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日記_189

2週続けて映画を見に行った。先週は関心領域、今日はルックバック。

プログラムが売り切れていて人気の高さを感じる。昨日届いた「ボーは恐れている」のプログラムと同じようにメルカリで買うかーと思ったら結構高値。Twitterで予約受け付けサイトをシェアしてくれていた人がいたので、そっちで購入することにした。到着は10月。

映画館ではプログラム、ポップコーン、セブンアップを買うのがお決まり。バイトしていた頃に営業さんから「映画を観てもらうだけでは映画館の利益は出ない」と聞いてからコンセッションはできるだけ利用することにしている。映画館がなくなると困るので、今後映画関連の団体に寄付したい。

1時間足らずの短い作品だったけど、何度か胸がグッと苦しくなるシーンがあって、余韻の残る素晴らしい映画。良い映画を観た後はサントラを聴きたくなる。

個人的に京本さんが美大に進みたいと藤野さんに打ち明けるシーンが一番苦しかった。自分を外の世界に連れ出してくれた人に、もっと広い世界に出ていくことを誰より応援して欲しかったはずだよなあと思う一方で、自分を認めてくれた人が離れていく、藤野さんの恐怖も確かにあるよなあ。交差したものがまたそれぞれの道に分かれていく切なさがあった。

絵も、友人も、どうか自分のものであってほしいという執着が生まれては砕けて、相手がいなくなってまだつながっていたことに気づくのが悲しい。大人になるってこういうことなのかなあ。

どこかで「アーティストを志したことがある人は心がやられる」という感想を見かけたのだけど、個人的には制作についてよりも、どこかが欠けた人間同士の人生が一瞬だけ重なる風景を丁寧に描いているのがよかった。

エンドロールが流れている間にすごく主人公2人だけが鮮明な映画だなあと思ったら、名前が2人の分しか出てこなかったことに気がついた。(多分)めちゃくちゃフォーカス絞られてる感覚があったのはこれが理由かな。

うーん、すごく良い時間だった。金曜日の夜に映画を観るのは自分にとって豊かな週末の迎え方なのかもしれない。

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