しただけで手足が真っ赤になって、「しばれるなあ」と思いつつ頭や身体を洗って浴槽へ。途中水風呂に入って温冷交代浴をしてから、最後にぬるめの薬湯に入り、しばらくあったまってからあがろうとしました。
浴槽から出ると猛烈にフラフラして、立っていられない。あ、危険と思って咄嗟にそばの壁につかまったと思った次の瞬間、私は浴室の床に倒れていて、他のお客さんが心配そうに私の顔を覗き込んでいるのに気づきました。
後ろに倒れたみたいで後頭部がジンジンしました。常連さんが全裸のまま、ダッシュでコップに水を入れて持ってきてくれ、立ちあがろうとする私を制して水を飲ませてくれました。
その後しばらくしてから常連さんに支えてもらいながら脱衣所に移動して、ベンチで15分ほどじっとしていました。その間、私が気まずくならないように、また急変することを想定して、私のそばでじっと見守ってくださっていた方には本当にお世話になりました。しばらくすると、自分が普通に動けることがわかったので、身支度をして帰宅しました。
私は、多分平均よりは多くの回数銭湯に通っていて、浴室で具合が悪くなってしまった人に遭遇したこともありますし、安全な入浴方法や基本的な対処方法も頭に入っているつもりでいました。
にも関わらず、ぶっ倒れてしまいました。
起きたことはもう仕方ないとして、助けてくれた皆さんに最大限の感謝を表明しつつ今回の件を踏まえ、気をつけなければならないことを挙げてみます。
その後に心がけていること
1:自分の体調を常に把握する
お湯に浸かる時間もサウナも水風呂の時間も、人によって適切な時間は違います。それと同様に、同じ人であっても疲れている日なのか、元気な日なのかによって適切な時間は変わってくるはずです。今日の自分は疲れているのか、元気なのか。リフレッシュを求めているのかリラックスしたいのか。今の自分に適した入浴を考えて入ろうと思いました。
後述しますが、元気かどうかは肉体的な側面だけでなく、精神面においても注意が必要だと思いました。
2:無理しない
基本中の基本ですが、「(もうだいぶあったまっているけど)寒いからもう少しお湯につかろう」「もう無理と思ってから10秒数えてサウナから出よう」というのは危険です。
私の場合は身体というより気持ちが元気な時にそうなりがちです。テンションが高い時に調子に乗って無理をしちゃったけど、実は割と身体は疲れていた…みたいな時に具合が悪くなるんだと思います。今回の私がまさにそうでした。
無理しない。謎に頑張らない。だいじ!!
3:万一の時は、すぐにしゃがむ
自分の記憶に残っている範囲で、浴槽から上がって歩き始めた時、あれ、私めまいがする、脚に力が入らない、倒れるかも!?と思った時、私は咄嗟にそばの壁につかまってそのまま踏ん張ろうとしました。こんな所でうずくまったら、目立っちゃって恥ずかしい!そう思ったのを覚えています。
でも結果としてうずくまって目立つよりさらに目立ってしまいました…。何事もなく幸いではありましたが後頭部も打った(目が覚めてからじんじん痛かった)し、倒れてる私のところに周りの人がわらわらと集まってきて心配してくれました。
しゃがんでいたらどこか打ってもそこまで勢いはつかないだろうし、そのまま気を失ってもその場に崩れ落ちるだけだし、万一そばに誰かがいても巻き込まないで済みます。姿勢を低くするのは大事だと思いました。
4:ゆっくり動く
その後も懲りずに銭湯に行ってますが、湯船から上がる時、洗い場で風呂椅子から立ち上がる時、浴室から脱衣所へ移動する時など、以前はカバかゾウが水場から上がるみたいにザバーッ!とお湯から立ち上がったりしていましたが、今は勢いをつけて立ち上がったりせず、ゆっくり行動するように心がけています。クラクラきてもすぐ対応できるように。あとこまめに休憩することも気をつけています。しばらくお風呂から上がって、もう少し温まりたいなという時はまた少しお湯につかったりして調整。結果、自分の身体と対話するのが少しだけ上手になったかもしれません。
倒れたことの思わぬ副産物
その後、しばらくしてから倒れた銭湯に行ったら私を介抱してくださった常連さんが後から来て、私を見かけて「大丈夫だったー?」と駆け寄ってきてくれました(全裸で)。心配してくださっていたそうで、その方にいつ会ってもいいように小さなギフトを用意していたのでそれをお渡ししました。
それからもサウナに入ったり浴槽に入ったりしておしゃべりしました。嬉しかったなあ。もう浴室で倒れるのは絶対に避けたいけど、思わぬ副産物もあったなあと思います。
今回のことを、ポッドキャストでも喋っています。お時間ある時にでも聴いていただけたら嬉しいです。
皆様も私の失敗を教訓にしていただき、楽しい銭湯ライフを♨️
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