「怪しい夜の匂い」ってエロい意味?「セクシーキャットの演説」歌詞を考える

■まずは歌詞を


モーニング娘。'16
作詞 つんく
作曲 つんく

ピュアに生きてみて
ピュアに笑ってみて
ピュアに泣いてみて
ピュアで居ればいい
出来ないいいわけ
誰かのせいにして
「私悪くない」
そんな顔してる本気で挑まぬ女の子
本気で挑まぬ女の子

子供のままで大人になれない
空気も読めず迷惑ばかり
未来の夢だけ
描いているけれど
未来に向かうには
すること山積み

セクシーキャットになれたら
夜中もふざけてじゃれあったりしたい
寂しい夜の匂い

行列に並んだら「幸せ」になれるなら
早朝から並ぶわ
でも 結果だけを求めてるんじゃ
ないことくらいは
私自身がわかってるわ Ah
本気で挑めば勝てるのよ
本気で挑めばいいんでしょ

ピュアに勝れない
ピュアを侮れない
ピュアは演じれない
ピュアは裏切らない
出来ないいいわけ
誰かのせいにして
「私悪くない」
そんな顔してる本気で挑まぬ女の子
本気で挑まぬ女の子

効率悪く忙しいだけ
結果も出せず頑張った気で
未来の夢だけ
語るはいいけれど
未来は待っちゃいない
簡単に過去になる

セクシーキャットが踊れば
街中惹かれて色めき始める
怪しい夜の匂い

ヤダヤダと言ってれば世の中が変わるなら
一晩叫ぶわ
でも 自分だけが楽をしたって
私の人生
本当に楽しめないんだよ Ah
本気で挑めば勝てるのよ
本気で挑めばいいんでしょ

セクシーキャットになれたら
夜中もふざけてじゃれあったりしたい
寂しい夜の匂い

行列に並んだら「幸せ」になれるなら
早朝から並ぶわ
でも 結果だけを求めてるんじゃ
ないことくらいは
私自身がわかってるわ Ah
本気で挑めば勝てるのよ
本気で挑めばいいんでしょ


■歌詞考察

まず、気になったこと。

「夜の匂い」って、、、、なんだ?
「セクシーキャット」は何となくわかる。猫っていうのはしなやかで品があるし、猫はさまざまな作品でセクシーの代表例として表現されているから。

でも、よく考えれば「セクシーキャットの演説」というタイトルもよく分からないゾ。。。ちょっと艶めかしい猫が台の上に立って「にゃあにゃあ!」と鳴いている感じだろうか?
それとも、もう少しちゃんとした広場みたいなところでタスキを掛けて、マイクを握り締め、集まった野良猫相手に「にゃあにゃあにゃあ!」と。
たまにしか地元に帰ってこない国会猫議員も駆けつけて「セクシーキャットに清き一票を!」みたいな。。って、それは選挙演説ですね。

「セクシーキャット」に関する歌なのに、のっけから相反するイメージの「ピュア」という単語が連発するのが面白いなぁ。
歌詞を聴いていくと、曲の主人公である女の子の姿が見えてくる。「(現時点では)ピュアじゃない」「誰かのせいにして、本気で挑まない」「子供のままで、空気も読めない」「未来の夢(はあるが)」「十分に行動できていない(=すること山積み)」。

・・・けっこう辛口ですね~。これ、聴いてる人(特に就職したばかりの若い世代)は、自分と重ねてメンタル刺さる人も多いんじゃないかな。みんな日々頑張ってるんだから、自分を褒めてあげることも大事です。自分の中でうまくバランスをとってね。

さて、脱線しましたが、この曲はつんく♂さんが若い子に向けた辛口応援メッセージではないでしょうか。
まず、「ピュアに生きてみて」「ピュアで居ればいい」と諭す。
その後は「本気で挑まぬ女の子」「子供のままで大人になれない」。敢えて厳しく指摘することでイラッ、ムカッ、「私のことみたいで悲しいけど…この歌詞の通りだわ。あ~あ」。こんな感じで聴き手に何らかのショックを与えます。

そこから「セクシーキャットになれたら~」この段落で急に話が飛びます。終いには「寂しい夜の匂い」。一体、どんな匂いなんだ。。。。

そして、「行列に並んだら『幸せ』になれるなら早朝から並ぶわ」という歌詞。これは、人生における「幸せ」のたとえ話かな。
「でも 結果だけを求めてるんじゃないことくらいは 私自身がわかってるわ」。
楽ばかりして結果だけ求めたって、本当の「幸せ」にはたどり着けない。努力した過程があるからこそ、夢をかなえた時の喜びもひとしお。だから、周りに流されず本気で挑もう。本気で挑めば、望むものが手に入るよ。勝てるよ。そういった熱い「激励ソング」ではないでしょうか。


ここまで考えたところで、やっぱり疑問が。
寂しい夜の匂い」「怪しい夜の匂い」とは?

「セクシーキャットになれたら~」の段落以外は、「本気で挑まぬ子への激励ソング」としてまとまりがある感じがする。

でも、「セクシーキャットになれたら~」の段落は理解が難しい。
1番の歌詞では「セクシーキャットになれたら 夜中もふざけてじゃれあったりしたい」「寂しい夜の匂い」とある。
例えば、主人公の女の子が夜ベッドに入って、その日の嫌なこと思い出して、自分を客観視したらなんだか嫌になって、猫になる妄想なんかして現実逃避してるのかと解釈してみた。

しかし、2番の歌詞は少し趣が違う。
「セクシーキャットが踊れば街中惹かれて色めき始める」「怪しい夜の匂い」。
・・・・なんか、エロいのである。「怪しい夜の匂い」。私がアダルトなことを考えすぎなのかもしれないが、「セクシーキャット」が「怪しい夜の匂い」なんて歌っていたら、、、確実にソッチの方向に妄想してしまう。振り返れば、1番の「じゃれあったりしたい」相手は、、、姉妹?友達?それとも、、、、?
じゃあ、「夜の匂い」って、、、、




エロい臭いのこと?フェロモン?体臭?



何故ここで”シモ”を意識してしまうのか。もしかしたら、例の「匂い」は全然違う意味かもしれない。実は夜の冷たい空気とか、お風呂上りのシャンプーの匂いとか、、、!

脱線はさておき、セクシーキャットの演説。なぜセクシーキャットなのか。「若い女の子って、セクシーな猫っぽいな~」と思ったのかな。それならタイトルと解釈のつじつまが合うかも。タイトルが歌詞に入ってないタイプの曲だけど、それも深い意味があるのかな。とまあ、そんな感じで真実は不明ですが、私なりの解釈では「若い子への激励ソング」です。


あ、、最後に一つ。「ヤダヤダと言ってれば世の中が変わるなら
一晩叫ぶわ」。この歌詞からデモを想起してしまったんですが、デモは投票と同じくらい立派な政治参加の一つなので、したいと思ったらした方がいいと思います私は。つんく♂さんがデモのことをイメージしてたかは別として。



また気力があれば書きます。読んでくださってありがとうございました。

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