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小説-短編–

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#車いす詩人

最終列車

最終列車

最終列車

時は冬、最終列車を乗り継いで 異郷の地へ辿り着く。
気づくとそこは山のふもとであった。
右側の山と左側の山が重なり合って、僕はそのかすかな隙間から下界を眺めていたようだ。
街の夜景と夜空の星々。
ともに光輝きながら、乱反射しているようだ。
様々な思いをのせて……
ふとその光がかすかな隙間を通り抜け僕の方へやってきた。
どうやら見つかったらしい……
カゲロウが僕を包んだ。
そこには屋台が

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