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二子玉川駅を散策

二子玉川と書いて「ふたこたまがわ」、通称「にこたま」。テレビで取り上げられることもあり知っている。けれども行ったことは一度もない。
ある日、「行ったことがない土地をぶらり散策したい」と思い、二子玉川を散策することに。

二子玉川駅は東急電鉄の田園都市線という、東京都の渋谷駅から神奈川県の中央林間駅を結ぶ路線にある。二子玉川駅では同じ東急電鉄の大井町線の車両だけでなく、相互直通運転している東京メトロ半蔵門線や東武伊勢崎線・日光線も見ることができる。ホームで一息つくだけで、色も顔も違う電車を見れるのは楽しい。

電車旅では車窓とGoogleマップを行き来するのが好きだ。普段通り行き来していたら、駅のホームから見える川は『多摩川(たまがわ)』という川だと知る。「二子玉川じゃないんかいっ!」と思ったら、二子玉川という川はないそう。Googleマップを見ていなかったら二子玉川という川だと思い込むところだった。


楽天の本社がある ~楽天クリムゾンハウス~

楽天というと楽天市場をはじめ様々なサービスを展開している、あの楽天の本社があるという。2015年に二子玉川に移転したそうだ。ほう。

『クリムゾン』というのは深い赤い色のことで楽天はこの色を企業カラーとして制定している。言葉で表現するのは難しい。楽天市場の真っ赤ではなく東北楽天ゴールデンイーグルスのユニフォームで使われているような色のこと(むしろそれなのでは)。


”クリムゾン”を”クラムボン”と読んでしまい、脳内は宮沢賢治の『クラムボンはかぷかぷわらったよ』のリピートで散策した。


二子玉川ライズ

駅前や駅周辺にドドーンとあるのは東急グループのショッピングモール『二子玉川ライズ』。入ると楽天ポイントの案内放送が流れているので楽天系列だと思ったが違った。

このライズ、モールやらビルやら、広い。「もうこれ町やん」と思ったら説明タイトルが『タウンガイド』であった。町だったのね。

ショッピングセンターのタウンフロントという中にスヌーピータウンショップがあるという。スヌーピーミュージアムに行ったことがあるので、気になりチェック。

ミュージアムではスヌーピーの世界観と商品の素敵さにときめき疲れを起こして何も買えなかったけど、タウンショップは生活の延長にスヌーピーのかわいさがあるかんじでゆったり見ることが出来た。心が大きく動いたのはアパレル。トレーナーがたまらなかった。アパレルの売場は特にお客さんが多く、買っているお客さんもいた。「Tシャツもかわいいだろうな…わたしはTシャツの方が…」とトレーナーは堪える。「しかし、夏にわざわざ実店舗まで足を運ぶのは抵抗があるな」と思ったらオンラインショップがある。心強いというか財布が崩壊しそうだ。




髙島屋

「二子玉といったら髙島屋でしょ」という友人がいたので、行ってみることに。本館・南館・西館、ここはここで広い。

「百貨店に入っていて興味がある店なんてないだろう」と思いながらフロアガイドを眺めていると『銀座・伊東屋』の文字。「え?!」と思わず声が出る。銀座・伊東屋は老舗の文房具屋さん。高級筆記具や海外の文房具もあり、文房具好きにはたまらないお店。

海外の手紙は珍しく「クリスマスシーズンはこの売り場にいるだけで幸せだろうな」と想像しながら歩く。想像しながら歩くのも幸せ。

百貨店、侮れない。


蔦屋家電


蔦屋”書店”は聞いたことがあったけれど、蔦屋”家電”??


本があり、コーヒーがあり(スターバックス)、家電がある。文字で見ると不思議な組み合わせだが、店に入ると「ここに1日こもりたい〜!」と思うほど居心地がいい店だった。天井が高いのも良い。店内をじっくりは見ていないので、再訪する時は1日こもるつもりで準備したい。

観察

おさんぽ中の犬

駅近なのに犬を連れて歩いている人が多く、多摩川が近く緑が多いからだろうかと想像した。そしてその犬だが、見たことがない犬種ばかりで驚いた。「シュナウザー系…でいいのか?」と犬種のグループを予想するもどの犬にも自信がない。楽しい。


子供用車椅子


小学校高学年か中学生ぐらいの人が乗っている車椅子がスタイリッシュでかっこよく、すれ違うときにロゴを目に焼き付けググる。


車椅子というとタイヤに個性を出すことがあるけど、本体がスタイリッシュで個性が出ているところに惹かれた。軽やかに進んでいたので操作性も良さそう。
使う子の状態や家庭環境によって使えるかは分かれてしまうけれど、条件が揃えば選択肢の1つに良い。


中学受験向けの学習塾

小学生のための中学受験塾が駅近にあるだけで驚いたが、それが1つや2つではなくいくつもあって驚いた。地元では受験する子も少ないし、塾があるとしても栄えている駅まで行かなくてはならない。
二子玉川なら塾の選択肢が多く決めるのにも時間がかかりそうだ。これだけニーズがある土地なのだと、なんだかTVの世界に入ったようだった。


行ってみたいところ


長谷川町子美術館

二子玉川には美術館がいくつもある。その中で惹かれたのはさざえさんの作者:長谷川町子さん姉妹が集めた美術品が展示してある『長谷川町子美術館』。さざえさんの作者も知らず、さざえさんの舞台が東京だということも知らなかったので、二子玉川を調べてさざえさんが出ることに驚いた(友人に話したら知らないことに驚かれた、有名らしいい)。





おわりに


少し歩けば緑豊かな二子玉川公園もあり都会と自然の両方を味わうことができる大充実のエリアだった。なんでもあり無敵感が強い。なにか弱みはないのかと思ったら、サイゼリヤが無い。「ふふ、こっちにはサイゼリヤあるぜ」とドヤ顔で帰る。いや、何と勝負しだしたのか。

旅というと宿泊して遠くに行くイメージだが、一度も降りたことがない駅を散策するだけでも旅であった。こういう小さな旅・ぶらり旅も刺激があって楽しい。次はどこを散策しようか。

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