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日記_5

猫が呼んでいるけど気づかないふりをした。
6時53分に目が覚めて、布団を出たのは9時30分だった。

面倒だなあと思うことは0分、15分、30分、45分の1時間に4回しか動くチャンスがない。

やってみたら大したことないことばかりなのだけど、あと15分、あと30分とあったはずの時間がサラサラとこぼれ落ちていく。

私がよく人にお願い事をするのは、人の時間を自分に補充しているのかもしれないなあ。ずっと楽したいだけだと思っていたけど、何かをするための時間を持っておきたいのかな。何かってなんだろう。

今のところ何かのための時間は、使われるあてもなく細胞が置き換わっていて、気づいた時には同じ形をした別物になっている。


やっぱりこの前買ったセーターは私にやさしい。着替えるのが少し楽しみになる。
腕を通すと一瞬ひやっとして、すぐに自分の皮膚の一部になる。今の所ネイビーよりもベージュの方が相性がいいみたい。


夏ごろから髪を伸ばしている。
やっと1つにまとめられる長さになって、でもあと20cmぐらい伸ばしたい。肩まで届いたらパーマをかけようと思っている。

私の髪は後頭部の下の方の癖が強くて、おろそうとするとアイロンを使ったり日中も気になったり、小さな雑音が多くなる。

パーマは縮毛矯正と違って正解がなさそうなのが良い。
髪の毛が一糸乱れず整列するのは不自然だし、息苦しい。
ざくっと低い位置でまとめて大きめのピアスをつけたい。最近アクセサリーを自分の一部にすることに興味がある。


この前SNSのフォロワーさんから「本を読まないのが不思議だった。きっかけができて読めるようになったというエピソードは納得感があった」とコメントをもらった。

私はこれまで人や空気を本のように呼んでいたんだと思う。今読んでいる「取材・執筆・推敲 書く人の教科書」という本の中で「ライターは本のように世界を読むもの」というようなことが書かれていて、ああそういうことか、と手を打った。

どんな切り口で世の中を見るか、その角度を学ぶことが自分にとっての勉強なんだと思う。そこからはズブズブと冒険モードに入るだけで、それはもう勉強でなく娯楽である。

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