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【コラム】私たちはJ2の頂を目指す

宮崎キャンプが始まり、選手たちが元気にボールを追いかけるすがたをSNSやYouTubeチャンネルでお見受けできるようになりました。ここからどんなチームになるんだろう?どんなスカッドでどんなプレーを見せてくれるんだろう?と、在岡山ファジアーノサポーター・ならびに全国のサポーター同志諸賢たちの期待は膨らむ一方です。

選手にとっては、例年になく熾烈な出場機会争いとなることは間違いないでしょう。皆さん怪我に気を付けて、最後まで元気で、大アピールを見せていってほしいと思います。やればできる!

われらの地元・岡山では、今季もクラブによるポスターローラー作戦の実施が発表されました。

注目のポスターデザインについては、今季も超バリバリkakkoii-designになっていますが、なかでもインパクトを残してやまないのはこちらのフレーズでしょう。

「狙うは、ただひとつ」
J2の頂へ

J2の頂とは、言い換えるとJ2のてっぺんのこと。すなわち、J2優勝のことを指しています。そして、ファジアーノ岡山はたったひとつ、そのJ2優勝を狙っていきますよ!!と謳っているのです。

非常にスケールの大きなコピーであると思う人もいるかも知れません。しかしこれは、ポスターに掲げるための単なるキャッチコピーではなく、2023年のファジアーノ岡山がガチで達成を目指す目標そのものであると考えます。

年始の新体制発表会。その冒頭で僕たちのファジアーノ岡山・北川真也社長は、今季の目標についてサラリと、しかしながらハッキリと申されておりました。

あの悔しさを、1年でも早く解消するために今シーズン、もう一度勝負をかけて参ります。
よって、今年の目標は、J1昇格、そして、J2優勝です。必ずや、J2の頂に立って、シーズン終了後、皆さんと喜び合いたいと思います。
【ファジアーノ岡山】2023 新体制発表会見 より

資料にビシッと書いてあるわけではありませんが、「目標・J2優勝」とここで確実に宣言されております。

さらに今後数年間のビジョンについても、

  • 2024年:J1昇格初年度

  • 2025年〜:J1定着

と、これはスライド資料にハッキリ示されていますが、2023年にJ1昇格を果たす前提でのビジョンとなっているわけです。

思い起こすこと1年前、2022年の新体制説明会において、北川社長は「ファジアーノのような市民クラブが、J1を目指せるチャンスはもう残り少なくなっている」と述べられました。それを鑑みた上で、2022年も猛烈な決意を持ち、勝負をかけた1年でした。惜しいところまでは行きましたが、結果は目標(J1昇格)未達成。激しい昇格争いに敗れたあとで、「来年もこんな風にシーズンを戦えるのだろうか?」と憂いを覚えた方は少なくないと思います。

しかしながらクラブは、チャレンジの継続ができる環境を守りました。主力選手の大多数を残し(「岡山に残ってもう一度チャレンジしたい」と言ってくれた胸熱な選手も多かったとのこと)、的確な戦力拡充を敢行し、2022年に勝るとも劣らぬ、充実した戦力の確保に成功しました。

昨年プレーした選手たちが積み上げてきたもの。残った選手たちが体感している「あの秋の悔しさ」。惜しくもクラブを去った仲間たちの想い。新しく仲間になった・戻ってきてくれた選手たちの熱意。そういったものを、1試合1試合心おきなくぶつけることができるシーズンとするために、クラブは最高の準備を整えたと感じています。

前述のビジョンを実現するのであれば、当然ながら2023年にJ1昇格を果たすのがマストとなります。今季も未達となれば、誰かが何らかの形で責任を取るかも知れません。個人的には、今季のクラブの姿勢として、それぐらいの覚悟があるように見受けられます。

もっとも、クラブからは「達成できなかったらどうしよう」という憂いなどは感じません。それよりも感じるのは「絶対に達成するんだ」という強い意志です。クラブは2023年、ふたたび大勝負を懸けんとしています。

「J2の頂へ」

このフレーズは今季のファジアーノ岡山が見据える目標そのものであり、このフレーズが選ばれたことについては「さもありなん!」ということができるでしょう。筆者はこれを見て「あぁやはり今季はJ2優勝を目指すんだ」と、改めて思った次第です。

当然、達成できるかどうかはわかりません。100%の確率で達成できる方法などはありません。ですが、途方もない目標だって目指さなければ達成することはできません。私たちにできることは、地道に確率を上げる努力を続けることだけです。

岡山には昨今、すばらしい前例が作られています。そのひとつが、岡山学芸館高校サッカー部の全国制覇です。彼らだって、ふだんは脚光を浴びることはなくても、陰日向で努力を続けていたはずです。その努力が最後、皆をあっと驚かせる大成果につながりました。

私たちも同じであると思います。はじめのうち、小さな共鳴に過ぎないかも知れないけど、地道に響かせ続けることがやがて、大きな共鳴を生み出すことにつながると思います。毎試合、その時を信じて手拍子を、できるなら声援を送りたいと思います。

ことしは「J2の頂」を目指す戦いです。開幕まではあと1ヶ月足らずです。

ホーム開幕戦は第2節。シーズン開幕(第1節)は2/18、アウェーでの磐田戦です。(画像引用:ファジアーノ岡山公式HP)

(了)

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