やまぶ記 第十三夜 〜炎と氷河の抱擁〜 ※RRRネタバレあり

続きというほどでもありませんが、前回の記事はこちら〜

こんばんは。

今回もRRRの感想を書いてみたいと思います。
繰り返しになりますがネタバレがありますので、未視聴の方にはお勧めしません。
(稚作ですが感謝の意を込めて描いた絵だけ見てってください)


S•S•ラージャマウリ監督

ビームとラーマの出会いはお互いに何をもたらしたか

今回の主題はこれでいきたいと思います。

まずはラーマからです。
彼は大英帝国打倒のため、かえって敵の懐に飛び込み抑圧者の勢力に加担してきました。

彼の、あるいは彼を待つ仲間の本来の目的はインド開放ですから、同胞に手をあげるのは不本意に違いありませんが、正義のために父すらも撃つその覚悟は固かったのでしょう。

しかし彼はビームと出会ったことで葛藤します。友を、命の恩人を敵に差し出し、そして、自ら鞭打つことはヘビの毒よりも辛かったことでしょう。しかし背負っている宿命に背くことはありませんでした。

しかしその鞭打ちによってかえってビームの反骨心と、それに共感し怒り抵抗する民衆の中に希望を見出すこととなります。
少数の武力(銃の力)によってのみ事を成そうとしてきたラーマの目はここで開かれたのです。

では次はビームについて考えてみましょう。

彼は作中ラーマの許嫁と偶然にも出会い裏切りの真意を知ります。
そこで自身の無知を感じ、誤解により友を殴りつけ見殺しにしかねない行動をとってしまった事をひどく後悔することとなりました。

ストーリーの核心になってしまいますが、物語の終わりに彼はラーマから恩賞として何が欲しいかを問われ、「読み書きを(教えてほしい)」と答えています。
これはビームの決意の現れであり、森の中でゴンド族のためだけに生きる生活ではなく、学び、世界を知り、インドのために身を投じていく人生を選んだということでしょう。

彼らは悲しい行き違いの運命の中でも友情によって志士として目覚めました。

前回の日記でも似たような事を書きましたが、最強の肩車はこれを視覚的に表現したものだと考えています。
彼らは同じ方向を向き、ひとりでは見ることのできなかった視点で物事を見通すようになったのです。

まあ感想はこんな感じです。
結局最強肩車に話題が収束してしまいますね。
とにかく皆さんもまたいつかRRRを見てください。lneyaもまた見ます。

ではまた来週。

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