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日記_10

歯磨きの圧が強いのと、食いしばりがひどいのとで、犬歯にすごく負担がかかっているらしい。

硬筆教室では筆圧が強い(6Bで書くと線がピッカピカだ)、踊る時は肩の力を抜け、と、よく指導されていた。必要以上に体に力を入れる癖がある。

年1のペースで甘いものや冷たいものが沁みて、しぶしぶ歯医者に行くことになる。
小学生の頃の歯列矯正を思い出すから本当は行きたくないけど、多分今の歯医者は相性が良い。

まずみんなタメ口だ。
電話口の人も、受付の人も、歯科助手も、もちろん先生も。
1回目こそ距離の近さを警戒していたけど、なんだか病みつきになってしまった。
しかもタメ口なだけでなく面倒見が良い。

私の主訴「歯が痛い、沁みる」から、なぜ痛くなるのか、このままだと見た目や機能はどうなっていくのか、治療の選択肢はいくつあって、それぞれのメリットデメリット、今後一生使うことはないだろう歯医者用語?まで展開して講義さながらに教えてくれる。

「(20分ほど喋って)まあ、でも、決めるのはあなただからね。今日はどうしたい?」

納得できる説明と決定権を委ねてくれる人のことを、私は問答無用で好きになってしまう。

前回歯磨きの基礎を教えてもらったので、今日は成果発表の診察だ。
先生たちから賞賛の声を浴びる予定だったが、歯間の磨き方が足りていないらしい。

磨ききれていないところを青い薬で着色してもらった。
余分な薬をゆすいだら、朝顔みたいな色水が出た。

ブラシの当て方と強さをフィードバックしてもらって1時間ほどで診察は終了。
変なオンラインイベントに3時間出るよりよっぽど生きるのに役に立つ。すごいぞ歯医者。

次こそ満点が取れるように頑張ろうと心に決めてお会計。
助手のお姉さんの「じゃあ歯磨きがんばってね!」に見送られて病院を後にした。
うん、またね!


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