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2020年にリリースした家庭内サービスたち

なんとなく書き留めておきたい気持ちが芽生えたので去年作って使い続けている家庭内サービスたちについて記録しておく。

1. ふたりの料理アルバム

去年結婚した妻と、毎日の料理を投稿しあっている LINE bot。

投稿した写真は Firebase の Cloud Storage にアップロードされ、後に出てくる自家製デジタルサイネージに掲出する料理写真のソース元となる。

気合の入った料理たちは Instagram にも投稿しているがもう少し日常的な料理もこちらにはアップロードしている。

作った料理の写真たちが家の中で常に見える状態にあるのは嬉しいらしく、妻から喜びの声を頂いた。

技術的には、 LINE の bot サービスを普通に使っていて、 bot のメッセージから投稿された写真のバイナリを引っ張ってこれるのでそれをそのまま CloudStorage にアップロードする Cloud Functions がいるだけ。

2. 自家製デジタルサイネージ

こんな感じのデジタルサイネージを作って家に飾っている。

日時と住んでいる地域の今日明日で収集されるゴミ情報、 Nature Remo から取得した気温、湿度、照度を表示している。

また、日々 LINE bot 経由でアップロードしている毎日の料理写真を表示して、いわゆるフォトフレーム的な使い方もしている。

収集されるゴミ情報と料理写真の表示が妻からは好評で、個人的には加えて部屋の湿度がわかるのが結構嬉しい。 40 % くらいになると乾燥を体感出来るくらいになるのだが、リアルタイムで可視化できているとその前に対策が打てる。

技術的な構成としては、いわゆる素の Android を RasPi4 上で動くようにカスタムして入れて、その上で Android アプリを動かしている。

少し前にやったのでちょっと記憶が曖昧なのだが、最初は以下のリポジトリたちを参考にやってみたものの、 Android TV ベースであったためタブレットデバイス上で動かすにはちょっと微妙だったのと、確か GMS も入れるのが難しくて Firebase 導入が難しそうだったのでもう少しカスタマイズすることにした。

タブレット向けのビルド設定は以下を参考にした。

もともとここらへんの知識 0 で始めたものの、色々と試行錯誤していくうちになんとなく勘所がわかってきて無事タブレット向けの設定で動かすことができ、また GMS も導入ができた。

しかしながら、タブレット向けで通話向けのアプリ、サービスは含めないようにビルドしているのにも関わらずどうしても起動直後から Zygote がそれ関連っぽいサービスを起動しようとしては死ぬ。みたいなのを無限に繰り返すためデバイスの発熱がちょっと気になるレベルになってしまい、どうやってもそこを解決できなかったので断念した。

最終的にはお世話になっている人も多いであろう LineageOS を入れて解決させた。 Android のお勉強がてらだったので良いのだけど長い回り道だったと思う。

アプリ自体は Flutter で作っている。 そんなにネイティブの機能をガツガツ使うわけでは無いので今のところこれで困っているシーンは無い。

3. ふたりの家計簿

妻と共用の日用品や食料品、電気ガス光熱費などはお互いで良い感じに出し合っている。

月毎に請求がくる電気ガス光熱費などはまだ良いのだが、日々支払う日用品や食料品の費用をどちらがどれくらい払っているのかを記録しておくのがやや面倒で困っていた。

一緒に出し合う費用専用の口座を作って定期的に入金する、とか、レシートを取っておいて月末にスプレッドシートに転記をしていき精算していく、などが案として出たが、どちらもとても面倒そうで続く気がしなかったので、とりあえず精算周りのことは一切考えず誰が何にいくら払ったのかを記録できるだけの LINE の bot を作って運用している。

精算はだいたい半年に一回くらいに気が向いたら。という感じなのだが、今のところ特に問題になっていない。

この件は、たぶん将来的に公平になることが約束されていることだけが大事だったのかなと思う。 (一応書いておくと、互いに多く出したく無い!というよりは互いに多く出そうとしがち、かつ多く出されるとなんかすまんねとなってしまいがち、というのが背景にあると思う)

技術的には料理アルバム同様 LINE bot のサービスを使っていて、投稿されたメッセージを処理しているのは Firebase の Cloud Functions とストレージに Cloud Firestore を使っている。 言語は TypeScript。

また、他でも家計簿に記録したデータを使いたいモチベーションがあったので LINE bot とコミュニケーションする部分と家計簿にデータを記録、またはそれらデータの取得は別々のサービスとして稼働している。

家計簿のデータを扱うサービスは GraphQL でやりとりするようにしているが、GraphQL を採用したのはちょっとはしゃぎすぎちゃったかなと思っている (こういう個人開発は勉強も兼ねてるから全然いいんだけど)。

まとめ

2020 年は同棲、結婚と色々な生活の変化があったこともあり、その変化に対応するためだったり、その生活をより楽しいものにするために何かを作る事が多い 1 年だった。

仕事で作っているサービスも楽しいが、自分の身の回りを豊かにするためのサービスを考えて、作り、きちんと運用していくのもまた違う楽しさがあるので定期的に何かをリリースしたり改善は続けていきたい。

コロナの影響で 2020 年ほとんど家に引きこもって特に強く感じたこととして、家の中って思った以上にエンタメ感無いんだなぁというのがあって、それを解決出来るようなものを 2021 年何か作りたいなぁと思っている。

最近ニュースで見たやつだとこういうのとかいいよなぁと。

料理は出来る方だし良い食材が手に入る環境ではあるので、なんなら毎日のご飯はそこらのチェーン居酒屋とかよりも美味しいと思っているんだが、どうしても外で食べる時のワクワク感を家で再現するのが難しく、どんなジャンルの料理でもおうちご飯感から抜け出せない。

ここらへんなんか良い感じに出来るものを 2021 年作ってみたいなぁという気持ちがある。

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