日記_33

友人の家に遊びに行った。
用事を済ませながら友人関係・恋愛関係・パートナー関係の違いや基準について雑談。

もう結婚しているので悩む必要は全くないのだけど、もし自分が未婚だったとして、「人間として好き」と「性的魅力を感じる」を両立できるパートナーを見つけるのってものすごく難しいことなのでは、と頭を抱えてしまった。
はじめからどちらも揃っている人と出会っている人はいるんだろうか?

私は「燃え上がるような恋愛」の感覚がよくわからないままこの歳になった。ピンクっぽいものと距離ができてホッとしているけど、いまだに友人・恋愛・パートナーの越境は、理解できるものとできないものがあるので改めて考えてみたい。

私(シスジェンダーヘテロセクシャル女性)の場合はパートナーに
・異性である
・人間として好き(深い対話ができること)
・性的魅力を感じる
の3つを求めていそう。

恋愛とパートナーを分けるのは対話の深さ。
友人と恋愛を分けるのは性的魅力を感じるか。

パートナーにたどり着く越境の組み合わせは
①友人→恋愛→パートナー
②友人→パートナー
③恋愛→パートナー
の3つ。

理解できるのは③恋愛→パートナー
できないのは①友人→恋愛→パートナー
②は全くイメージがつかないので、①と③について考えてみる。


まずは③恋愛→パートナーパターン。
こちらは性的魅力を感じるか、が先に来て、人間として好きになれるかどうかはわからない。
長い時間をかけて擦り合わせた結果、無理だと判明することもあるだろう。
その時に子供がいたり、経済的な事情があったりで離れられないとなると、相当な痛手になる人もいるはずだ。
ただこの悩み自体は比較的容易に想像できる。パートナー間の揉め事の例でもよく聞くパターンだ。価値観の違いとか、方向性の違いとかね。

次に①友人→恋愛→パートナーパターン。
「人間として好き」は友人でもクリアできる人がいそう。ただ、恋愛へ越境する時に「性的魅力を感じるか」がハードルとして現れる。

私はおそらくお互いが他人の段階で、性的対象であるかをカテゴリ分けしているような気がする。友人のようなコミュニケーションができる「性的対象」だけが恋愛関係になる可能性を持つ。

もし友人が恋愛関係になるとしたら、突然これまで見せなくていいとされてきたものまで見せなきゃいけない気がして心地悪い。
すでに相手の前にいる自分で100%だと思っていたのに、水面下の30%を引きずり出される怖さがある。
だから私は一度友人認定した人を恋愛対象/性的対象として見たことがない。

∴ 私の場合は完璧な友人がパートナーになることはありえない。(男女間の友情は成立し、それが恋愛関係に育つことはない。)

結局当たり前な結論になったような気もするけどまあ考えることに意義があるでしょう。
きっと世の中には完璧な友人と恋愛関係になった人が存在するんだろうな。ぜひ経験談を聞いてみたい。


ただここでもう1つ考えてみたいのは本当に私のパートナーの条件が
・異性である
・人間として好き(深い対話ができること)
・性的魅力を感じる
の3つなのか?ということ。

パートナーの存在は心の安定をもたらす。
コミュニティに属している、ぐらいでは不十分で、もっと強い絆?責任?覚悟?みたいなものを感じる。自分は特別である、という気持ちが安定を作ってくれるのではなかろうか。でも、特別な関係を作るのに性的魅力以外に何かないのか。何かそれに匹敵する強力な約束。

例えば中学生の女の子の里親になる。(この場合の約束は戸籍かな)
保護者としての責任はあるが、0歳児ほど保護者に依存しているわけではない。漫画の異国日記のような関係性はパートナーとは感じられないのか。パートナーとなる選択肢がもう少しあれば、家族の形も変わりそうなもんなのに。

もしかしたらこれが②のパターンになるのかな。大元が友人の括りじゃないのかもしれない。

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