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リファラルbefore after

今回は前職(医療看護系企業)でリファラル採用の制度を導入した前後に、どのような変化があったのかを書いていきたいと思います。

リファラル採用の効果と変化

効果①入社後のギャップが少ない

選考面接や入社後の定期面談を担当していた立場からお伝えすると、リファラル採用で入社された方は入社後ギャップがとても少ないです。
選考面接では入社後の厳しい部分も伝えた上で、覚悟を問いていました。
その際、紹介会社経由の方は明らかに「聞いていた話と違う」と不安そうな顔をされますが、リファラル経由の方は「そのあたりも全部○○さんから聞いています!」と全てを理解した上で面接を受けているという意思表示をしてくれます。
また入社後の定期面談でも、紹介会社経由の場合は選考面接でお伝えした厳しい部分を壁に感じているという話がよく上がりますが、リファラル経由の方はその壁を乗り越えた先の課題を見据え、目標設定をしている傾向にあります。
リファラル採用は実際に働いている友人がありのままをお伝えしているので、仕事のやりがいはもちろん課題と感じている部分や慣れるまで苦労する業務内容までも話しており、入社後ギャップが少ないというメリットがあります。

効果②現場社員にとって採用が身近になる

リファラル採用を導入するまでは「採用は人事の仕事」というのが当たり前でした。
しかしリファラル採用を導入したことで、社員全員が「仲間集めは自分たちでも出来ることなんだ」と当事者意識を持つことができたと感じています。
自分自身が一緒に働いたら楽しそうだなと思う友人を呼べることで、職場環境も良好となり双方のエンゲージメントが高まるのも事実です。

ここからは、上記2点の効果があったからこそ自社内で起こった変化についてまとめていきたいと思います。

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変化①定着率

前述の効果からも推測されたと思いますが、良し悪しを理解した上で入社するためギャップを感じることが少ないので定着率が向上しました。
実際の数字をお伝えすると1年後の定着率は紹介会社経由で65%、リファラル経由で90%程度でした。
自分の目指していること・やりたいことがこの会社で出来ると分かった状態で入社するため、入社後活躍するまでの期間も短い印象です。

変化②採用比率

「仲間集めは自分たちでも出来ること」と社員の当事者意識が高まったことでリファラル採用の文化醸成ができ、紹介会社経由での採用がほぼ100%だったところからリファラル採用比率が20%まで向上しました。

変化③コスト削減

「定着率の向上=予期せぬ退職が減り、補充のための採用が減る」「リファラル採用比率の向上=紹介会社へ支払うコストの削減」につながりコスト削減という変化もありました。
リファラル採用を導入するまでは採用計画通りに進まず、追加予算を組んでいたこともありましたが、リファラル採用で定着率の高い人材を採用できたことで計画通りに採用を進めることができました。

変化④カルチャーマッチした人材の母集団形成

再三お伝えしていることにはなりますが、良し悪しを理解し自分の目標ややりたいことが叶えられるかどうかを見極めて入社される方が多いので、カルチャーマッチした人材を採用することができます。
その影響もあり紹介会社経由では内定率50%/内定承諾率50%のところ、リファラル経由では内定率90%/内定承諾率100%と圧倒的に内定率、内定承諾率も向上しました。

変化⑤受け皿の充実

社員の当事者意識が高まったことで、求職者向けの受け皿も充実しました。
社員が対応する座談会の内容もブラッシュアップされ、頻度も月1から週1に変更されたことで入社希望者が増えましたし、オフィス見学ツアーも実施されるようになりました。
実際働いている社員と話をしていただくことで入社後のイメージもわき、入社後ギャップの減少にもつなげることができました。

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まとめ

リファラル採用を導入するかどうかを検討されるのは経営層や人事が多いと思いますので、企業目線でのbefore afterをまとめます。
しかしながらリファラル採用を実際に行うのは現場社員なので、現場社員にとっての変化も併せてまとめ本記事を終わりにしたいと思います。

企業目線でのbefore after

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現場社員目線でのbefore after

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私自身がBeforeに感じていた課題をお持ちの企業は多いと思いますので、プラスの効果や変化ばかりのリファラル採用の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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