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「まさか、私が⁉」の人に私がなる??

「悪いもので、間違いないと思います」

今、告げられているのは、私の乳癌精密検査の結果だ。

(がんです!って言葉を使わず、ずいぶん柔らかい表現を使って、伝えるんだなぁ…この先生って)

ピントはずれな思考だけが、頭をぐるぐる廻る。君はがんだよ。と言われているというのに(汗)


その出来事の約2年前、肌着の胸のあたりに、血液が出た跡が、わずかにあり、私の乳の皮膚の先が、キれた?どっか当たって外傷?

なんて、アホな事思い。そのまま放置した。その出来事の記憶は薄れていった。

その時以来の、出血が起きたのだ。前の事を、ふと思い出した。ちなみに、胸にしこりはない。まさかね…。

念には念で、調べておくかぁ(嫌だけど。めんどいけど)重い腰をあげ、病院へ。

病院で、まず、乳の分泌物を搾り取られる。それを腫瘍マーカー測定の簡易キットへ。そのまま、ひょいと診療テーブルに、キットが置かれた。

キットの結果を横目でちらりと覗き込む…

な、なんと数字が上限を、超えているではっ!!

まずい、これは、本当に、自分、まずいかもしんない。キットが本当に自分の結果か?と目を疑う。

目の前で検査したので、種も仕掛けもなく、間違いないにもかかわらずだ(爆)


しかし、その日から、次の診察、次の診察と進み、エコー、マンモグラフィー、細胞診と結果が出そろうわけだが、エコーでもマンモでも、所見がはっきりしない。細胞診1回目はクラス2、2回目はクラス3。

悪性とは、診断できない結果ばかりが並んでくる。決め手がない。

このまま、経過観察になりそうな話の流れに、なっている。

私:「先生、一番最初の、乳の分泌物の腫瘍マーカーが高いのが、私、すごく、気にかかっているんです。」自分が思った事を口にしてみる。


先:「う~ん…もしも、何か追加検査をするなら…う~ん、あと、やれることはMRIぐらいなのかなぁ~」

私:「うけますっ!(前のめり)」


しかし、そのMRI(造影)の結果が出てからは、恐ろしいまでの急展開だった。

先:「悪いもの可能性がありそうです。針生検しましょう。」

その針生検の結果が冒頭、

先:「悪いもので、間違いないと思います」

先:「非浸潤性乳がんと思います(のちに浸潤性乳がんとの診断に結果がかわる)」

私:「あの~、病気が病気なので…ほかの先生にも、もう一つ、ご意見を伺ってみたいのですが」

先:「わかりました。結果まとめておきますので、後日とりにきてください」


ここまで、起こった事実を、中心に書いてみたものの。

その間のメンタルは、ちょっと、さんさんたるものだ。

仕事をしながら、お休みをもらい、ガンかもガンかも。と思いつつ、期間を置きつつ検査検査の日々。

仕事では、いつもどおりに。

自分の場合、誰も相談らしい相談ができる人はいなかった。

ガンとわかったは、わかったで、身内への報告。

結果を報告すると、まるで自分より、身内の方が、死にそうな落胆した声で、電話で、言葉すら出ない感じ。

まぁ、そりゃそうだわな…。ほんとに、ごめんと思う(致し方ない)

自分だと、ある意味、自分の気持ちを、いかようにでも切り替えられる面もあるが、他人の気持ちは切り替えられない。

今度は、職場への報告が待っている。休暇をもらわねばならないし、

その後、治療の協力を得なければならないので、直属の自分の上の人に、まず、最低限、報告しないといけない。

だんだん精神負荷が、かかってきて、こんな肉体&精神のダブル負荷がずーっと続くとすれば、

「こりゃ、ガンじゃなくても、ガンになりそうだわぁ~」と思う。

すでにガンなんだけど(汗)


ここまでで、反省点。

2年前に出血したのに、なぜ放置してしまったんだ。自分の体の声を、ちっとも聴いてなかった。おそらく早い体のSOSだったのに、もっと、自分の体の声を聴いてあげればよかった。

自分の、ごくわずかばかりの体の異変に気づけるとするならば、それはきっと自分かもしれないのに。

良かった点。

気にかかったことは、先生に、ちゃんと言った。

遠慮せずに、しっかりと言った。

その場で、セカンドオピニオンを、とりつけて帰った。動転しながらも、最低限の冷静さを、維持したこと。

#病気 #闘病 #乳ガン  

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