Python_raw文字列を使って通常の文字列として扱う　#211日目

Pythonの文字列に関するTipsです。
実務のコードを見ていてよく出てきたものを整理しています。

今回はraw文字列に関してです。

例えば改行を意味する「\n」を文字列に入れる場合、raw文字列なしだと以下のように改行されてしまいます。

>>> print('Hello!\nWorld')
Hello!
World

これで意図通りならOKですが、例えばメールアドレスやURLを扱う時など、確実に通常の文字列として扱いたい時は不便です。

そこで登場するのがraw文字列です。シングルクオーテーションの前に「r」や「R」を付けるだけで、特殊文字も含めて通常の文字列として扱うことができます。

>>> print(r'Hello!\nWorld')
Hello!\nWorld
 
>>> print(R'Hello!\nWorld')
Hello!\nWorld

ちなみにバックスラッシュ単体では扱うことができません。

>>> print('\')
  File "<stdin>", line 1
    print('\')
          ^
SyntaxError: unterminated string literal (detected at line 1)

また、以前の記事でご紹介したf文字列との併用も可能です。

>>> a = 'Hello!'

>>> print(rf'{a}\nWorld')
Hello!\nWorld

>>> print(fr'{a}\nWorld')
Hello!\nWorld

ここまでお読みいただきありがとうございました！！

参考

Python の生の文字列

f文字列(f-string)の使い方【Python】