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私の研究インターンシップ体験記その1・立志編

こんにちは、毎日寒すぎて布団から出られないD2の神田です。
前回投稿からもう半年くらい経っていますかねぇ。

 実は昨年11月から今年1月まで3か月間、東芝にインターンシップに行っていましたので、ブログの更新頻度が落ちていました。(ほかの人も書いてくれ~)
 インターンに行く前にいろいろと情報を集めたのですが、案外「研究インターンシップ」に関する情報は少ないなと感じていました。
 そこで、このブログを借りて皆様に「研究インターンシップ」について少しでも多く知っていただきたいと思い、記事を執筆することにしました。

 第一回は「立志編」ということで、どうして博士2年の秋から冬にかけて3か月「も」インターンに行ったのか、その動機を中心に書こうと思います。

 「動機」などと仰々しく書きましたが、実際のところ極めて単純で「別の場所で、別のこと勉強したいな~」とD1の時に思ったのがきっかけです。
 その時点でかれこれ3年近く小濱先生からビシバシ鍛えられてきたわけですが、論文も出版して、修士も取って、博士の研究テーマも決まったタイミングで研究室とは違うところで経験を積みたいなぁとふと思いました。
 そんな話をしたところ小濱先生からは断然留学をお薦めされたのですが、留学以外の方法を探すことにしました。主な理由は英語力に全く自信がなかったのと、当時(2021年)はまだコロナの関係で海外渡航も難しかったことです。それから、言われたことをそのままやるのもつまらんなぁという、ささやかな反抗心もありました。

 その時、私はアカデミア志望なので、今後のキャリアを考えると日本の企業で研究するという経験ができるのは学生時代が最後かもしれないと考え、インターンという選択肢を取ろうと思いました。
 更に僕が今お金をもらっている卓越大学院(WINGS-QSTEP)の修了要件としても「3か月インターンに行く」という要件が選べたので、そのデューティーを消化するという意味もありました。逆に、修了要件を満たすために3か月間インターンに行く必要があったということです。

 次にどのテーマで行くかを考えました。インターン先では研究しないといけないので、高校以来触ったことのない化学や生物学系のテーマは選べません。そこで今持っているスキルを整理し、何ができるか考えました。

 私の場合、まずpythonが使えました。もともとは実験結果の解析ツールとして使っていましたが、その範囲を超えて最近は物性計算までしています。なので"pythonの使用経験"が条件のテーマは選べました。
 ちなみに、最近では体感で3割くらいのテーマでpythonの使用経験が問われます。テーマによっては「必須」ですし、「経験があったほうが望ましい」というテーマも多いです。pythonを使ったことのない人にとってはミスマッチの原因になってしまうかもしれません。

 それから電気回路の知識も持っていました。ブログをご覧になっている方はよくご存じだと思いますが、弊研究室ではスーパーキャパシタを用いた新しい磁場発生装置の開発にも取り組んでいます。磁場発生の方法は電磁石と原理的に一緒なので、開発に参加すればもれなく電気回路の知識が身につきます。さらにものすごく個人的な話ですが、私が物理と出会った原体験が小学生の夏休みに自由研究で作ったラジオだったこともあって、電気・電子回路は趣味で好きでした。
 そしてできることを2つ並べてどちらを優先しようかと考えた時に、個人的な趣味+研究にもすぐフィードバックできそうな電気関係のテーマでインターン先を絞り込みました。(ちなみにインターン先の東芝でもpythonスキルが大活躍だったことは付け加えておきます)

今回は(書き疲れたので)ここまでにします。
次回は「実践編」(仮称)ということで、実際にインターンに行くまで&現地での様子を書こうと思います。
気が向いたら更新します(いつ?)。
それではまた~

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