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バックパックを何個もぶら下げたい!突っ張りバッグハンガーをDIY⚒️

最近、バックパックを一つ追加で購入したのですが、家での置き場所がなくて適当に転がっている微妙な感じが気になり出しました。
以前に、何かの枠を解体した廃材(30mm x 30mm)の角材を譲り受けていたのが大量にストレージにあることを思い出し、これで何か作れないかなーと考えてみた。


どんなのを作ろうか、どこに置こうか

世の中にはバックパックハンガー呼ばれる商品があるらしい。
↓とりあえず検索してみるとこんなんのがあった。

なんというか、自分の頭の想像通りの感じ。
横棒に肩掛の部分をぶら下げるわけね。

設置場所を決めて簡単に図面を作ってみる

今回は部屋を見渡した結果、壁際の一角に床から天井まで柱を突っ張らせて柱に4本の横棒を適当な間隔で取り付けて、最大4個のバックパックを掛けられるようにしたいと思います。
当初、前述の既製品みたいにドアの上からぶら下げるパターンも構想したんですが、もっとたくさんぶら下げるために高さが欲しいと思ったので床から天井まで突っ張らせるパターンにしました。

簡単な図面

設計についてのポイント?

  • 天井までの高さを測ると237cmとちょっと。手持ちの材料の最長の長さ120cmだったので2本繋げて延長。

  • 3cm x 3cmの角材一本だと強度が不安だし、横棒の取り付け面積も狭くなるので2本を貼り合わせて3cm x 6cm x 237cmの柱にする。

  • 突っ張り方式はDIYでよく使われているボルトナット方式。

  • 横棒の長さは実際に自分が持っているバッグをいくつか合わせてみた結果、36cmにした。

製作スタート

DIYを始めるとどうしても部屋が散らかってしまいますね。その辺は見ないでください🙈
廃材を使っているので、あちこちに穴が空いてたりしてますが自分は気にしません。逆にレトロっぽいいい感じになると思ってます🕰️

ベースの突っ張り柱を作る

まずは、120cmの角材を縦に2本繋げた240cm長棒を2セット作ります。連結はダボ打ちで繋げました。2本を横にガッチリ接着する予定なので、縦に繋げる部分の強度はあまり気にしません。
次に2セットの長棒を貼り合わせますが、この際に2本の接合部が同じ箇所になってしまうと強度が不安なので、接合部が互い違いになるように以下の図のように組み合わせます。
ここの重ね合わせの長さは適当ですが、天井側はボルトで突っ張るので、完成時に必要な長さは大体220-230cmくらい。なので、今回は15cm分が重なるようにしました。これで、225cmくらいの長さになるはず。

こんな感じに互い違いになるように貼り合わせ
真正面から見た感じ
あ
柱全体の図

互い違いにした分だけ、当然上下の片方の角材がこんな感じにはみ出します。接合はビスとダボ打ちの併用でガッチリと。
写真を撮り忘れましたが、木工用ボンドでピッタリ合わせた後にクランプでガッチリ挟んだ上でビス打ち。天井がわになる予定の箇所はボルトが入る穴を開ける予定なので、その部分はビスが入らないようにします。

はみ出した部分はこんな感じ
はみ出した部分をカット

完全に乾くまで放置したあとで、はみ出した部分をカットして、実際に設置する予定の天井に立てかけてみます。

あれ、短すぎたか?

どうせ突っ張る時にボルトで調整するからと思って長さをアバウトにやった結果、少し短すぎました💦
まぁ、大丈夫。補強も兼ねて後で床側に角材を挟むことにします。

ハンガー部分の横棒を作る

今度は横棒の方を作っていきます。
これも36cmに設定しましたが、別に正確性が必要なところでもないので、大体36cmくらいになるように角材をカット。

ギコギコっと

次は柱に取り付ける際のビス穴を開けますが、下準備として横棒の中心にラインを入れます。

36 / 2 = 18 cmのところに印をつけて

角材のサイズが3cmなので、中心から1.5cmのところに穴を開けます。

穴を開ける箇所に印をつけます

印をつけた箇所に穴を開けていくわけなんですが、今回横棒の取り付けに使おうとしているビスが、何かの家具についてきて余ってたビス。
今更ですが、3.5cmくらいしかないので、飛び出しが少ない。
これだとしっかり止まりそうにないので、ビスの頭が少し埋まるように加工します。

ちょっと長さが足りない
ビスの頭と同じくらいのドリルを用意

頭を埋めたい分だけ大きい穴を開けて、貫通させる穴はビスの太さくらいの4mmにします。まずは、ビスの頭を埋める10mmの穴を10mmの深さまで開けます。
10mmのドリルビットに10mmの長さのところにテープを巻いて穴空け。

これもそんなに正確じゃなくても良いので大体でやっちゃいました。
今度は細い4mmのドリルビットで貫通させます。
ビスの頭が埋まって1.5cmくらい飛び出すことを確認。

柱を突っ張らせる部分を作る

柱を突っ張らせるために、柱の天井側面の中心に8mmの穴をあけ、その穴に角材に取り付けたボルトが入るようにします。ナットとワッシャーを取り付けたボルトを穴に入れてナットを回すことで長さが調整できるようになり、突っ張ることができるようになります。
文字で書くと「?」って感じですが、実際にやると簡単です。

まずは、他の材料を切って余った端材を柱よりも少し長いくらいの長さに切って、中心に印をつけます。
次にボルトの頭が埋まるように穴を開けます。今回使うボルトの頭は13mmだったので、13mmのドリルで本当に六角の部分がちょうど埋まるくらいの穴を開けます。
※穴からボルトの頭がはみ出していると突っ張った時に天井の壁にボルトの頭が突き刺さってしまうので、確実に木材にボルトの頭が埋まるようにします。
13mmの穴にボルトの頭が収まることを確認してから、ボルト径と同じ、8mmで穴を貫通させます。

穴空けが終わった状態。

ここに8mmのボルトを通します。

こんな感じにボルトを差し込んで
完全にボルトの頭が埋まっている状態にします。

柱側の方にもボルトが入る穴を開けていきます。
深さは適当ですが、先ほどのボルトが生えたパーツをここの穴に突き刺した状態で設置する床〜天井の長さよりも3cmぐらい短くなるようにします。
完成状態を見ればわかると思いますが、この3cm短くするというのはナットやワッシャーを入れるスペースを確保するためのものですので、大体でも大丈夫です。

柱の中心に穴を開けますが、なるべく真っ直ぐになるように。
ボルトが生えているパーツがこんな感じに突き刺さるようにします。
完成形です。
ワッシャー、バネワッシャー、ナット、ナット、バネワッシャー、ワッシャーをボルトに取り付けてから、柱の穴にボルトを差し込みます。
※写真だとナット→ワッシャー→バネワッシャーになってしまってますが間違ってますね。バネワッシャーはナットとワッシャーの間に入れます。

この柱側のナットを回すと、ボルトが伸びるので突っ張らせることができるようになります。

床側の長さ延長

補強も兼ねて、床側に横棒を接着します。
ここは上から押される力がかかる箇所なので、そんなに強度は必要ないかな。
ということで、簡単にダボうちと木工用ボンドだけでサクッと付けました。
ボンドが乾くまで、突っ張り機能ののテストも兼ねて設置予定で軽く突っ張らせておきました。

仕上げのやすりがけ

上記までで、基本的な工作は終了です。
表面を滑らかにしたり、色を付けたりする必要がなければあとは設置するだけですが、今回は色を付けますので、全体をやすりがけします。
やすりがけってめちゃくちゃめんどくさい。
作業が、というよりも発生した細かい木の粉の掃除がめちゃくちゃ大変。
電動のサンダーも持っているんですが、それを使用すると部屋中に粉が散乱してしまうので、部屋の中でやるときは手でやすりが消します。

ハンガーとして使う部分は角が尖っていると使いづらいと思ったので、角がしっかり丸くなるように念入りにやすっておきます。

ワトコオイルで着色

自分がいつも使ってるワトコオイルで着色します。

今回使うのはエボニー

木目を生かしていい感じな色味になるので気に入って使っています。
いつもはウォルナットを多く使っていますが、今回は少し暗めに仕上げたかったのでエボニーにします。

自分はいつも100均のメラニンスポンジ塗り込んでます。
かなり伸びるので少しの量で結構な面積が塗れます。
全部塗り終わりました。

30分くらい放置したあと、木が吸い込み切らない分が表面に残っているので、綺麗に拭き取って、その後は1日以上乾燥させます。

DIYを始めると完成するまで本当に部屋が片付かない(笑)
とりあえず、次の暇ができる日まで2.4mの柱が転がっている部屋で我慢して暮らします。

仕上げにブライワックス

ワトコオイルを塗って完全に乾燥させるとあまり艶がない状態になります。
もう少し艶感が欲しいので、クリアーのブライワックスを塗ります。

自分はいつもスチールウールで塗り込んでます。
塗り込んだら30分くらい乾燥させてから、ウェスで擦って刷り込みます。

完全に自分好みの話ですが、ワトコオイル→ブライワックス(クリア)が一番簡単に綺麗に仕上げられると思ってます。
最後のゴシゴシを手抜きすると色移りとかしちゃうのでそこはしっかりと。

ズレと振動の防止

100均で売ってる透明な防振ジェルマットを、柱の両側につけます。
設置箇所の傷防止にもなるし、突っ張った時に色が壁や床に移ったり、地震とか振動で滑ったりして倒れることも防げる気がします(多分)

こんな透明なやつです。
以前、普通の黒いゴムマットを使ったことがあるんですが、
壁に黒色がついて取れなくなったことがあります。
透明ならそんな心配はなさそうですよね!?
適当ですが、サイズが合うようにカットして貼り付けます。
このマット自体が結構粘着質なので、両面テープとかを使わなくてもベッタリくっつきます。

設置してみる

天井側になる方のボルトをしっかり締め付けておきます。
柱の穴の奥までボルトを突っ込みます。

これで柱が完成したので、とりあえず設置予定場所に立ててみます。
ハンガーになる横棒については柱を設置してから、取り付け位置を決めようと思っているので、とりあえずは柱だけを設置します。


床側に角材を追加したことで、ちょうどいい長さになりました。
下側のナットを回して突っ張らせていきます。

水平器を使って垂直になるように設置してから突っ張らせていきます。
注意点はやりすぎて天井や壁を損傷させたり、張りすぎて柱が折れたりしないようにすることですね。
今回は天井側も床側もかなり硬い壁で、柱に使っている木材も結構頑丈だったので、ガッチリつけることができました。
ただ、細すぎて頼りない気がするので端材じゃなければ2x4とかのもう少し太いガッチリとしたものにした方が安心ですね。

ハンガー部分の取り付け

実際にカバンを吊るして取り付ける高さを決めながら横棒のハンガー部分を取り付けていきます。
間隔はあまり気にしてませんが、水平になるように。
写真の通り、我が家の設置したい場所ではスイッチとインターホンの機器があるので上手いことそれらを避けて使えるようにする必要があります。

肩ベルトが長い状態だとかなりスペースが必要みたいですね。
実際にバックをぶら下げて間隔をみながら、ハンガーを取り付けていきます。
全体像はこんな感じ。

完成

完成図

無事にイメージ通りのものができました!
お店では売っていないオリジナルのものが作れるのがDIYの醍醐味です。
完全に自己満足の世界ですが、人生は自分が楽しむためにあるので!

今回使ったものとかを紹介(プラス関連雑談)

木目を活かした着色には自分的には一番ですね。
色々なカラーがあります。今回はエボニーを使いましたが、個人的にはミディアムウォルナットが一番好きで、1L缶でストックしてます。他の色は200MLで時々使う感じかな。

使いやすいブライワックスです。ワトコオイルで着色した後だとクリア一択になると思いますが、もっと手軽にやりたい場合は、色付きのブライワックスもおすすめ。特にジャコビアンは良い色に仕上がります。
個人的には、カラーバリエーションを揃えるとかなり高額になっちゃうのと、ワトコオイル+ブライワックス(クリア)の方が良い色艶に仕上がると思うので、手間をかけれる場合はこっちをお勧めします。

10.8Vのタイプはバッテリーの持ちが微妙ですが、DIYレベルなら十分使えるし、謎な交換バッテリーも入手できないような電動工具よりは全然マシかなと。
お金に余裕がある方は某有名メーカー品が間違いないとは思いますが、予算の桁が変わってしまいますね。
同じアイリスさんでも18Vモデルもあるので、そちらを検討するのもあり。

自分は2年くらい10.8Vを使ってて、パワーが足りないなーって感じた時は手動でやる体で特に不便は感じてないですが、18Vにしておけば良かったなって思うこともありますね。そこまで高くないと思う。

番外編になりますが、ブラックアンドデッカー(Black + Decker)の工具のデザインがかっこいいなーと思ってて使ってみたいと思ってます(いつかはw)

最後までご覧いただきありがとうございます!

純粋な自己満足な記事ですが、誰かの参考になったり、共感してくれる人がいれば良いなーと思ってます。
あくまでも趣味活動の記録としてnoteをやっていこうと思ってますので、ポストもネタがあり次第の不定期ですが、コメント等で応援していただけると踊りながら喜びます!
良かったらまた読みにきて下さいね!

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