不穏破壊6
「不穏破壊」とは、雑記シリーズの名称である。周囲でちょっと落ち込むことがあった時、気を紛らわせるためにパーッと書いて公開するものだ。
夏バテの気配があり、普段アウトドア派のわたしも家にこもることが多くなってきた。そのせいかいつもよりテンションが低いので、この記事の文字数がやや少なめなことをお許しいただきたい。
傘
雨の日はかったるい。
傘を差しても濡れるからだ。
傘は長い時間をかけ進化してきた。素材も紙からビニールへ変わり、折りたためるようになり、軽くなり、持ち運べるようになり……時代の流れとともにどんどん扱いやすく便利になっている。
でもそれはそれとして、これまでに傘の性能そのものが向上したことってあっただろうか。
傘の防御範囲ってめっちゃ狭いよね。ある程度濡れることを防ぐことは可能なのだけど、気休めにしかならない。梅雨の日にちょっと外に出たら、上半身はともかく下半身は濡れてしまう。
例えば傘の棒をまっすぐ天に向けて立てた場合、それは自分の真上から降りてくる雨粒しか防いでくれない。うっかり強い風が吹きつけたとき、斜め前とかから飛んでくる雨粒をガードしきることはできないのだ。
わたしは中学生くらいの頃、本気で悩んだことがある。
「天蓋式の傘には1500年ほどの歴史があると聞くのに、どうしてその間に傘の形そのものは一切進化しなかったのだろう?」
「傘のように持ち運びが可能で、もっと効率よく雨を防げるツールが生み出されないのはなぜか?」と。
理由は簡単だった。
誰も思いつかなかったからだ。
傘以上に良い簡単に持ち運べて雨を防げるアイデアを思いつくことは、わたしにはできなかった。
当時はワンタッチで全身を覆うモビルスーツみたいなのを作ればいいのでは?と考えたのだが、そのサイズの機構が持ち運べるとは思えないし、着脱の時に濡れることを避けられない気がしたので却下した。(そもそもそういう用途の雨具として合羽が存在するわけだし……)
おそらくこの1500年の間にも多くの人々が同じことを考え、アイデアを思いついては試作してきたことだろう。それでもいまだにあの形の傘がポピュラーに使われている時点で、いろいろ察するべきだったのだと思う。
かったるい雨の日は、濡れたくないなら家に閉じこもっているべきだ。
告知
UTAUオンリー同人イベント「UTAって創る君の声」の開催まで3ヶ月を切っている。
前回リアル開催されたUTAUオンリーは2019年。つまりこのイベントはコロナ禍以降初、なんと5年ぶりのUTAUオンリーとなる。
一応その間にもオンラインイベントが何度かあったのだが、UTAU界隈の民がリアルでの同人イベントに飢えていたのは間違いない。
また道標キロさんの出現を発端とするUTAU音源収録ブームで界隈民が爆増したこともあり、70あったサークルスペースは即完売だったそうだ。
UTAU界隈、思っていたよりでかいかも。
かくいうわたしもサークル参加を予定している。
一般参加や売り子としての協力は何度か経験しているが、そういえばリアルイベントへのサークル参加は初めての経験だ。
微塵のやる気も感じさせないサークルカットだが、これでも気持ちの面だけで言えばかなり気合が入っているほうだと思う。本の企画自体は3月から始動しているし、原稿も現時点で8割くらい仕上がっている。
初めてのサークル参加なので、何を用意すればいいのかあまりわかっていない。
頒布物(今回は本)を用意すればいいのはわかっているものの、設営に必要なものがいろいろ必要になるみたいで今から頭が痛い。搬入や搬出にもいろいろ手続きがあるだろうし、過去の事例をテキストで追っているだけでは理解するのが難しく悩みどころになっている。
今はXやnoteをパトロールし、「同人イベント初参加のあなたへ!」みたいなテキストを血眼になって探している。気持ちとは裏腹に、まだスタートラインにも立てていないような感じがあってもどかしい。
本づくりに協力してくださる方がすでにたくさんいる。
その人たちの期待に恥じぬよう、自分に出来る限り最上のものが作れるよう努めたい。
音楽
去る7月7日、リッジレーサーナイト2024に行ってきた。
超楽しかった!
会場となる渋谷WOMB LIVEには人がわんさかいて、途中何度か「みんなで楽しめるようにもっと前に詰めてね」というお知らせが挟まれるほどの盛況ぶり。
開演前にはシリーズおなじみのキャラクター・永瀬麗子さんがDJとして登場し、入場した瞬間からボルテージが高かったことに驚いた。
……実はわたしはリッジレーサーについてめちゃくちゃ詳しいというわけではない。強いて言うならゲーセンでレイブレーサーをほんの少しやったことがあり、コンシューマーでリリースされたソフトのSteam移植を心待ちにしているくらいだ(とくにR4の移植楽しみにしてます!)。
じゃあなんでこのイベントに行ったかというと、それはほかならぬリッジレーサーちゃんのおかげだ。
エラーゲームリセットという作品に登場するリッジレーサーの擬人化キャラ・リッジレーサーちゃんは、とにかく音楽を愛する子だった。
爆音で音楽を流し、バンダイナムコのサーバーからレアな曲のデータをこっそり引っ張り出し、すべてに疲れ果ててしまった後でも黙々と音楽を作っている。
正真正銘のレースゲームから生まれてきたにもかかわらず、「実は音ゲーなのでは?」と感じてしまうほどに音楽が大好きなリッジレーサーちゃん。
そんなキャラクターを生み出したゲームがクラブイベントをやるというなら、もう行くしかないじゃない!
イベント会場で向き合った音たちは、「そりゃあリッジちゃんみたいな子ができるわな」と納得がいくくらいかっこいい曲ばかりだった。
普段ゲーセンやおうちで聴いているあの曲が、爆音で響き渡るあの空間。その感動をみんなで共有する感覚! めちゃくちゃ楽しかった!
リッジちゃん、バンナムさん、そしてリッジレーサー、ありがとう!
……そうそう、秋Pも。誘ってくださり本当にありがとうございました。
現場でガチ泣きしてた件については、リッジサウンドの素晴らしさとともに末代まで語り継ごうと思います。
結び
最近やっと自分のみなりに興味が出てきた。
お金がないのでユニクロで新しいのを買うのがやっとではあるのだが、人並みの装いができるよう考えてやりくりするのは楽しい。
この夏は結構いろいろな服を着る予定がある(と思う)。友人の結婚式にはスーツを着ていくし、夏のどこかでゆかたを着たい気持ちもある。
……とここまで考えて、ネクタイや帯の結び方をいまいち思い出せないことに気が付いた。
服を着るにあたって時折発生する「結ぶ」という行為は、結構特殊だ。
ネクタイのなんとやらノットという結び方はネクタイを結ぶときにしかやらないし、帯を結ぶときのなんとかという結び方も帯を結ぶときにしかやらない気がする。
日常的にネクタイを結んでいる営業マンさんならば、きっと呼吸するかのごとく自然にネクタイを結べるのだろう。でもわたしは式典の時くらいにしかネクタイをしないから、YouTubeで結び方指南の動画を確認しながらでないと自信をもって結べない。
とくに斜め上視点の動画は重宝している。
ゆかたについても同様だ。
普段から和装をたしなんでいる人からすれば当たり前のように着られるのかもしれないけど、わたしはそうではない。だから同じように斜め上視点のハウツー動画を観たりして「思い出す」過程が必要になる。
帯状のものを結ぶ方法にはさまざまなバリエーションがある。おそらくその結び方は、その場所での価値観とか伝統とか利便性とかによってさまざまに生まれたものなんだと思う。
一律にリボン結びで済ませてしまうとなんだかしっくりこないのは、きっとそれが物事の背景事情を無視した行為だからにほかならないだろう。
まあ、わたしはネクタイや帯が全然結べないわけではない。
特にゆかたの貝の口結びについてはかなり自信がある……否、自信があった。この写真の結び方など、初心者にしてはかなり良い出来なのではないか。
でも思い出せない! これどうやって結んでたんだっけ!
しょうがないので、動画を観ながら次の予定に間に合わせたいと思う。次ゆかたで会う予定がある皆さん、貝の口の美しさでは誰にも負けないつもりなので対よろです。
では、今日はこれで。
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