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YKJUN18|作品感想

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作品を観て・読んで、「ここ好き」と思ったこととか、「ここ不満」 と思ったこととか。  ★5=期待以上 ★4=満足 ★3=好し悪し半々 ★2=不満が大きい ★1=不満しかない
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#マーベル

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』感想

お気に入り度:★★★★・ 4 / 5  サム・ライミ監督の「スパイダーマン三部作」やマーク・ウェブ監督の「アメイジング・スパイダーマン二部作」とはまた異なった、新しいスパイダーマンの物語を紡いできたMCUの「ホーム三部作」の完結編。今作では魔法とマルチバースという要素を取り入れ、歴代実写スパイダーマン映画とのクロスオーバーまでをも果たした。 正直なところ、ホーム三部作としては前作『ファー・フロム・ホーム』の方が、少年ヒーローやマルチバース等の似た要素を持つスパイダーマン映

『シャン・チー/テン・リングスの伝説』感想

お気に入り度:★★★★★ 5 / 5  MCUの中で、いや、アメコミヒーロー映画の中で特に面白かった! カンフー映画とスーパーヒーロー映画を合わせたアクションとともに、熱くて泣ける物語が紡がれていく。ディズニーのファンタジーアニメーション作品を思わせるところもある。 どの登場人物も等身大の魅力に溢れていて好かったが、中でもヒロインのケイティがセックスシンボルではなくあくまでも主人公の友達キャラで、すごく好かった。「明るいが自己評価が低い」という性格も相まって、自分の友達で

MARVEL ディフェンダーズ系作品 各ファイナル・シーズン 短文感想

MARVELのクライム系スーパーヒーローのテレビシリーズでアベンジャーズな展開をするも、残念ながら一斉打ち切りとなったディフェンダーズ系作品の各ファイナル・シーズンの手短な感想。 『ルーク・ケイジ〈シーズン2〉』感想お気に入り度:★★★★・ 4 / 5  地面を這って生きるしかない者たちの物語だ。誰もがハッピーエンドを迎えられない。鋼鉄の男たる主人公のルークケイジですら例外ではない。キャラクターも劇伴も力強いのに世界観は刹那的。シーズン1より断然好き。 『アイアン・フィ

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』感想

お気に入り度:★★★★★ 5 / 5  ヨーロッパ巡りでラブコメしつつ、アイアンマンの意志を継ぐ者として人々を守るために戦う――なんともMCUスパイダーマンらしい物語なのに、MCU全体でも見たことのない新しい物語だ! 脚本・映像ともに、MCUのこれまでのスパイダーマンの物語の中で断トツの面白さだった。 ニヤゲラなラブコメと、迫力満点で気持ちの良いアクションと、アイアンマンの意志を継ぐという熱いドラマと、目に楽しいヨーロッパ巡りで、ずっと楽しませてくれる。奇しくも同じ年に公

『アベンジャーズ/エンドゲーム』感想

お気に入り度:★★・・・ 2 / 5  過去11年にわたり物語を紡いできたMCU。今作は『エンドゲーム』という題名通りに、MCUの中心的作品である『アベンジャーズ』シリーズの一旦の完結作として、最初期のアベンジャーのアイアンマン、キャプテン・アメリカ、ブラック・ウィドウらの最後の戦いを描く。 自分はアベンジャーズの中で、アイアンマンことトニー・スタークが一番好きだ。単純にアーマーが格好良いのもあるが、自らの過去を悔いて、人々の未来の為に戦う姿が好きだ。彼がペッパーと結婚し

『パニッシャー〈シーズン1〉』感想

お気に入り度:★★★★・ 4 / 5  帰還兵の悲劇に焦点を合わせている本作は、「帰る場所」が物語の主要なテーマだ。帰る場所の無い者、帰れない者、他人を犠牲に自分の居場所をつくった者……登場人物を対比することで、それぞれの人物像を掘り下げる。パニッシャーと彼と手を組むマイクロの相棒劇が特に良かった。 本筋とは別に用意された、アメリカで社会問題となっている銃規制を扱ったエピソードも印象に残る。銃規制問題については、『パニッシャー』と同じくクライムファイター系のヒーロードラマ

『ジェシカ・ジョーンズ〈シーズン2〉』感想

お気に入り度:★★★★★ 5 / 5  スーパーヒーローの物語は、個性的なヒーローと個性的なヴィランが戦うのが定型だ。『ジェシカ・ジョーンズ』は主人公が無愛想で短気でヒーローらしくないところが魅力なのだが、物語の方はシーズン1では結局「ヒーローvsヴィラン」の定型になっていた。しかし、シーズン2はそうではなかった。何故なら、“ヴィラン”がいないのだ。 人間は時に、怒りや正義感などの感情に支配される。その際の行動が思わぬ事態を招く事がある。本作では、そういった事が淡々と描か

『アントマン&ワスプ』感想

お気に入り度:★★★★・ 4 / 5  『アントマン&ワスプ』という題名通りに、今作ではホープことワスプがヒロインではなく主人公というべき存在感を放っている。地球蟻人を食う勢いの活躍っぷりは、MCU初の覆面の女性ヒーローとして幸先が良い。 映像面は、アントマン自身の拡縮アクションはアントマン第一作と比べると控えめながらも、「拡縮する車のカーチェイス」「巨大蟻軍団」「量子世界」など新しい拡縮特撮が盛り沢山でとても楽しめた。勢力に分かれて何かしらの装置や道具を奪い合う物語は数

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』 感想

お気に入り度:★★★★・ 4 / 5  アメリカの映画産業でシェアード・ユニバース形式のフランチャイズが流行する火付け役となった「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」の10周年作。それだけあって、衝撃的な作品だった。MCUの10年の重みと、MCUを10年間追ってきた甲斐を、十分すぎるほどに感じられた。 正直、最近のMCUの展開には不満があった。けれど、そんな不満も『インフィニティー・ウォー』を観たら吹き飛んだ。次々と石を集めていくサノスの姿には「宇宙の果てでニ