初めて精神科に行った話

今日精神科に行ってきた。
行きたてほやほやである。

事の発端は今月始めのこと、配属されて3ヶ月、会社でミスが重なった。

もともと自信がなかった業務に対してさらに自信を無くしてしまった。

いつの間にか頭にミスするイメージがこびりついて離れなくなった。

不安で不安で確認作業を続けてしまい業務効率が著しく下がった。

集中力が著しく下がった。

夜中に目が覚め、ずっと息苦しい日々が続いた。
何故か涙が出てきて身体が重くなる日々が続いた。
死にたいと強く願う日々が続いた。

そんな気持ちを誰にも言えず約2週間が過ぎた時、何故か姉から心配のLINEが届いた。

「生きてる?」

その一言がとても暖かく感じ、全て伝えた。死にたいことも。

「死ぬくらいなら病院行け」

そうだな、死ぬくらいならどこでもいいから頼ろう。そう思った。

そんなこんなで藁にもすがる思いで今日精神科に行ってきた。

皆さんは精神科に行ったことがあるのだろうか。
精神科はどんなイメージだろうか。

行ってみてわかったことがある。

まずは一つ目、
「心の病みは目には見えない」ということ。

私が行った精神科はクチコミが良く、人気があるところだった。
そのため、待合室には20人以上が診察や会計を待っていたが、見た目はみんな''普通''なのである。
''普通''の基準はそれぞれだが、心を病んでいるようには見えない男女がそこに沢山居たのである。
当たり前のようだが、いっぱいいっぱいで自分のことしか見えていない自分にとって、病みは見えないという事実はやっと気づけたことだった。
毎日通勤する中で出会う人々も実は心を病んでいるのかもしれない、そう気づくことができた。
心を病んでいるのは自分だけじゃないのかもしれないと感じた反面、自分も''普通''と認識されていることになぜか怖くなった。

二つ目、
「精神状態を説明することはとても難しい」ということ。

心の病みの原因には漠然としたものが多いと思う。
それに病んでいる時は考えがまとまらず、これからどうしたいのか負のイメージに押しつぶされて考えられない。

もちろんだが、診察の中で現状を説明しなければならなかった。また、これからどうしていきたいか問われた。

とても難しかった。

これからどうしたいのだろうか。

わからなかった。

本当に藁にもすがる思いで行ってしまった。他力本願な考えで行ってしまった。それで良かったのかわからないが、次に行く際はこれからのこと考えていこうと思う。


大きくわかったことはこの二つだった。


今日精神科に行ってきた。

行けて良かった。
上手く話せなくてお医者さんには迷惑をかけたが、少しでも話せて良かった。
しんどいことを知ってくれてる人が居ることに少し安心感を覚えた。
また、薬を貰った。薬に頼りすぎるのは駄目だと思う。だけど、何か変わるかもしれないと思えた。

これから何か変わるだろうか。
変えていけるだろうか。

わからない。
何もわからないが、今日精神科に行けたこと。そしてこのnoteを始めたこと、全てが幸せに繋がるように、繋がりますように。

2020.09.26