見出し画像

【講演ログ】コワーキングフォーラム関西2022in神戸「コワーキングの本質と起業家・挑戦者が生まれるエコシステム」vol.1

本記事は、2022年10月14日に神戸で実施されましたコワーキングフォーラム関西2022in神戸の第一部「コワーキングの本質と起業家・挑戦者が生まれるエコシステム」の内容を記録したものです。
コワーキングに関心のある人が"Cowork”するにあたり参考になれば幸いです。大体の内容を記録していますが、全てを完全に網羅・再現しているわけではありません。

コワーキングフォーラム関西2022in神戸

第1部「コワーキングの本質と起業家・挑戦者が生まれるエコシステム」
コワーキングの価値と起業家が生まれるエコシステムについて、コワーキング第一人者の伊藤 富雄 氏、コワーキング事業に「保育園」「ホテル」「教育」「駅」を掛け合わせる事業モデルを実装し、ワークライフデザインの設計や活躍促進と、教育コンテンツ開発、地域活性に注力する西山 志保里氏、神戸市の取り組みから紐解く
 - 伊藤 富雄 氏(カフーツ/コワーキング協同組合代表理事)
 - 織田 尭氏(神戸市イノベーション専門官)
 - 西山 志保里氏(株式会社078 代表取締役/阪急御影078保育園 園長)
モデレーター:森澤 友和氏(The DECK株式会社)

申込サイトより

森澤(以下敬称略)
よろしくお願いします。今回コワーキングの本質と挑戦者が生まれるエコシステムというテーマを設けておりまして、この辺りですね一家言、二家言、10家言くらいあるたくさんの経験をお持ちの皆さんにご登壇いただいております。

そんなセッションを進める私は The DECK という場所を堺筋本町で運営しているという立場と今回の主催の1団体でもあります関西 Beyond The community の代表も務めさせていただいております。

今回神戸を三都物語の二番目にさせていただくというのは個人的にもすごく意義深くて、僕自身も神戸でキャリアの中で外資系の製薬会社っていうのがあるんですけども、まさしく三宮で四年間大阪から通って仕事をしていたという背景がありますのでとても楽しみにしています。
まずは伊藤さんからどうぞよろしくお願いいたします。

伊藤 富雄 氏(カフーツ/コワーキング協同組合代表理事)

伊藤(以下敬称略)
どうもこんにちは。今日のこの持ち時間は10分ですスライド40枚もあります。1枚15秒で行きますんでついてきてください。僕は本質と言うか一般教養編をお話ししますんで。さっきご紹介いただいた2010年にカフーツっていう JR 神戸駅のところの小さい小さいコワーキングを開始しまして翌11年にコワーキングフォーラム関西の神戸やっています。

2010年に日本初のコワーキングスペースを立ち上げた伊藤氏

貿易センタービルの最上階にまだKIITO(キイト)があった時に神戸市さんの方に言って貸してもらえまして140人来ました。びっくりしました。この時の生配信されていたのが昨日発掘されましたんでまさに昨日その当時フロアマネージャーやってた人からえらいもん見つけたと連絡あって、送ってもらって昨夜3時半までかかって YouTube にあげましたのでよかったらコワーキングフォーラム関西2011で検索してもらったら出てくると思います。ただし6時間ありますからね。

翌年12年にコワーキング協同組合作ってコワーキングマガジン創刊。
創刊というておりますが1号しか出ておりません(笑)。なのにまだ Amazon にありますから買ってください。

コワーキングツアーを16年から始めまして全国各地のコワーキングスペースをぐるぐる回っております。 Beyond the Coworking これからのコワーキングを考えようとか、そのマガジンの延長線上で コワーキングプレスというウェブページを開いています。

ローカル都市のコワーキングスペースの記事を地元のライターさんに書いてもらってますみたいなことをやってまして一応ポータルサイト作ったんで見ていただきまして。

ちょっと宣伝しておくとコワーキングマネージャーさんを養成したいと思いましてオンラインの講座を今度始めることになってます。

ここから本論入ります。おさらいしときたいんですけどコワーキングって何かと言うと個別に仕事を持っている人たちの働く場所をひとつ同じくしてコミュニケーションを図れるところ、コミュニケーションを図れるようにお互いの情報、知見を共有して時には協働パートナーとして寄与貢献し合う概念、およびその施設の事をコワークと言います。
もしくはその施設の事をコワーキングスペースと言います。

コワーキングの定義

で、コーキングという言葉を作って始めたのはこの人です(Brad Neuberg氏)。2005年の8月9日この日が今インターナショナルコワーキングデイとなってまして毎年この日に世界中のコワーキングスペースがイベントやります。

Coworkingという言葉は2005年に初めて生まれた

Brad Neubergさんはサンフランシスコのエンジニアなんですけれども一人で仕事してて煮詰まっちゃって友達集めて一緒に仕事しないかと呼びかけたのがコワーキングです。

元になる源流は1990年代からアメリカヨーロッパであるんですけれども ハイフンなしのcoworkingという単語を作ったのはこの人ですハイフンがあるほう(Co-working)は同じ会社の同僚という意味です。Co-worker。
辞典にも載ってます正式な英単語になってますけど、海外のジャーナリストでも未だに間違ってハイフンつけて書く人がいます。

2024年のコワーキングスペース数は4万カ所以上に

2年前のデータなんですけどもパンデミックの間でも実は世界中のコワーキングスペース増えてます。ものすごい勢いで増えてます。なくなっちゃったところもあるんですけど、なくなっちゃったところを買収してどんどん店舗を増やしていってるところもあります。2024年には4万を超えると。

今日申し上げたいことは三つあります。

一つはコワーキングの5大価値。順不同でざっと説明しておくと必要な時に必要な人必ず繋がるという環境です。

コワーキングの5大価値

こういう仕事手伝ってくれる人いないかなとかこういう仕事やりたいんだけど誰かいないかなとか仕事仲間が見つかる見つかるとシェアするオープンネスっていうのは、知ってるものを教えてあげるあるいは手を貸してあげる。要するにさっき言った寄与貢献ですよね。ヘルプしあうっていうのは coworking の基本概念です。

そうするとコラボレーションできますでしょう。2人3人5人小さなコラボレーションができていてこれ別にビジネスに限りません。社会活動でもいいしこういう活動をやっていくとコミュニティになっていく。

このローカルのコミュニティが回りだすと経済効果を生み出すわけです。そうすると地元のローカルの町はサステナビリティ、存続しやすくなるということです。
日本は全国で一部の県を除いてどんどん人口減ってますでしょ。だけどそういうコラボが起こりコミュニティを作ることで生きながらえることができるっていう事なんでそのためのベースとしてコワーキングスペースは非常に重要な役割を担っているんですね。

なのでややもするとパソコン持ってきてヘッドホンして誰とも口きかずにフリードリンク飲んでパチパチやって黙って帰っていくっていうイメージのコワーキングもどっかあるらしいんですけども、
そうじゃなくって地域の課題もしくはその人の課題みたいな目的を持ち込んだ時にそれに誰かがコミットすることで解決したり叶えたりする場所つまりコミュニティなんです。
コワーキングとは作業場ではありません。コミュニティなんです。

コワーキングとはコミュニティである

16年から始めた日本中を回るコワーキングツアーで各地のコワーキングスペースを回ってて気づいたことがあります。

作業場ではないどころかいろんなテーマを持った人たちがそこにやってくるんですね。仕事はもちろんですけど学びや育児であったり、あるいは最近で言うとワーケーション周りのリモートワークであったり色んな課題とか目的とか行動様式を持った人たちがやってくるのがコワーキングスペースです。

ちょっとざっと紹介するとまずは、小倉の秘密基地の事例。

小倉市にある創業塾が盛んなコワーキングスペース秘密基地

ここは創業塾が非常に盛んです。 聞いたところによると延べ1万人ぐらいが受講してて会社50社ぐらいつくっています。

それからこれは沖縄コザ市でスタートアップ・ラボ・ラグーン沖縄という、商店街にあるんですけど。

起業家育成に注力する沖縄のコワーキング、Startup Lab Lagoon Okinawa

商店街がちょっと寂れちゃったんですね、これを盛り上げようということでスタートアップ商店街と名付けて沖縄県内ではなくて県外はおろか海外からもエンジニアを呼び寄せて、スタートアップ起業家を育成するということをやっています。
ここ3、4年の間にすでに200人以上起業家を作ってます。

それから今ないんですけどね、東北公益文科大学の中のコワーキングスペース。学生はおろか教授や地元の会社員とか農家の方が集まって来るんです。
これ今ね名前変えて市役所が主体運営になってます。

大学内にあったUNDERBARの思想は、現在は酒田産業会館にあるサンロクに引き継がれている

それからこれは僕の長年の友達一軒家の中にあるコワーキングスペースです。ここで子供さん向けのプログラミング教室もう300回くらいやってます。
日本のCoder Dojoの草分けです。子供に対する教育ね。

住宅街の中にあるコワーキング、Hanare ひばりヶ丘

これはものづくりのですね。ものづくりの施設もありエンジニアもあり設備もあると。

大阪のものづくりFabスペースもあるコワーキング、The DECK

それからここ面白いのが川崎市のBOILてとこはダンススタジオなんです。
完全防音の。川崎市は日本のブレイクダンスの聖地らしいんですよ。

神奈川県にあるリノベーション複合施設、BOIL

僕知らなかったんですけどね、ここから世界チャンピオンが出てて。だったら町の若い人たちにここでダンス覚えてもらおうと。

合わせてシェアキッチン、それからキッチンカーもきてます。ビールのブルワリーも始めました。ありとあらゆる要素が絡んでてそこにコワーキングスペースもあるんですよね。

これは子供さん連れてお母さんが仕事できるコワーキングスペースだったんですけども、実はお母さん方が社員になってます。株式会社になってます 。

長野県上田市のはたらクリエイトはコワーキングからオフィスになった

それからこれは兵庫県の佐用ですね、宿泊できます。それから学びがあってみたいな。

兵庫県佐用郡佐用町にある泊まれるコワーキング、コバコWork&Camp

さっきの 小倉の秘密基地はコロナでやってませんでしたけどフードフェスティバルやって三日間35000人集めてます。
そんな事務局がコワーキングの中にあるんです。

来週行く長野は農業関係やってまして、竹林問題で堆肥を作ったりついにはコミュニティ農園を始めて田んぼまであってつい先週から稲刈りおわって収穫をしてます。これ東京から来られた方が土いじりをやりたいということから始まったんですけども、地元の農家の承継者いないということからじゃあ一緒にやろうと。来週この20日21日佐久でこういうイベントがあるのでもしよかったら地域複業人材のことをテーマにやってますんで検索してもらって行ってもらったらいいと思います。

なのでいろんな人の目的の関わりしろを作るのがコワーキングなんです。
人を繋ぐとか人と人を繋ぐとかで課題や目的を共有するとビジネスが立ち上がるでしょう。
そうすると地元が活性化するということです。なのでこれ全部実はビジネスに直結するテーマを内在しているんです。

コワーキングとは関わり代を作るところである

ここから今日一番言いたかったんです。
ビジネスは何をやるかというよりも誰とやるかが大事なんですね。誰と組むかと。これ実際そうですよね。思い出したんですよ。

nanaっていうスマホアプリご存知ですか?

スマホでつながる音楽コラボアプリ nana

音楽を聴くスマホで自分で鼻歌を歌ったのがアップするとそれにドラムをつけたりギターつけたりあるいはコーラスつけたり要するにコラボできるっていうスマホアプリなんです。

これ発案された方、神戸の方です。今東京にいらっしゃいますけど実は2011年古い話ですけど7月9日さっきのフォーラムから遡ること5か月前にウチでイベントやったんですよ。何かやりたいことあったら発表しようとこの方そのスマホアプリのアイデアを話されたことを、当時Ustream 生配信してたんですよ。
誰が見てるかわからないけど、そしたらですねこのかた翌々週から東京行った時に君こないだ出てたねと指さしたんですよ。はい僕ですと。

何しに来たのとデザイナーとかエンジニアとかいないかなと思って東京来たんですと言ったら指差した人がここにいるやんと指差したんですよね。結局その指さされた方含めて東京のメンバーを入れて確か4人だったと思いますけど起業されたんです。2012年つまり10年経ったんです。
これ10年経ってこのサービス利用してる人1000万人超えてます。
国内はおろか海外にもたくさんユーザーがいます。

森澤
はい伊藤さんありがとうございます。まさしくこの挑戦者を生み出すコミュニティというストーリーをお伝えいただいてですね残念ながら時間が来てしまいました。
伊藤さんありがとうございました。
では続きまして株式会社078西山さん宜しくお願い致します。

西山 志保里氏(株式会社078 代表取締役/阪急御影078保育園 園長)

西山(以下敬称略)
初めまして078西山と申します。私も伊藤さんと同じような道を辿るのかなということで実は50枚近くあるので1枚10秒くらいで頑張ってやっていきたいと思います。

皆さんのお手元に配っている活動概要に沿ってお話をしていきます。
企業理念についてはですね、実は10年目に入るコワーキングスペースです。

私がやりだした頃にはまだ 20箇所ぐらいの時に始めさせて頂いて、伊藤さんのコワーキングスペース協同組合とか記者会見とかを見に行った記憶もあります。
というところで一生懸命検討していきながらコワーキングが始まって1年目くらいからここのビルから山側の景色が見えると思うんですけど鉛筆がキュンと立っているような高い高層ビルがあると思うんですけど、そこの場所ですね。

西山氏の運営するコワーキング、plug078は新神戸駅直結ANAクラウンプラザホテル神戸4階にある

私がやっているコワーキングスペースはホテルロビーをコワーキングスペースにしており、実は客室をオフィスにというような取り組みをしております。

今現在そうなんですけどその前に行くストーリーみたいなものをコワーキングスペースどういうことをやってどういう風に成長してきたのかなというこの10年を見ていただきたいなと思います。

今うつしているのが伊藤さんのコワーキング曼荼羅。

カフーツ伊藤氏作成のコワーキング曼陀羅

私これ大好きでコワーキングって本当にこうだなと思う。
実は私が今からお話しする内容はウチのスペースほぼこのコンテンツ入ってますよと。どれかなと思って見ていただけたらなと思います。

まだ 2013年2月に職場貸しますくらいのコンセプトから始まっているんですけども、お金がないものだから自分でデスクから何から仲間達と作っていったというのが最初です。

みんな夜なべをしているのでその場で寝ながら場を作っていくということをやってきました。
新しいワークスタイルで未来を開くというのは大企業でもなくアメーバ式にスピードをもってコミットして言って対応するっていうのが将来的な社会を回す仕組みになるんじゃないかとというところで真ん中にいるのが渋沢栄一さんの親戚にあたる渋澤健さんという方で、経営塾から始まったのがプラグ078。

みんなでプラグインして付加価値をどんどん付けて行こうと言う想いで名前を付けさせて頂いています。
ということで街とビジネスをクリエイトするプラグ078は地域経済の元気を願いこの力を集結するプラットフォームになりますこういう想いで2013年、半年くらいかけて準備を始めました。

それがですね神戸のハンター坂を使わせて頂いてやらせていただいたんですけれども、元々スタジオみたいなものを作っていました多様な方が多様なコンテンツ 持ってくればいいなと思っていたので単なるワークスペースというよりも文化教室みたいな感じになるかもしれないんですけれども、
いろんなプロフェッショナルが集まって来る場所としてやらせていただきました。
3階はですねBAR078というものをやって飲みながらビジネスって広がるよねって、心を開いて話すと色んな事が繋がるんじゃないかなと場という形もやらせて頂いています。
そこはネザーランズセンターというオランダ大使館があった場所の空きスペースでした。とても豪華なしつらえで結婚式などもやらせていただいたりですとかそこで食事を作りながらバーだけではなくこの場所を作ったんですけれど、実は半年で移転することになっています。

7月に会社を作ってこの場所をオープンてなったんですけども2月に ANA クラウンプラザホテルのこの場所に移転しています。
なぜですかって言うと実はその場所が不動産の関係で。自分たちで設置してブロックも積んでカウンター作ってその場を作ったものを半年で全部壊して自分たちで運んでその場所に移転するということがありました。

そこで行った場所というのが皆様もよくご存知だと思うんですけれども新幹線の降りてすぐ2分ほどのところ新神戸駅の玄関口なんですけども、もともとダイエーさんがあったところで、ここは実は地域の社会課題じゃないかな私は思っているんですけど山があって海が見えて神戸市も全て見渡せる場所にありますのでこの町をどうしようということをその場で考えていけるような場所にしていきたいと思います。

そこでせっかくやるんだから自分達はそのマイナスをプラスに変えるって言う事をやっていけたらどうだろうと。
しかも大企業でも行政でもなく我々地域を思う人間がそこでチャレンジして一丁目一番地から始まる。

実は住所は北野町1-1という場所なのでそこを創業の聖地にというようなことで10年前から手をあげてるんですけどもなかなか誰もこんな場所で何もしてくれない、人が集まらないというようなことをやらせていただいておりました。
この場所で2014年9月ですけれども地下一階のところでラジオ局さんとかも元々スタジオのあったスペース大きな講演会ができる場所プラス FM 局などでラジオの配信そこにお客様が来ることになっていて、個室もあってやらせていただいておりました。

そこの場所を作っていたのでみんなイベントなどを女性が結構多かったのでエステサロンみたいな形で女性の創業の支援をするというようなこともやらせて頂いております。

女性の創業も支援

コワーキングスペースがするビジネスコンテストビジコン078というのはものもやらせていただきました。40名くらいが登壇してくれたかと思います。
また地域を元気にというところで商店街の中にこういう社会起業家を応援するようなリサイクルショップみたいなものもおきました。

それが神戸グローバルケーブルゲートウェイ世界に羽ばたく、ものを寄付することによって対価を得ようというような古民家を再生すると言うな形のこともお手伝いさせて頂きました。

というところで家的なコワーキング、みんながその場所で楽しく過ごしながらビジネスを作っていくということをやらせていただいています。

またその後ですね、保育園なども作らせていただきました。

神戸市灘区の保育園・コワーキングスペース、078With-Kids

コロナになったのでこれからの時代の変化に私たちはどうしていこうと、この激動の時代を楽しむしかないなということで、ホテルが遊休スペースが多くなっていくし一緒にコラボレーションしながら何かやっていけたらどうなのというところでホテルの中で泊まる安らぐなどをやらせていただいております。

というのが今の現状でございます。ロビーフロアをワークスペースにしていただき客室で泊まったりワーケーションですね、できるようなしつらいにしております。

Co-working x Community x Hotelの取り組み

というところで保育園の仲間ですね介護士さんも入れたりですとか学校の校長先生なども入っていただいたりですね、給食を食べながらコワーキングをしていただいたり子育てをしながら働くを可能にというのをコンセプトに学童保育までもやっている。

それから会員サロンのビジネスのお手伝いということもやらせて頂いています。
ウクライナの支援の団体も発足して私が共同代表にならせて頂いてこういうサッカーイベント10月10日パントレプレナーの役割をするような形で販売をしてウクライナ支援をやらせて頂いております。

そして今度11月渋谷で300坪400人の従業員を持つ会計事務所で30の事業と50の会社に投資をしているところと組んで、神戸のエンジェル投資家を私は用意することができたというような形で、何かありましたらサポートしてくださるかなというところに来ています。

また2023年4月には 078with キッズというのをやらせていただきます。
というところでコワーキングマンダラ、だいぶコンテンツ入っていたかと思います。

森澤
西山さんありがとうございました。盛り沢山のコンテンツでしたね。
続いてバトンをお渡ししたいと思うんですが織田さんに二つお願いしたいことがありましてですね、
まずまだ会場が固い雰囲気じゃないかと思うんでほぐして頂きたいということと、お二人が使って頂いた時間を是非回収したいと思っております。

織田 尭氏(神戸市イノベーション専門官)

織田(以下敬称略)
神戸市の新産業課の織田と申します。神戸市の僧侶担当です。よろしくお願いします。
このお二方改めてすごいなと思ってまして行政としても僕は神戸市のこと話させてもらうんですけども冒頭もあったのでそこはパパッといかせてもらいましてちょっと皆さん同士この後僕が好きなワークをさせてもらいたいです。

笑いクリームって言う名前怪しすぎるんですけど、
じゃあちょっと皆さん左手出してもらっていいですか?
僕今からちょっとつけるんで皆さんも同じことしてください。ははは(笑う)
今皆さん手につけると笑ってしまうクリーム思ってます。皆さんほっぺにちょろっと付けてみてください。はははは(笑う)
皆さん笑いクリームですよ、笑ってください笑
笑ってください、次大きめにつけてみます。
わっはっは(笑)

森澤
これ大丈夫ですか(笑)

織田
大きめに取ってみてください。

森澤
一回乗ってみましょう(笑)

織田
 これいいクリームなんで保湿もできるんで手にとってください。せーので行きますよ!
わはははは(笑)
ヤバいっすよね(笑)

最後横の人とアイコンタクト取ってもらいます。後で皆さんcoworkするので、みなさんも緊張してると思うんで横の人にちっさく、実際触らずにですけど笑いクリームつけてもらっていいですか?
是非誰かに一人にはつけてみてください。
ハハハ(笑)
皆さんありがとうございました(笑)

これをしたら仲間になるだろうなと思いまして、たまにあるアイスブレイクなのでみなさん是非よかったら笑いクリーム、使い方難しいですけどぜひ使ってみてください。

これから神戸市の話しさせていただきます。
実は僕は神戸市に入ったのは去年の7月でして、それまでは CCC TSUTAYA という会社で梅田キャンパスMe Rise(ミライズ)という施設の中でスタートアップカフェというのがあるんですけど起業家さんの相談を受けたりとかイベントを企画したりしてました。

それで去年の7月にご縁あって神戸市の中で新産業課として、スタートアップだったり挑戦者の起業家さんを応援する部署に入っております。
スタートアップ起業となると行政の今日のテーマで行政とか民間の役割って何だろう思うんですよね。
改めて思うと長い間されてるお二人のような方々がいらっしゃってすごい宝だなと思っていまして、
神戸市って昔、株式会社神戸市って言われてた時期があって、山を切って島を作る、ポートアイランドと六甲アイランドを作ってるんですけど、
なんか国にがやりそうなことを行政でやると言うゴリってやってるなという感じがあるんですけど、
場合によってはそれがよく働く場合もあれば行政がやりすぎると民業が圧迫されるみたいなこともあるなと思うんです。

その中で国がスタートアップ支援をしますと言ってくれているのでやりやすくなった部分が実はあります。
国がしてくれることによって我々はレイターと言うか結構進んだスタートアップさんたちを国のプログラムにお渡しすることができるというのもあって、
逆に我々としてはもっと地場の方々と一緒に手を組んでというのをできるかなと思ったりとか、
民間の方がやるにはなかなか収益的に難しいなというようなジャンルのところもできるようになったらいいなと思っています。

これは後で色々と話が出てきそうですね。
そんな中で今日は京阪神色んなところから来て頂いて本当にありがとうございますなんですけれども、
去年神戸市がさっきの話で国がスタートアップ支援をするようになってから色々とスタイルを変えている部分があります。

今まで結構プログラムっていうベースでやっていたと思っていまして、それで認知いただいているところもあるかなーと思うんですけれども、
これからはどちらかと言うとプログラム単発というよりはインフラっぽいものをもっと作っていきたいなと思っていまして

神戸市のグローバルメンターシッププログラム

このグローバルメンターシップっていうのは 500であったりとかつながりも活用させていただいて、年間を通して60名ぐらいのメンターさんにオンラインで相談できる、神戸市の人じゃなくても使えるものなのでよかったら是非海外に打って出たいだったり壁打ちしたいと言った時に使えるものがあったりします。

あとは我々が昨年始めた神戸エンジニアリングラボ事業では、神戸市が主体でイベントなどをするというよりはエンジニアのコミュニティがたくさんいらっしゃっててそういった方々がすぐに活動していて、その方々をまず知り(可視化)、その方々のイベントをサポートしたり、連携をサポートする立ち位置で事業をおこなっております。

エンジニアやスタートアップのための支援事業

ただ可視化っていうのはすごい大事だなと思っていまして、お互い1プレイヤーが全ての起業支援をまかなうっていうのは結構難しいということだと思うので、みんなが手を取り合うためにはいったんお互いを認識しあうことが大事ということで、エンジニア創出事業といいながらプレイヤーを可視化するということを大事にしています。

他、昨年から始めた事業として、「神戸で起業する理由」っていうのもあるといいなっと思い、去年から新事業としてウェルビーイング事業や、エンタメに関する事業そういったジャンル別の起業支援をできるスタートアップスタジオなどを補助金でサポートする事業をやっています。

テーマ別に起業を支援

また、ここに記載しているKOBEワカモノ起業コミュニティ事業では、僕も担当させていただいてるんですけど、神戸でいろんなプログラムを提供してくださる方が既にたくさんいて、お互いが認知するだけで「向こうがやってるんだったらこっちでしなくていいや」だったりとか、
「困ってるんだったらこっちから手を差し伸べよう」とかそういった相互に共助しあう状態を作ろう、そのためにお互いを可視化したり補完し合おう
、っていうのを今年4月から始めました。

起業関心層のコミュニティを起業支援MAPにより可視化

ベースの機能としては相談と交流会を月一回するんですけども、それ以上に今日みたいな形でいろんな方にお会いして、その方々の支援内容などを起業支援マップとして見せるとかそういったニュートラルなつなぎというのは行政ができるジャンルなんじゃないかと意識してやらせて頂いています。

あとうちの部署じゃないんですけどコワーキングをこれからしようと思っている方はコワーキングの補助があったりとかもしますのでぜひぜひ見ていただけたらと思います。

この後も出てくるんですけど行政の役割ってニュートラルなつなぎと実証フィールドを提供するというなかなか他じゃできないかなという立場でやらせていただいたらいいと思ったりとか、
今ないジャンルの火付け役みたいなとこができたらいいなと思っています。

行政の役割はニュートラルなつなぎと実証フィールドの提供

今日パパっと言っちゃいましたけど何かあったら神戸市の職員も何名かいるので気になるというのがあったら是非お声がけくださいありがとうございます。

パネルディスカッション

森澤
ありがとうございます。では続いてそれぞれの皆さんのバックグラウンドで取り組まれていること、そして未来を語っていただいた後に、
パネルディスカッションに移りたいと思います。

まず一つ目ですね、ざっくりした質問なんですがそれぞれ多くの経験と取り組みされていいなと刺激を受けた方も多いと思うんですけども、いかがでしたかというのを皮切りにしたいと思います。

伊藤さんのコワーキングマンダラ、いつも coworking 漫談と言いそうになるのを堪えるので大変なんですけども、バージョンアップを重ねていてその文脈でそれぞれの民間のそして行政の取り組みを聞かれていかがでしたか。

伊藤
西山さんが曼荼羅をそんなに意識してもらってるなんて知らなかったんですごい光栄なんですけども、
でも色々やってらっしゃるのはずっと見てきてたんで、すごいいいなと思ったのが保育園ですね。

保育園と言うと、曼荼羅の中の育児と教育にもちゃんと取り組まれたということでそこは世界のトレンド見てても託児施設付きのコワーキングどんどん出てきてるんですよね。

さっきパッと言っちゃった長野県上田市のはたらクリエイト、元ハナラボといったとこも、乳母車をお母さんが押してきて、そこの2階に託児ルームがあって、
一番最初に日本であれやったのあそこなんですよ。
それを神戸で始められたって言う。

知らなかったんですけどあそこに澁澤さんが来て喋らはったんですか。すごいですね、そういう世代とか年齢とか属性とかを超えて複合させるって言うのはいかにもコワーキングの醍醐味っていうか価値なんで、いろんなことをやってらっしゃるのはすごいなと思いましたね。

西山
ありがとうございます。自分がやってることで精一杯で他のところが何をしているかというものを全然知らなかったりだとか、
知らない状況で伊藤さんの話を聞いてみんなこんな風にやってるんだとか、自分はまだまだだなぁとかただ一生懸命やっているだけですごく雑なことをやっているんじゃないかとか、
バタフライエフェクトっていう言葉があるんですけど小さな揺らぎが大きな流れに変わると言うその一つの小さな物になればいいなという思いでやらせていただいています。

渋沢栄一も一つの雫が大きな大河となるというような言葉も発しています。
なので共創の力というものをちゃんと作りたいのでこういう形でやらせていただいてはいます。

保育園に関しては託児とコワーキングというのはあるんですけど、保育園という教育機関、福祉施設だけではなく幼稚園保育園指針が変わっていますので、
半官半民、国の補助で実はそこは神戸市さんの仕事と子育ての両立支援拠点整備事業と言うので日本初のモデルでございます。

これが神戸から広がっていけばいいなというところで、今東灘区にあるんですけど次は中央区みなと元町に来年4月にオープンさせていただくようにしております。

ステップ神戸さんも託児保育士がいて保育園という教育のコンテンツは入ってないかもしれないですけどそこに女性が集まり働くっていうこと軒先創業かもしれないけれどスタートアップまでいかないかもしれないですけど自助力で生きるっていうことを促すような場があるというのは神戸は素晴らしいなと思っています。

森澤
先程ご紹介いただいた半官半民で取り組んでいただいているところをご紹介いただいて僕自身も、Beyond The community という活動をしていく中でその辺りキャッチできていませんでした。

そういった情報っていうのをたくさんの方に広まるっていうのもこのイベントの中でご紹介出来る事の意義なのかな思いながらお聞きしていました。

続いて織田さんに伺いたいんですが、
先ほどすごく踏み込んだキーワードも入れてくださったと思っていて民業圧迫にならないようにというようなキーワードも入れていただいていて、神戸においてコワーキングスペースたくさんあるように大阪からは見えていてかなりひしめいてる感じかなとというのはあります。

その中で今回のテーマ起業家挑戦者が生まれるエコシステムになるんですけどもその前提でその二人の話をお聞きしてていかがでしたか?

織田
行政と民の両方の立場にいたものとして、行政だけがやってプレイヤーがいないっていうことってあり得たりするなと思うんですよね。

地場を愛していたりとか、愛してなくてもその地場で活動されているアグレッシブにされている方がいて、本当にありがたいと言うかその場を盛り上げてくださるうえでは大切な方々だなぁと思っています。

同時にどこを民がやってどこを行政がやってというのはテクノロジーと共に結構変わってきたりとかそこの線引きが常に動いてるような気もしていまして、
でも改めて今日お話を伺って神戸の中でも神戸市という立場だと神戸市の中でニュートラルに繋ぐことができますけども、神戸市の中を見てしまいがちだなという意識もあったりして、
こうやって場を超えてくださる民間の方がいたんだとか、
もっと解像度上げていってくださる民間の方々がいらっしゃるっていう、そういった方々が主役だなといいのはすごい改めて今日感じたところです。

森澤
今回のテーマである起業家挑戦者が生まれるエコシステムにおいて行政教育機関民間それぞれの役割っていうの整理できたらなと思っていまして神戸市以外でもそういった事例ありますか?

伊藤
山形県酒田市の公益分科大学っていう大学ロケーションの中にコワーキングスペース作りましたっていう産官民学ジョイントチームを作って3年って言う期間限定でコワーキングスペースを作られたんですね。

発案者はそこの教授なんですけど、学生だけのコワーキングじゃないって言う、最初から意図されてたという。実は公益文化大学って塀がないんですよ。

歩道からそのままどこからでも入れるんです。
はなから誰でもが入ってこれる交差できるような環境にしたいということでそういう方針がまずあったということですね。

それはコワーキングの理念とも全く叶うことなんでもちろん教授はそこでゼミをやっていたり地元の農家の方とか会社員の方とか集まってきて、
全然違う属性の方が集まってくるんでいろんなアイディアが接触して火花起こすわけですよね。

それが起業創業のアイデア、最初のアイデアになるってこともあるんで役割って言うとここまでって考えがちですけど、結構越境して欲しいと思ってるんですよ。

最近よく言われるでしょ。
行政も民間のことにしゃしゃり出てくる、民間もどんどんしゃしゃり出ていくみたいなのを、大学の研究機関とか地元の企業さんとかと。

地元の企業さん結構重要で、ここと行政が両輪になった上で我々のような場を作る、コミュニティを作るコワーキングスペースが受け皿を作っておいて市内県内だけでなく海外からも県外からも来てくださいということをやるっていう。

そこは役割って言うか役割分担決めといてチーム作らないといけないと思うんですよね。

さっきの酒田の話もう三年期限で終わると思ったらその後酒田市役所が引き継いだんですね。そういう系譜があるんでそういうのは参考にされたら良いと思います。

森澤
その意味で教育機関から行政の方に移ったって言う越境が起こった事例ですよね。
越境っていうキーワードで行くと先ほど西山さんからも話しの合った渋沢栄一のストーリーを思い出します。

彼も当時の財務省にあたる大蔵省的な役人でいながら、未来を見据えた時に産業が発展しないと日本が発展しないと言うので実業の方に移られたというようなストーリーを呼んだ覚えがあります。

その意味で民間と行政が組んでプロジェクトを進められる西山さんのような越境的な人材がいたから保育園のプロジェクトがあったのか、どのような背景があったんでしょうか?

西山
商業の力を持って国となすと言ったのは渋沢栄一なんですけども、質問の意図とは違うかもしれないんですけど、
教育機関が必要なのは学生の存在が民間には必要かなと思っています。というのはコワーキングスペースの運営っていうのはコストを安く、スタートアップの人たちも人を集めるっていうのは従業員を雇えないので学生さんがそれを賄ってくれる。

また、アントレプレナーシップな、その人たちの背中を見て、創業ってこんなことをするのかというものも身をもって知ることができるのはすごい大事かなと思っていまして、
教育機関の方は民間企業の我々とタイアップすることで学生さんたちのフィールドワークの場にしていただきたいと思っているのと、
行政さんは狼煙を上げていただいているわけですよね。
神戸はスタートアップの町って言うその狼煙を上げてこういう素敵な場所を作ってくださって。

ただ素敵で無料でここでまかなえちゃうということになれば、我々の所には人が来ないんですよね。
とても素敵な高クオリティなところにあってしまうので民業圧迫だよって言うと、もっと努力しろっていうことなんだろうと思うんですけれども、そこのところを色々タイアップしてやっていけたらなぁと思います。

森澤
そういった場に今日この場がなればいいなと思います。
最後の質問なんですが、挑戦者起業家が生まれるエコシステムにおいて今かけている足りないものは何でしょうか?

織田
ずっと模索し続けるんだろうなとは思っていますが、今日も初めましての方も多いですしすごい活動しているなっていう方も多いですし、
周囲50メートル位しかまだ見えてないかもなと思ったりしながらそれぞれみんなが周囲50メートル見てるのかなと思ったりとかしてその中で欠けている物、足りないものと言うと挑戦する起こすスタートアップすると言うのであれば、
全員がお互いを知る土壌と言うか雰囲気というのまだまだあってもいいのかなと。

お互いを知るためには行政がサポートしていきたいなと思っていたりとか、可視化するともっと具体的に見えないものが出てくるかなとは思っています。

まずは可視化というのはすごい大事だなと思っています 。

(第一部終わり)


読んでいただきありがとうございます。あなたに届いたことが何より幸せです。 これからもあなたに届きますように。そしてお気に入りいただけたならほんの少し応援していただけると嬉しいです。