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ザ・竹籠と言えば六つ目編みですね

 六つ目編みは、「竹を編む」ということがよく理解できる編みかたです。入門に適した基本的な編みかたですが、応用幅が広い編みかたなのである程度経験を積んだあとでもよく使う編みかたです。

六つ目編みの練習

 2013年の暮れに始めた竹細工では初回では、初心者と言えばこれ!という「四海波籠」を無事編み上げ、2回目の教室ではいよいよ六つ目編みを教えてもらうになった2014年1月。いまだに竹細工は「六つ目に始まり六つ目に終わる」と勝手に思っている、竹細工では基本中の基本の編み方です。映画・テレビ、漫画などで竹籠が出てくる場面では必ずといっていいほど登場する六角形の編み目をした竹籠。あれがまさに六つ目編みと呼ばれているものです。今では目を瞑っても編めるようになりましたが、「二回目の竹細工 六つ目編みに挑戦」を読むと、最初は四苦八苦していたんだなぁと思います。

アヤを返すということ

アヤを返す

 六つ目編みの最大の特徴は「アヤを掛ける」ことで、各竹ヒゴをアヤで固定して形を作っていきます。上の図はアヤを返しているところでこの作業を行うことでアヤが掛かります。これを6回繰り返すと「目」が1つ完成し、六角形が1つ出来上がります。これを繰り返していくといわゆる「竹籠」の模様になっていくのであります。

編むことはヒゴにテンションを掛けるということ

 六角形を1つ作るには6本ヒゴが必要で、六角形が増えるごとに結構な数のヒゴを編むことになります。1つや2つ程度だと特に問題ないんですが、ヒゴが増えていくと徐々に編みこみによるテンションが大きくなってきます。そうなってくると途中でヒゴが割れてしまったり、折れてしまったりするわけです。ソフトにかつ大胆に編むことが大事になってきますが、最初はそれが出来ないんですよね。当時の私もしっかりボロボロでした。笑

水に濡らすことの重要性

 真っ直ぐ伸びている竹皮を薄く剝いだものを編む竹細工では、そもそもヒゴに結構負担が掛かるので慎重に編んでいくことが大切ですが、編むことと共に、ヒゴの水分量を常に保ち続けるということも同じくらい大事になります。水分については編み目がズレにくくなるという効果もあるので、濡らしすぎだろ?と思うくらい、まめに水を吹きかけるのが大事だったりします。

六つ目編みの難しさは腰の立ち上げ

 六つ目編み自体は、慣れれば結構すぐに出来るようになるんですが、籠にするには平面を立体にしないといけない、そしてこれが難しい。詳しく書くと長くなるので書きませんが、ひたすら六角形を作っても平面にしかならないのでどこかで六角形をやめなければならないというのが難関であり、六つ目編みの奥深さなんですねぇ。それを理解して編めるようになると腰の立ち上げも上手くいくんですが、当時の私は奥深さより立ちはだかる大きな壁でしかありませんでした。笑




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