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妖精

妖精


秋も深まりもみじも
菊も山々も
 
赤や黄色にうごめいて
 
晩秋の夜長は
本の物語に心奪われる
 
僕は今日が何度来ようと
 
明日には忘れるだろうか
 
たった一つの
命に運ばれている肉体を
 
感謝しなくちゃね
 
もみじは気持ちを
洗ってくれる
 
身体も秋には
洗たくされて
 
やがてクリスマスの
音色が聞こえてくる
 
宵闇には妖精たちがキスをする
 
心地よい夢の中
 
僕は自由だった

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