AWS_IAM DB認証の概要と利点 #403
AWSはIAM DB認証をRDSやAuroraなどのデータベースサービスでサポートしています。
IAM DB認証を利用することで、データベースに対する認証をAWS Identity and Access Management (IAM) の仕組みを用いて行うことが可能です。
IAM DB認証の仕組み
IAM DB認証は、その名の通りデータベースの接続時にIAMユーザーやIAMロールを利用するものです。従来のstaticなユーザー名とパスワードの代わりにIAM DB認証を使用することには、以下の特徴があります。
認証トークンの生成
アプリケーションまたはユーザーは、データベースに接続するための一時的な認証トークンをリクエストします。これはAWS SDKやCLIを使用してRDSやAuroraに接続する場面などです。
このトークンは、指定されたDBユーザー名とIAMポリシーの組み合わせで生成され、有効期限は15分間となっています。
データベースへの接続
データベースはAWSの認証サービスにトークンの検証を依頼します。このトークンは、上記の通りIAMポリシーと関連付けられています。
AWSはトークンが有効であることを確認した後、データベースに接続を許可します。
IAMポリシーに基づくアクセス制御
ユーザーやアプリケーションは、IAMポリシーで許可された操作のみをデータベースで実行できます。
例えば、特定のテーブルへの読み取り専用のアクセスを許可するポリシーでは、そのテーブルのデータを更新することはできません。
その他の留意点
一時的なトークンは通常の接続文字列のパスワードとして使用されます。
IAM DB認証はクラウドリソースやマイクロサービス間の認証に特に適しており、シークレットのローテーションや管理のオーバーヘッドが大幅に削減されます。
すべてのデータベースユーザーがIAM DB認証をサポートするわけではないので、必要に応じてユーザーを追加する必要があります。
IAM DB認証は、MySQLとPostgreSQLにおいてサポートされています。
IAM DB認証を使うメリット
メリットを簡単にまとめると以下が挙げられます。
セキュリティ: パスワードを使用せず、IAMポリシーとロールを使用してDBへのアクセスを管理できます。
中心的な管理: IAMを通じてアクセス権限を一元管理できるので、権限の付与や取り消しを簡単に行えます。
短期的な資格情報: データベースの接続は、短期的なトークンを使用するため、資格情報のローテーションや管理が容易です。
AWSのIAM DB認証は、AWS内でのリソース管理と認証の一貫性を保つための強力な手段となっています。IAMを使用することで、データベースへのアクセス管理をより中心的かつ効果的に行うことができ、セキュリティを高められます。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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