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人材流動性とデジタル化

今日は、勉強会に参加してきました。その感想になります。

「淀んだ水は腐る」どんなに綺麗な水が流れていても、積止まっているところの水って腐ってたりしますよね。

転職などの人材の流動性も同じことが言えそうですというお話です。
特に古い組織に転職して困る話として、マニュアル化・システム化されておらず、ずっと組織にいた人でないと、業務が回らないようになっているということがあります。
 これがなぜ起きるとかというと、社内で人が動かなかった(業務が個人についてしまっている)ために起きると思っています。
 この知っている人しか仕事が回らないようになっているということが、既得権益になってしまっていると感じます。もちろん、本人はしっかり仕事をしているのであって、既得権益なんてつもりはないと思います。

トヨタ自動車の豊田社長も今年の入社式で以下のようにおっしゃっています。

 特に若いうちに退社を決めた理由の一つに、デジタル化の遅れがあります。今のトヨタには情報を持っている人がえらいという風潮があり、情報が共有されず、一部の人だけのものになっているという実態があります。
 この現実を変えるためにも、デジタルネイティブ世代がリーダーとなり、この3年間でデジタル化を一気に進め、世界のトップレベルまでもっていきたいと思います。そうすることで、必要な人が、必要な時に、必要な情報を入手できるようにし、みんなが同じ方向を向いて仕事に打ち込める環境を作りたいと思っております。

 業務が、経験・口頭伝達なので、マニュアル化(フロー)になっていないために、デジタル化することが難しくなるのです。
 デジタル化するって、曖昧さをなくし、0と1の世界で動くシステムにする必要があるので、このマニュアルがないとまず大変。そうやって、DXがどんどんと遅れていっているのが今なんじゃないかって思いました。
すなわち、人材の流動化が前提になっていないために、マニュアル化されず、デジタル化も遅れているのではと思いました。

 個人にとって、望まない転職や配置転換がいいとは思いませんが、経営という面では、人材の流動性は非常に大切なんだと思いました。

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