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日記_103

5時半にタクシーに乗って羽田空港に向かう。
5時台って暗いんだなあ。運転手さんは私より少し年上の女性。早朝はちょうどシフトの入れ替わりの時間帯だそうで、そもそも台数が少ないとのこと。
お話ししていたら近くに本社がある大きいタクシー会社に電話をかけていないことに気がついた。まとめサイトが検索上位だったので気づかなかった。SEOで購入経路が変わることを実感する。

駅は思ったより人が多い。オフィス出勤の仕事だったらこの時間に電車に乗る世界線もあったんだろうな。何かのトラブルで電車が遅れてソワソワしたけど45分前に空港着。飛行機も30分ほど遅れたのでプラマイゼロ。本当はもう少し早く来て空港を楽しみたかった(なんでも良いから空港で飲み食いするのが好きだ)けど、朝イチの便だからしょうがない。

長崎空港は大分空港より二回りくらい大きめ。平たい駐車場の空港に来ると地方に上陸した感じがする。友人が福岡から迎えに来てくれて1時間ほどかけて長崎市内に移動。
路面電車が走る街中を見て去年訪れた広島を思い出す。コロナの待機期間を終えて味覚・嗅覚障害があるまま行ったので、喜び勇んで食べた牡蠣が「ただのもちゃもちゃした何か」だったことに絶望した。広島は全力で楽しめるコンディションの時にリベンジするんだ。

ゲストハウスで長崎の友人たちに再会する。はじめて会った時は数時間しか話していないし、この3ヶ月間ZoomとLINEでコミュニケーションをとっていたので急に概念が実体化した感じ。みんな生きている。
ゲストハウスは友人のうちの1人が経営していて、気を遣わせない心地よさが漂っている場所だった。良い商品・サービスはその人の分身になっている。

その後は長崎の街を案内してもらった。
長崎県は中学生の時の修学旅行以来で、街の印象はほとんど残っていない。覚えているのはカステラなら福砂屋のを買ってきて、と母親に言われたのと、びいどろがやたら欲しくなったことぐらい。
今回のプロジェクトで知ったお店や食べ物も実際に行って口にして現実に存在することを確認した。五感で「これはここにある」を実感するのが好き。

色々案内してもらった中でも友人が住む斜面地に連れて行ってもらったのが一番おもしろかった。高度経済成長期に段々畑が広がっていた斜面地に住宅が増えていったそう。長崎の平地は貴重。山を住宅が侵食しているのは見たことがない風景で、地形が特徴的な場所っておもしろいなと思った。
友人が今住んでいる家(元々華僑の方のお家だったそう)や今月末引っ越す家も見せてもらった。新しいお家には「靴下」「帯」などとラベリングされた棚があった。最後に住んでたのはおばあちゃんかなあ。

家に侵食される山

夜ご飯の前にスーパーをのぞいた。
久し振りに福岡ご当地パンのマンハッタンを発見したり、ごろごろ並んでいる雲仙ハム(一時期酒場で雲仙ハムのハムカツ流行ってたなあ)を見たり、関東よりも味噌が白いのに気づいたり。旅行先でスーパーに行くと土地の違いが見えて良い。

夜は魚が美味しいお店に連れていってもらった。ひらまさと鯖、ハトシ(材料的にはタイのエビトースト)が絶品。
会社の船が海賊に襲われて楽しみにしていた研修がなくなった、という話は何度聞いてもおもしろい。海賊というワードが現れる人生。海賊がたくさんいるエリアのことなんて考えたことがなかったから、人の数だけ違う世界が存在するんだなあと思った。「何に一番嫉妬するか」というテーマもナイスだったな。
ゲストハウスに戻り美味しいコーヒーと共にしばらく談笑。せっかく飾らずに話せる人たちと出会えたので、今後も何かで繋がりたいなあと思う。遊ぶだけじゃなくて、仕事だけじゃないやつ。

友人たちが帰るのを見送って寝る支度。
いつも外泊の時にルーティンを崩してしまうので、今回は端折らなくて良いようにパッキングした。普段と同じことをすると気持ちが落ち着く。明日は他のチームメンバーも長崎入りするので会えるのが楽しみ。開封の儀もあるし、ここからイベント盛りだくさん。
今日は思ったよりデバイスを触る時間がなかったので明日の午前中少し稼働しよう。ワーケーションモニター制度を使って滞在しているので、少しはワーケーションしないとね。

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