罠猟免許を取って1年
Facebookには想い出をお知らせしてくれる機能がありますね。当時、自分が何をしてたのかというのを時々思い出させてくれるので、個人的には結構楽しみにしていたりします。
つい先日も罠猟免許合格の想い出のお知らせがきました。もうあれから1年経ちました。
合格日の1年後に10頭目
先週の11月8日は1年前の合格日。まるでそれを記念するかのように10頭目の猪が設置翌日の罠に掛かりました。まあ、その日が合格日だということはすっかり忘れていましたけどね。
この地域で設置翌日に掛かったのはこれで2度目、やはりこの周辺の猪の密度はかなり濃いめで、しかも人の臭いに慣れているような気がします。
掛かったのはウリ坊の縦縞が消えたばかりの小さめの雌でした。少し離れた場所に設置したカメラには3頭の子猪を連れた親猪が映っていたので、そのうちの1頭だったようです。親を取り逃がしたのは残念でしたが、まあ親猪にはバレていたんでしょう。
当日夕方に狸も初捕獲
猪が掛かった日は日曜だったので、捕獲作業は見回りの方にお手伝い頂きながら自らやりました。銃以外での止め刺しはこれで2度目、やはり緊張しましたが、無事トラブルなく捕獲することができました。
その日の夕方、別場所で仕掛けている罠に何かが掛かっているとの連絡が入ったので現場へ向かうと、掛かっていたのは5キロくらいの狸でした。荷重調整用の楊枝も入れていましたが、崖地だったこともあって捕獲となったようです。
罠猟師になって1年後に2匹掛けられたことで、多少なりとも努力の結果は出たような気がしています。まあ、まだまだ勉強することばかりですが・・。
猪も狸も有害鳥獣に指定されている
猪は「解体が初体験」という方々にもお手伝い頂きながら捕獲後に解体しました。
「皮を剥き、内蔵を取り出し、部位ごとに取り分ける」大抵の方はここで結構ドン引きです。まあ確かに「さっきまで生きていた動物」を解体しているわけですからね。
ちょっと話が逸れますが有害鳥獣に指定されている動物は、自分で「有害」だと思っているわけはなく「有害」と指定したのは人間です。
私は有害鳥獣捕獲従事者として捕獲に取り組んでいるので、捕獲した有害鳥獣については適切な処理をしなければなりません。
解体して食料としない場合は埋設か焼却、必ずどれかを選択します。有害鳥獣を放獣してしまったら本末転倒ですからね。
猪は、解体を手伝ってもらった方々に美味しく頂いてくださいとお願いしてお持ち帰り頂きました。
狸は、埋設しました。出来ることなら狸は捕獲したくないと何となく思っていましたが、結局こうなることについて抵抗があったからそう思っていたんだなと今は感じています。
有害鳥獣駆除と有害鳥獣対策
最近、駆除と共に対策も大切だと感じています。今年から罠猟を始めてみて改めて罠猟に魅力を感じています。これからも罠猟を続けていくつもりです。今後も食べる以外の選択肢を選ばざるを得ないことが多々あると思います。
獲るなら食べる。そうでなければ獲らなくても良い環境作りにも努力する、というのが大切だなと感じる罠免許1年目の一日でした。
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